金沢大学国際科学実験センターの小泉惠太准教授らは一日までに、人間の遺伝子配列と類似したショウジョウバエ遺伝子の中から、神経組織発達にかかわる遺伝子六十五個を特定し、その三分の一が人間の自閉症の原因と推測される遺伝子とほぼ同じ位置にあることを突き止めた。
人とショウジョウバエの場合、位置が同じ遺伝子は同様の働きをする確率が高く、既に半数の働きが解明されているショウジョウバエの遺伝子を基に、自閉症発症の原因遺伝子の特定や、治療法開発にもつながると期待される。
研究はノーベル生理学・医学賞受賞者のマーシャル・ニーレンバーグ博士と共同で始まり、同大の21世紀COEプログラム「発達・学習・記憶と障害の革新脳科学の創成」の一環で行われている。
ショウジョウバエは、人の半分ほどの約一万三千六百個の遺伝子を持つ。人のさまざまな病気の原因として確認されている遺伝子の60%以上が、ショウジョウバエにもあることが知られている。
小泉准教授らは、これまでの研究で、ショウジョウバエの遺伝子のうち七千三百十二個を解析。
その中から六十五個が神経組織生成に関係することを確認し、「神経発生に関わる遺伝子」として今春、「米国学士院紀要(PNAS)」に発表した。
一方、自閉症に関連があると考えられる人の遺伝子は三、四十種類が報告されているが、大まかな位置しか分かっていなかった。小泉准教授が人の遺伝子リストとショウジョウバエの六十五個の遺伝子リストの照合を進めた結果、ショウジョウバエの神経遺伝子約二十個が人の自閉症関連遺伝子とほぼ同じ位置にあることが分かった。
原因遺伝子の位置や役割が把握できれば自閉症発症のメカニズム解明に大きく役立つと考えられる。培養したマウスの脳神経を使って二次実験を始めた小泉准教授は、「研究を裏付ける成果を二、三年以内に出したい」と話している。(北國新聞)
メモ
最近はダイハード4.0公開に合わせて、ブルース・ウィリス主演の過去の作品がTV放送されていますが、先週放送された「マーキュリーライジング」はこの自閉症が重要なテーマになっていましたね。
自閉症をテーマにした映画といえばダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演の「レインマン」が演技、ストーリー、そして自閉症を理解するきっかけになるという点で最高傑作であることは間違いありませんが、「マーキュリー〜」の方も自閉症の少年を演じたマイコ・ヒューズの演技が素晴らしく、完全にブルース・ウィリスを喰ってました。
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