エコノミークラス症候群のリスクは1/5000:オランダ研究グループ

飛行機の乗客が重篤な静脈血栓症を発症したと報告があるが、実際のリスクはわずか5,000人に1人と低いことが示され、オンライン医学誌「PLoS Medicine」9月号で報告された。
俗に「エコノミークラス症候群」とも呼ばれるこの疾患は、脚の血管に生じた血栓がはがれて肺、心臓、脳に移動することにより生命にかかわる症状を起こすもの。このような血栓は、長時間座ったままでいると生じることがある。

エコノミークラス症候群について

今回の研究では、オランダ、ライデン大学メディカルセンターのローゼンだーる博士らが、国際企業に勤務し旅行する機会の多い8,800人のデータを収集。
計3万8,910人年を追跡した結果、長時間(連続4時間以上)のフライトは10万回強で、53例の血栓症が発症し、うち22例は搭乗から8週間以内であった。このデータに基づいて算出した血栓症リスクは、長時間フライト4,656回につき1例であった。

短期間に多数の搭乗や長時間の搭乗をするとリスクが高かったほか、30歳未満の人、経口避妊薬を使用する女性、背が特に低い人または高い人、過体重の人などはリスクが高かった。また、搭乗から2週間以内は特にリスクが高かった。(NIKKEI NET)

静脈血栓塞栓症とは
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症(主に下肢の深部静脈に血栓ができる病態)と肺血栓塞栓症といった一連の病態の総称です。

静脈血栓塞栓症は、報道に見られるようなロングフライトの乗客よりも、病院において手術に伴って発症するケースが多くを占めます。特に股関節置換術・膝関節置換術等の下肢の手術後は、深部静脈血栓症の発症率が高く、急性肺血栓塞栓症を発症すると、死亡率は約30%とされ、死亡例の半数が発症1時間以内に死に至っています。発症してからでは救命が困難なため、その予防の重要性が指摘されています。



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