アステラス製薬は24日、キリンビールが創製した完全ヒトモノクローナル抗体について、全世界を対象とするライセンスと共同研究開発などの基本契約を締結したと発表した。
プレスリリース
今回ライセンス契約を締結した「CD40 アンタゴニスト抗体」は、種々の前臨床薬理試験において強力な免疫抑制効果が確認されており、免疫において中心的な役割を担うT 細胞と抗原提示細胞の情報伝達を阻害するという新しいメカニズムを有する免疫抑制剤となるものと考えています。今後、両社は本抗体を臓器移植時の拒絶反応抑制を目標適応症として研究開発を進めていく予定ですが、移植用途以外にも、自己免疫疾患での用途拡大が期待できます。
このたびの契約締結に伴い、キリンビールは、アステラスより契約一時金ならびにマイルストーンを受け取ることになります。研究開発については両社均等の費用負担のもと全世界での共同開発を実施していく予定です。
また販売においては、アステラスが同製品を全世界で販売することになりますが、キリンビールも全世界における共同販促権を有し、両社で均等に利益を配分します。キリンビールは日本において並売オプションを有しており、その際には両社の売上から、別途定めたとおりのロイヤルティを互いに支払います。
キリンビールは医薬事業の将来を担う重要な柱として自社の完全ヒト抗体技術を用いた抗体医薬品の開発を進めています。将来のフロンティア領域と位置付けている免疫領域においても「CD40 アンタゴニスト抗体」を皮切りとして、抗体医薬品のラインアップを拡大していきます。キリングループの医薬事業は、腎臓、がん(血液分野を含む)、免疫・感染症を重点領域として展開しており、今後も新たな医療価値を創造することにより、最先端の医療に貢献していきます。
一方、アステラス製薬は、同社が創製・開発した免疫抑制剤「プログラフ」を世界70 カ国以上で発売しており、既に移植領域においてグローバルに強固な基盤を有しています。
アステラスは今後も移植領域を最重点領域として取り組んでおり、今回のライセンス契約締結により、同領域におけるさらなる基盤強化をはかるとともに、移植医療への一層の貢献を目指していきます。





