感染性胃腸炎の報告急増:ノロウイルスに注意を

繰り返す嘔吐や下痢が特徴の感染性胃腸炎の報告が、昨年同時期の2倍近くに増えていることが国立感染症研究所のまとめで15日までに分かった。例年は年末が発生のピークだが、今年は増加の立ち上がりが早い。

原因はノロウイルスが多いとみられ、専門家は「手洗いをしっかり」と注意を呼び掛けている。

10月23−29日に全国約3000の医療機関から報告された感染性胃腸炎の1カ所当たりの患者数は5・85人。昨年同時期(3・14人)の1・9倍で、過去5年間の同時期と比べてもかなり多い。熊本、鳥取、大分、福岡など西日本の発生が目立つという。

感染性胃腸炎の原因には細菌、ウイルスなど複数あるが、冬の発生原因の大半はカキの生食による感染が知られるノロウイルスとされる。同ウイルスは食品からだけでなく、汚染された物に触れた手から口に入るといった経路でも広がり、その感染力は極めて強い。

発病すると1日数回−10回以上、嘔吐や下痢を繰り返す。通常1−2日で治まるが、高齢者や抵抗力が弱い人は症状が長引いたり、合併症の恐れもある。治療は水分補給などの対症療法が中心で、保育施設や高齢者施設などでは集団感染に注意が必要だ。

同研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「流水とせっけんを使った厳重な手洗いが予防の基本。おなかに症状のある人が調理や配膳にかかわるのは避けて」と話している。

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