肺がん患者への自家移植手術に成功:岡山大学病院

肺がんを患った患者の片肺を体外に摘出し、冷凍保存した状態で患部と周辺を切除した後、がんにがんに侵されていない部分を体内に戻す「自家移植」手術に岡山大学病院が成功しました。

QOLを維持できるのが特徴

自家移植は自分の組織を戻すため、拒絶反応が起きないというメリットがあります。執刀医である同大呼吸器外科の大藤剛宏講師によると、肺の自家移植成功は国内初で、移植手術での臓器保存技術を活用した例は世界初。

患者は広島県在住の60歳代の男性。右肺の主要な部分が侵されていたため、病巣のみの切除は困難で、右肺の全摘が必要と診断されていました。しかし、摘出すると息切れなどのQOLの低下が問題となっていました。

そこで同病院はこの患者の右肺を摘出し、一般の臓器移植で用いられている冷却保存を行いながら、右肺の詳しい検査を実施。正常な肺の下部のみを切り離し、約2時間後に体内に戻して、気管支や血管に繋ぎました。肺の一部を戻したことにより、男性は肺活量の約70%を確保、現在は退院してゴルフなどの運動ができるまでに回復しています。

国立がん研究センターの統計によると、肺がんで亡くなる患者数は年間で約6万6000人(がんの中で最多)。従来、全摘が望ましくても、術後の呼吸不全などを避けるため、抗がん剤治療など内科的な対応しかできないケースが少なくありませんでした。今回の手法は今後の肺がん治療の選択肢を広げることになると期待されています。

育児・介護休業を取得した看護師 復職を支援するため、病院・クリニックやナースセンターでは、採血や心電図・吸引などの看護技術の再習得プログラムが開催されています。

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