名古屋市立大学の岡嶋研二教授らは、大豆に含まれるイソフラボンに胃潰瘍(かいよう)を抑える効果があることを突き止めた。女性ホルモンのエストロゲンにこの効果があり、化学構造の似たイソフラボンも同じ作用があるとみている。
イソフラボンの効果を調べるため、ラットを水に漬けてストレスを与える実験を行った。健康なラットでもこのストレスで胃潰瘍ができる。卵巣を取り除いたラットの場合、潰瘍はよりひどくなった。ただし大豆のイソフラボンを実験前に1カ月間与えておくと、症状が軽かったという。
雌のラットから卵巣を取ると、胃潰瘍になりやすいことが知られている。胃の粘膜を守る生理活性物質を増やすペプチド「CGRP」の分泌を促すエストロゲンを、作り出せなくなるためと考えられている。イソフラボンを摂取すれば、エストロゲンに代わって作用すると推測している。ただ、人でこの効果はまだ確認されていない。
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