植物性胃腸薬の百草丸にピロリ菌の除菌効果

長野県の御岳山ろくに古くから伝わる植物性胃腸薬の百草丸に、胃かいようや胃がんの原因となるピロリ菌を除菌する効果があることが、星薬科大学応用微生物学教室と長野県製薬の共同研究で分かった。10月6日の日本薬学会関東支部大会で発表する。

ピロリ菌

実験には、同社製品の「御岳百草丸」のほか、成分として含まれる生薬のオウバク、コウボク、ゲンノショウコエキスを使用。それぞれを溶かした液体に浸したろ紙を、ピロリ菌の培地に置き、菌が増殖していく状況を見た。すべての培地で、増殖を阻止したことを示すピロリ菌の空白部分ができた。

ピロリ菌の代わりに、腸内の状態を整える働きのある大腸菌の培地でも調べた。いずれも増殖に影響せず、ピロリ菌だけに除菌力を発揮することが分かった。

研究チームによると、ピロリ菌除菌治療は通常、抗生物質を含む複数の薬を服用して行う。抗生物質による味覚障害や、アレルギー、腸内細菌の働きを乱すことによる下痢といった副作用が起きる場合がある。(中日新聞)

ピロリ菌について
正式名称をヘリコバクター・ピロリといいます。螺旋状の形をしていて、胃の粘膜に住みついています。胃の中に入ってきた細菌は通常、胃酸によって殺されますが、ピロリ菌は持っている酵素によって、胃の中にある尿素をアンモニアに変え、アルカリ性のアンモニアで胃酸を中和して、胃酸の殺菌作用を逃れているのです。

ピロリ菌は胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になるのではないかといわれています。ただし、ピロリ菌が陽性でも潰瘍が起こらない人、陰性でも潰瘍を起こす人がいて、ピロリ菌だけが原因とはいえません。他の因子(ストレス、食生活、体質、喫煙など)も関係していると考えられています。

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