がん検診、449自治体が指針通り行わず

全国2273市町村のうち、乳がんや肺がんなど5種類のがんの検診を国の指針通りに実施していない市町村が449あり、約2割にのぼることが、厚生労働省の調査でわかった。
検診自体をしていない市町村も、のべ146あった。住民の健康にかかわる検診事業に地域格差があることが明らかになった。

胃がん、乳がん、子宮がん、肺がん、大腸がんについて今年1月1日現在の検診実施状況を都道府県を通じて聞き、全市町村から回答があった。

指針は、胃がんは「40歳以上、問診・胃部X線検査」、肺がんは「40歳以上、問診・胸部X線検査・喀痰(かくたん)細胞診」、乳がんは「40歳以上、問診・視診・触診・乳房X線撮影(マンモグラフィー)」などと定めている。

指針通りに実施していない市町村は、種類別では、乳がんが最も多く375。肺がん226、大腸がん24、子宮がん8、胃がん7の順だった。
このうち、検診自体をしていない市町村は、乳がん30、肺がんが109、子宮がん3、胃がん2、大腸がん2だった。

乳がんは、超音波検査のみ(122)、マンモグラフィーのみ(98)という市町村が多かった。
また、検診自体をしていない市町村は、理由として「他に優先すべき事業がある」「予算が確保できない」などをあげるところが多かった。