絹製人工血管を開発・東京農工大学など

東京農工大学などの研究グループは、絹製の人工血管を開発した。血栓ができにくいうえ、動脈の血流にも耐えられる強度がある。体内で少しずつ分解されて正常な血管が再生することを動物実験で確認した。心臓のバイパス手術に使えるとみており、2―3年後の臨床研究を目指す。

農工大の朝倉哲郎教授、東京大学の佐田政隆・助教授、医療機器販売などのコアフロント(東京・新宿、畑江和夫社長)らの成果。

開発した血管は絹製の手術用縫合糸を編み上げたもの。丈夫な絹糸を使うので動脈にも使え、詰まりにくい。絹成分のフィブロインは抗血栓作用があるうえ、細胞に覆われやすく、血栓ができにくいとみている。編み方を工夫して、血液が漏れず、適度な強度や伸縮性を持った血管ができた。