統合失調症特有の症状は、酸素の減少が一因

統合失調症の患者に特有に見られる精神症状は、神経細胞のネットワーク化に関係する酵素の減少が一因となって起きることを、米コロンビア大の向井淳研究員らが突き止めた。
この酵素の補充など新たな治療法に道を開く成果で、ネイチャー・ニューロサイエンス誌に発表した。

向井さんらは、白人の統合失調症患者の約2%で22番染色体の小さな領域(27遺伝子)が欠損していること、その領域が抜け落ちた人の約30%で統合失調症が発症することにそれぞれ着目。この領域が欠損したマウスを人工的に作った。マウスは活動量が少なく、刺激に対する反応の適応が低下するなど、統合失調症患者特有の行動異常が見られることを確認した。

向井さんは「この遺伝子の欠損で、統合失調症患者の病態に似た神経細胞の機能異常に結びつくことがわかった。病気の仕組み解明や治療法確立につながる成果だ」と話している。(YOMIURI ONLINE)

統合失調症について
統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、世界人口の約1%が罹患していると言われています。統合失調症では、明晰な思考、感情のコントロール、決断、他者との繋がり、といった患者の社会的能力が阻害されます。

成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想といった陽性症状と社会的引きこもりや感情鈍磨といった陰性症状が特徴的です。 日本では、70万人以上の人が統合失調症を罹っていますが、服用している薬剤を頻繁に変更する患者が少なくありません。
薬剤を変更する主な理由として、治療の効果が不十分なことや、体重増加や錐体外路系症状などの抗精神病薬による副作用が現れることが挙げられます。

統合失調症の患者は病識がない場合が多く、薬を処方どおりに服用しないことがありますので、病識がもてるまでの間は家族など周囲の人が薬を管理することが必要となります。
病気ではないと思っている人に薬を服用してもらうことは簡単ではありませんが、服用は治療の基本です。

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