大塚製薬と千寿製薬は、1日1回点眼の持続性製剤、緑内障・高眼圧症治療剤「ミケランLA点眼液1%、2%」(一般名:カルテオロール塩酸塩)を7月3日に発売すると発表した。
「ミケランLA点眼液1%、2%」は、アルギン酸を添加することで薬剤の眼表面での滞留性を向上させ、眼内移行量を高めることにより1日1回点眼で眼圧コントロールを可能にした持続性点眼液。
更に、点眼時の使用感が従来の「ミケラン点眼液」と変わらないため、患者の点眼に対するコンプライアンスが高まることが期待されている。
緑内障・高眼圧症治療剤であるカルテオロール塩酸塩点眼液は、大塚製薬が開発し、1日2回点眼製剤として「ミケラン点眼液1%」及び「ミケラン点眼液2%」を発売、現在、海外48カ国で承認を取得し、広く医療現場で使用されている。
「ミケランLA点眼液」は、「ミケラン点眼液」と同様に大塚製薬と千寿製薬がコマーケティングを行う。
緑内障は年齢とともに視野障害が徐々に進行し、しかも失われた視野は元にもどらないため、生涯にわたり継続的に眼圧をコントロールする必要がある。
このため、薬剤の選択では、眼圧下降効果及び安全性に加え、点眼液の使用感が患者のコンプライアンスを高め、失明に至るリスクを軽減する重要な要因になることから、忍容性の良い持続性点眼液が求められていた。
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