粒子線治療の最先端施設、資金難で着工できず:愛知県

がんを痛みなく治す「粒子線治療」を目指し、民間事業者として全国で初めて愛知県大府市に建設を計画している最先端医療施設の資金集めが難航、着工のめどが立っていないことが分かった。

がん細胞に直接放射線を照射し手術せずに治す重粒子線がん治療施設で、名古屋大名誉教授らが役員を務める「名古屋先進量子医療研究所(アイナック)」が大府市の「あいち健康の森」の西側2万平方メートルに、治療病棟や先進画像診断棟などを建設する計画。10年の完成を目指してきた。

民間では例のない施設のうえ、健康保険が適用されないため治療費が1人約300万円と高額。名古屋市が別の粒子線治療施設を計画しているため、採算性を危惧する金融機関や企業が貸し付けや出資に慎重になっている背景もある。(中日新聞)

粒子線治療
陽子や重粒子などの粒子放射線を照射することによってがんを治療する放射線治療法の総称です。陽子や重粒子線はサイクロトロンやシンクロトロンなどの加速器から得られ、がん組織に照射されます。

粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。そのため、陽子線や重粒子線でがん組織周囲への副作用を軽減し、がん組織のみに十分な線量を照射することができます。

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