認知症の初期に脳内で免疫機能を担う細胞が活性化し、免疫抑制剤でこれを抑えると神経細胞の死滅が防げることを、放射線医学総合研究所(千葉市)などの研究グループがマウスの実験で確認、1日付の米科学誌「ニューロン」に発表した。
アルツハイマー病などの認知症は脳の神経細胞が死滅して起こるとされており、今回の成果は現在対症療法しかない認知症の根本治療につながる可能性があるという。
グループは、認知症にみられる神経細胞の死滅などを起こすマウスをつくり、特殊な放射性薬剤とPET(陽電子放射断層撮影)を使ってマウスの脳で免疫機能を担う「ミクログリア」という細胞を観察したところ、生後3カ月のマウスでこの細胞が既に活性化していることが分かった。

