骨形成を抑制する脳内物質を発見:骨粗鬆症の治療薬に応用も

骨の形成を抑えるように働く脳内物質を、東京医科歯科大の竹田秀・特任准教授(骨代謝学)らの研究チームが初めて見つけた。骨粗しょう症の画期的治療薬開発につながる成果として注目を集めそうだ。 16日の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表される。

骨粗鬆症について

東京医科歯科大や久留米大などの研究チームが確認したのは、アミノ酸の集まりであるペプチドの一種、ニューロメジンU(NMU)。脳の視床下部で分泌し、食欲を抑える働きをしていることがこれまで知られていた。

研究チームは他の働きにも着目。NMUの分泌しないマウスを作り腰などの骨密度や骨のもとになる骨芽細胞の数を測定した。その結果、正常なマウスより平均で約25%と約30%、それぞれ多いことがわかった。

こうした結果から、研究チームは、NMUの働きを抑える薬剤が開発できれば、骨の形成が促進され、骨粗しょう症治療に効果があるとしている。(YOMIURI ONLINE)

骨粗鬆症とは?
骨からカルシウムが溶けて骨の質量が低下して弱くなり、骨折や腰痛を起こすものです。骨にはまるで軽石のようなたくさんの穴が開いてしまいます。
とくに背骨が弱くなるので、背中の痛みや腰痛があり、咳やくしゃみなどちょっとしたことで、背骨や大腿骨が骨折してしまいます。

女性ホルモンの分泌現象がおきると骨を作る作用が低下してしまいますので、閉経後の60歳以上の女性に多く発症します。また男女とも老化によってビタミンD代謝機能障害がおきると、腸からのカルシウム吸収が不足して骨の形成ができなくなります。
いずれも、若いときの偏食や運動不足あるいは卵巣や胃腸の手術などが遠因となっています。

急性なら安静にして消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用します。慢性になれば理学療法をします。治療に決定的な薬剤はまだありません。補助的にカルシウム剤やビタミンD剤を服用します。

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