多剤耐性菌アシネトバクターの院内感染で患者が死亡:帝京大学病院

帝京大学附属病院は、脳梗塞や肺がんなど重症の病気で入院していた患者46人が多剤耐性菌アシネトバクター・バウマニに院内感染し、そのうち27人が死亡したと発表しました。病院側によると、がんなどの病気が進行して亡くなった人がいるものの、9人は感染と死亡との因果関係が否定できないとしています。

アシネトバクター・バウマニは、既存の抗生物質がほとんど効かない耐性菌の一種でこの10年で世界的に急増しています。アシネトバクター菌自体は水や土壌の中などに存在しており、健康な人は感染しても発症する恐れはありませんが、免疫力が低下した人が感染すると、肺炎や敗血症になり死に至るケースもあります。

国内で同菌の大規模な院内感染が明らかになるのは、昨年の福岡大学病院に次いで2例目(※4日には愛知県の藤田保健衛生大病院でも24人が感染と発表)で感染者数は最多。同病院は今年2月、患者4人から同菌が見つかったため、感染制御部が各科に同菌への警戒を呼びかけていましたが、4月にさらに9人の感染が確認されたことから、感染制御委員会が「院内感染」として対策に乗り出しました。

過去にさかのぼって調査した結果、感染は昨年8月から毎月発生していたことが判明。感染ルートは解明されていませんが、最初の感染者が入院し、また最終的な感染者数が突出して多い血液・総合内科病棟から他病棟へ拡大していることから、スタッフによって菌が運ばれた可能性が高いとしています。

帝京大学付属病院は1100を超える病床数に対して、感染防止対策の専従者は医師と看護師の合わせて2名のみ。同規模の病院に比べて少ないことから、東京都福祉保健局から注意勧告を受けていました。同病大病院は5月に院内感染の実態を把握していたものの、保健所に報告したのは9月に入ってからで、都は「報告遅れは不適切」としています。

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