性機能不全治療薬に筋ジストロフィーの進行抑制効果

全身の筋肉が徐々に弱くなる「筋ジストロフィー」の進行を、性機能不全治療薬が抑える可能性があることを、米ハーバード大シュライナー病院と東京大の研究チームが動物実験で突き止め、米科学誌電子版で報告した。

デュシェンヌ型

同病院の安原進吾講師らは、筋ジスを発症するマウスの筋肉を、顕微鏡を使った特殊な方法で観察。その結果、筋肉が動いていない間は血流は正常だが、筋肉が動いた時に自然に増えるはずの血流が増えず、筋肉に供給する酸素が不足するなどして、細胞に障害が起きることがわかった。

筋ジスを発症するマウスは、もともと筋肉の細胞が壊れやすくなっていることに加え、運動時の血液の不足が引き金となって、細胞が壊れることを確かめた。(YOMIURI ONLINE)

筋ジストロフィーとは?
筋肉の線維に編成や壊死が起こり、徐々に筋力が低下していく病気です。
筋ジストロフィーの種類については、デュシェンヌ型、ベッカー型、肢帯型などさまざまですが、患者数が最も多く、症状が重いのはデュシェンヌ型です。

筋肉の障害のために、転倒しやすい、階段の昇降が困難といった症状から始まります。次第に筋肉組織が脂肪組織に置き換えられるため、ふくらはぎが肥大してきます。

デュシェンヌ型は重症化しやすく、進行すると歩行不能になり、末期には呼吸困難に陥って、人工呼吸器が必要になることもあります。幼児期に発症し、20代で亡くなる場合が多いです。
一方、ベッカー型は、腕や太ももの筋肉が障害されることが多く、デュシェンヌ型より軽症で、進行も遅いのが特徴で、60歳代になっても自力で歩ける人もいます。

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