脂肪酸とは、食品の成分の一つである脂肪を構成している成分です。トランス脂肪酸は脂肪酸の一種で、マーガリン、菓子の一部、業務用の揚げ油などに含まれます。また、牛などの反芻(はんすう)動物の胃内で微生物により合成され吸収されることから、牛肉や乳製品などにも含まれています。
トランス脂肪酸は善玉コレステロール(HDL)を減らし、悪玉コレステロール(LDL)を増やすため、大量に摂取すると、動脈硬化などによる心臓疾患のリスクを高めるとされています。
また、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を引き起こす危険性も指摘されています。
食生活、食習慣に応じて各国のトランス脂肪酸の摂取状況は大きく差があるとされており、特にトランス脂肪酸摂取量の多い欧米諸国では、トランス脂肪酸についてその含有率の制限や表示の義務化が進められています。
デンマークでは、2004年から国内のすべての食品について、使用される油脂100g中トランス脂肪酸の含有量を2g未満とする規制を設けています。
アメリカは2006年から加工食品に含有量の表示を義務付け、ニューヨーク市は昨年12月、市内のレストランなどでの使用を原則的に禁止しています。
一方、日本国内では2006年、食品安全委員会が、「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられる」との見解を公表しています。
トランス脂肪酸を多く含む食品
- マーガリン
- 植物油(精製する過程で高い熱を加える為、一部はトランス脂肪酸に変化します。)
- クッキー
- 油であげたスナック菓子
- その他マーガリンやショートニングを使用した食品

