感染性心内膜炎の予防にはオーラルケアが重要:米研究

心内膜や心臓弁にみられる危険な細菌感染である感染性心内膜炎は、細菌が血流に入ることで生じるが、予防には歯や歯茎の十分なケアが欠かせないことが、米国の新しい研究によって明らかにされ、米医学誌「Circulation」6月9日号に掲載された。

カロライナメディカルセンター口腔医学部部長のPeter Lockhart氏らは、歯磨きを行った時、抜歯の際に抗生物質を用いたケース、または用いなかったケースにおいて血流に入る細菌の量(菌血)を分析した。

Lockhart氏は「歯磨きで菌血症が生じる確率のほうが低いが、日常生活での頻度を考慮するとリスクは高くなり、365日1日2回の歯磨きによる菌血症は、歯垢取りや歯の充填などの処置を行う年1、2回の歯科受診によるものとかわらない。ただし、感染性心内膜炎など感染リスクがなければ一過性の菌血症に対する心配は不要である」と述べている。

また、同氏は「口腔衛生対策を怠ると、口腔内疾患は徐々にかなりの数増加し、著しく悪化する。膿瘍などの慢性感染や急性感染の原因は歯肉の疾患や虫歯であり、これらによって菌血症が頻繁に起き、心臓や他の病状などのリスクがあれば心内膜炎になるリスクが生じる」とも警告している。(HealthDay News)

感染性心内膜炎
心筋の内側にあり、血液をためる心内腔と接する心内幕に細菌が感染する病気です。発熱や悪寒、全身倦怠感、食欲不振など、感染症特有の症状のため、かぜと間違えることもよくあります。また、息切れや動悸、不整脈なども起こります。

急性の病型では突然発症し、数日のうちに心臓弁の障害を伴って重篤な状態に陥ります。亜急性の病型では数週間から数ヶ月にわたり、症状が進行していきます。
炎症を起こした心臓弁に血栓ができると、それが脳や肺、腎臓などに流れて血管をふさぎ、血流が途絶えてしまうことがあります。

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