中皮腫を早期に診断できる血液検査方法の開発

アスベストを原因とするがんの一種、中皮腫を早期に診断できる血液検査方法の開発に成功したと、順天堂大と建設労働者らでつくる東京土建一般労働組合などの研究チームが発表した。
中皮腫は病状の進行が早く、発症後の生存期間は1〜2年程度といわれており、早期診断で患者の生存率向上が期待される。

新たな検査方法は、順天堂大の樋野興夫教授(病理学)らが開発。血液に含まれる特殊なたんぱく質の濃度を見ることで、患者に自覚症状が出る前に、中皮腫を診断できる。従来の診断では、肺などの組織の採取やCT検査をするが、症状の進行後にしか分かりにくい点が課題だった。

研究チームでは昨年2月から今年3月、石綿を吸った疑いのある建設労働者とその家族計2万2450人を対象に新検査を実施。このうち中皮腫の可能性が高い人が28人判明し、追加検査の結果、1人について、本人に自覚症状がない段階で中皮腫であることが確認できた。(asahi.com)

中皮腫について
アスベスト(石綿)を扱う仕事に長年従事した人に発病しやすいといわれていましたが、石綿関連工場の周辺に住んでいた人にも発症したことがわかり、社会問題になっています。

中皮腫の症状には、息切れや胸痛、疲労感などがみられますが、診断をつけるのは難しく、胸部エックス線検査で胸水と胸膜肥厚がある場合にこの病気を疑います。

正確に診断がつけば、手術で腫瘍と周辺組織を切除します。併せて抗がん剤や放射線療法を行うことがあります。ただ、高齢になってから発症するケースがほとんどで、また、発見されたときはかなり進行していることが多いため、手術が困難なうえ、抗がん剤や放射線治療も、効果はあまり期待できません。

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