ピロリ菌の除菌で胃がん再発リスクが1/3に

胃の粘膜にいる細菌「ヘリコバクター・ピロリ」を除菌すると、胃がんの再発が3分の1に減るとの研究を北海道大第三内科の浅香正博教授らがまとめ、英医学誌「ランセット」に発表した。
ピロリ菌は、胃かいようや十二指腸かいようを起こすことが知られているが、胃がんの原因になるかどうかは議論が分かれていた。この研究は、胃がんの予防効果を明確に示す世界初のデータとして注目を集めそうだ。

浅香教授らは、全国51の医療機関で内視鏡治療を受けた早期胃がん患者のうち、ピロリ菌感染が判明した505人の協力を得て、治療後、抗生物質でピロリ菌を除菌した群と、除菌しない群に分け、3年間、経過を観察した。
除菌しない群では、250人中24人に、内視鏡治療をした部分以外の場所に胃がんの再発がみられたが、除菌した群では255人中9人しか再発しなかった。

ピロリ菌の除菌の保険適用は胃、十二指腸かいようの患者に限られている。浅香教授は「保険適用を感染者全体に広げ、胃がん予防に役立てるべきだ」と話している。(YOMIURI ONLINE)

ピロリ菌について
正式名称をヘリコバクター・ピロリといいます。螺旋状の形をしていて、胃の粘膜に住みついています。胃の中に入ってきた細菌は通常、胃酸によって殺されますが、ピロリ菌は持っている酵素によって、胃の中にある尿素をアンモニアに変え、アルカリ性のアンモニアで胃酸を中和して、胃酸の殺菌作用を逃れているのです。

ピロリ菌は胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因になることがわかっています。ただし、ピロリ菌が陽性でも潰瘍が起こらない人、陰性でも潰瘍を起こす人がいて、ピロリ菌だけが原因とはいえません。他の因子(ストレス、食生活、体質、喫煙など)も関係していると考えられています。

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