川崎病の原因を解明:順天堂大学チーム

順天堂大学の山城雄一郎特任教授らの研究グループは、乳幼児の原因不明の難病・川崎病が、体内で大量に増えた複数の細菌の感染によって引き起こされる可能性が高いことを突き止めた。従来の治療法では効果のない患者の治療にも成功しており、研究結果は英科学誌「イミュノロジー」(電子版)に掲載された。

研究チームは、患者ののどや小腸に、毒性の弱いブドウ球菌や、ありふれたタイプの桿菌の仲間が、通常の10倍〜100倍も存在することに気づき、詳しく調べた。その結果、〈1〉ブドウ球菌によって免疫反応が強まり、高熱や腫れの原因になる〈2〉桿菌の仲間は血管内皮細胞にHSP60という特殊なたんぱく質を作らせ、これが免疫細胞の標的となり、冠動脈で過剰な免疫反応が起きる――ことを突き止めた。

炎症を抑える血液製剤を大量に投与しても効果がない患者7人に、ブドウ球菌や桿菌を抑えるST合剤という抗菌薬を投与したところ、6人が回復した。山城教授は「細菌の組み合わせによって症状が変わると考えられる。数滴の血液から細菌の種類を特定できるので、さらに多くの症例を調べれば治療法を確立できるだろう」と話している。(読売新聞)

川崎病
主に4歳以下の子供に見られる病気で、全身の血管が炎症を起こします。急に39度前後の熱が出て、5日以上続き、発熱後2〜3日後に全身に発疹が出ます。首のリンパ節が腫れ、目は充血し、唇は赤くなり、したにはブツブツが現れます。

冠動脈に血栓ができやすいので、入院してアスピリンや血管凝固防止剤で治療を行います。川崎病に罹った子供の数%は心臓血管障害が残るため、かぜかなと思っても上記の疑わしい症状に気がついたならば、医師に診てもらうようにしましょう。

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