フランス南西部の海岸に生育する松の樹皮から抽出される成分「ピクノジェノール」が注目されている。血糖値低下や悪玉コレステロール減少、抗アレルギー、肩こりやむくみ軽減、美肌といった幅広い機能をもつとされ、カネボウ化粧品や小林製薬などが、これを配合したさまざまな化粧品、健康食品を商品化。女優の杉本彩さんら愛用者の口コミ効果もあって、関連市場が拡大している。
インドネシア・バリ島で開催されたピクノジェノールの国際セミナーには、日本を含む世界13カ国から医師やメーカー関係者ら93人が参加し、最新の研究成果を発表。欧米で35年以上も研究され、安全性と有効性が実証されているだけに、エビデンス(科学的根拠)を重視する専門家たちも、その機能性に大きな関心を寄せている。
ピクノジェノールは、老化の原因となる活性酸素を除去するプロシアニジンなど40種類以上のフラボノイドを含み、強力な抗酸化作用と血流改善作用をもつのが特徴。スイスに本社を置くホーファーリサーチが機能性食品原料として独占的に製造している。
日本でもこの1月、鈴木信孝・金沢大大学院教授を会長とする「ピクノジェノール臨床研究会」が発足し、医学や栄養学の専門家による臨床研究がスタートした。代替医療の一環として利用する医師も出始めている。
カネボウ化粧品のピクノジェノール配合保湿液「アクアリーフ AODエッセンス」の開発を監修した、らら女性総合クリニック(横浜市)の松村圭子院長は「5年前から主に婦人科系疾患の臨床で使用している。美肌などの美容効果も評価したい」とし、需要の高まりを予測する。
バリ島のセミナーでは、勃起機能障害(ED)への改善効果をイタリアのラクイア大学のアンドレア・レッダ教授が発表して話題となった。
この機能に早くから着目していた小林製薬は、ピクノジェノールと、代謝を促すアミノ酸であるアルギニンを配合した栄養補助食品「EDICARE(エディケア)」を発売。
ホーファーのジェフ・ストロング学術担当ディレクターは、「これまで日本には(ピクノジェノールを配合した)ED対策商品が存在しなかったが、これで知名度は一気に上がるだろう」とみている。(Fuji Sankei Businessi)
メモ
色々調べてみると、ADHD(注意欠陥多動性障害)への効果がアメリカで認められ、特許も得ていたり、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓予防する作用が確認されていたり(こちらも特許取得)、生理痛や子宮内膜症による痛みに対する効果と、あらゆる分野に効能を発揮するようです。
ピクノジェノールはホーファー・リサーチ社が独占生産しているので、他の多くの健康食品のように製法や産地を比較する必要がないので、「○○が一番含まれているのは△■産です」とかいう宣伝文句に踊らされることもないでしょう。
杉本彩が胸元をバーンと出して、色目使いで宣伝しなくてもこれは売れますよ(笑)