塩野義製薬は、米製薬会社のバイオクリスト(アラバマ州)から、抗インフルエンザウイルス注射剤「ペラミビル」の国内での独占的開発販売権を取得したと発表した。A、B型のほか、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)のウイルスにも効果があるという。早期に第1相の臨床試験を開始する。
中外製薬が販売する「タミフル」と同じノイラミニダーゼ阻害剤と呼ばれ、細胞内で増殖したウイルスが外に出るのを防いで感染を抑制する。バイオクリストは同剤を米国などで開発中で、米国保健社会福祉省が1億260万ドルの助成を決定している。
プレスリリースより
塩野義製薬株式会社は、このほど米国BioCryst Pharmacueticalsとの間におきまして、当社がバイオクリスト社から「ペラミビル(Peramivir)」を日本においてインフルエンザウイルス感染症の治療領域で独占的に開発し、商業化する権利を取得するライセンス契約を締結しましたので、お知らせ致します。
今回の契約の対象となる「ペラミビル」は注射製剤であり、当社では速やかに第1相臨床試験の準備に入ります。なお、今回の契約締結により、当社はバイオクリスト社に契約一時金として1400万ドル、開発の進捗に伴うマイルストーンとして総額2100万ドルを支払います。また、発売後は、販売額に応じたロイヤルティおよび一定のマイルストーンを支払います。
ペラミビルは、バイオクリスト社が米国をはじめとする各地域で開発中の抗インフルエンザウイルス剤(ノイラミニダーゼ阻害剤)です。A型およびB型インフルエンザウイルスに強い抗ウイルス活性を有し、高病原性トリインフルエンザウイルス(H5N1)にも活性を示します。
バイオクリスト社は、通常のインフルエンザウイルス感染症から入院管理が必要な重篤なインフルエンザウイルス感染症まで幅広い適応を対象として開発中であり、米国では現在、第2相臨床試験が進行中です。
また、本剤の開発に関し、米国保健社会福祉省(DHHS)は、バイオクリスト社に1億260万ドルの助成を決定しています。
感染症領域は、当社が長きにわたり注力している領域であり、現在取り組んでいる第2次中期経営計画においても重点3領域の1つに定めています。今回の「ペラミビル」の導入によりまして、当社の感染症領域への取り組みが強化されるとともに、更なる治療選択肢の求められているインフルエンザウイルス感染症治療において貢献できるものと期待しております。

