「肝炎研究センター」を国府台病院に設置へ:厚生労働省

厚生労働省は来年度、ウイルス性肝炎の治療・研究で全国の中核になる「肝炎研究センター」を、千葉県市川市の国立精神・神経センター「国府台病院」内に設置することを決めた。
同病院を国立国際医療センターの分院にしたうえで、新たな施設を整備する。

肝炎研究センターについて

ウイルス性肝炎は、インターフェロンを使った治療法の進歩で完治率が高まっているが、治療のレベルは地域間で格差もある。このため国は2006年以降、各都道府県に1カ所ずつ、地域を統括する「肝疾患診療連携拠点病院」の選定を進めるとともに、拠点病院を指導・助言する中核施設の設置を検討していた。

一方、肝炎対策については、厚労省の有識者懇談会が1月、感染症医療の中核施設、国立国際医療センターでの対応が望ましいとの報告書をまとめた。しかし同センターは病棟建て替えで手狭になる問題があり、センターの組織に編入する形で、国府台病院が肝炎対策の主導的役割を担うことになった。

厚労省は来年度予算の概算要求で、肝炎対策費として79億円を計上し、新規事業として肝炎研究センターの整備費を盛り込んだ。これとは別に、インターフェロン治療の自己負担を軽減する医療費助成も政府・与党が検討している。(毎日新聞)

肝炎について
肝臓の細胞が大幅に破壊される病気を肝炎といいますが、そのなかでも6ヶ月以内に治ってしまうものが急性肝炎です。代表的なものとしてA・B・C型があります。
この急性肝炎が治らないまま6ヵ月以上経過し、肝臓の機能に異常がみられたり、肝臓に炎症が持続しているのが慢性肝炎です。B・C型がその代表で、A型は慢性化しません。

急性肝炎の症状としては、全身の倦怠感、食欲不振、吐き気などが現れ、とくにA型では38度程度の高熱がみられます。下痢や腹痛、皮膚の発疹なども見られることがあります。
やがて黄疸が現れてきて、この時点ではじめて肝臓が悪いと気づく場合が多いとされています。

慢性肝炎の症状は、急性肝炎ほど強くなく、疲れやすいとか食欲がない程度です。
患者の多くは急性肝炎の時期に気がつかないままやり過ごし、その後、風邪だと思って受診したり、健康診断の肝機能検査などで偶然発見されることが多いようです。
慢性肝炎が怖いのは放置すると肝硬変に進行する危険性があるからです。

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