iPS細胞で医薬品の安全を評価:3年後の実用化を目指す

厚生労働省所管の独立行政法人、医薬基盤研究所は、新型万能細胞「iPS細胞」を使って医薬品の安全性を評価する方法の研究を、iPS細胞を開発した山中伸弥・京都大教授らと共同で始めると発表した。3年後をめどに実用化を目指す。

100人程度の健康な日本人から提供してもらった皮膚などを基にiPS細胞の作製を進めるほか、同研究所に保存されている特定の疾患の細胞からもiPS細胞を作る。その後、薬の毒性評価に必要な、肝臓組織の細胞などに成長させる。

また、がん化が懸念されている従来の方法とは異なる、より安全で効率的なiPS細胞の作製方法の研究も合わせて進めるとしている。(Shikoku.news)

iPS細胞
数種類の遺伝子を体細胞に導入して、様々な細胞に成長することができる能力を持たせた細胞のことです。山中伸弥京都大教授らが2006年、マウスの皮膚細胞から作製、2007年11月、ヒトの皮膚細胞からの作製にも成功して大きなニュースとなりました。

患者自身の細胞からつくったiPS細胞は患者と同じ遺伝情報を持つため、再生医療に使った場合、拒絶反応がありません。病気の仕組み解明や薬の開発、副作用試験の応用も期待されています。

また、受精卵(胚)を材料としたES細胞とは異なり、倫理問題を回避できるのも利点で、ES細胞の研究に難色を示していたローマ法王もiPS細胞の研究は容認しています。

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