がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑制

遺伝子情報伝達を担うリボ核酸(RNA)の働きを邪魔する「RNA干渉」という現象を利用、がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑えることに、名古屋大の浜口道成教授(腫瘍生物学)らのグループがマウス実験で成功、米国のがん研究誌に、発表した。

胆管がんについて

副作用を伴わず、末期でもがんの進行を抑えて延命効果を得たという。現在外科切除しか有効な手だてがないとされる胆管がんに新たな治療法が生まれる可能性がある。

グループは、胆管がん患者10数人の細胞増殖に関係する遺伝子1176個を解析。がん組織では「Nek2」という遺伝子が活性化していることを発見。この遺伝子の活動を抑えるのにRNA干渉を利用した。

浜口教授らは、遺伝情報をコピーしタンパク質合成を指示する役割のメッセンジャーRNAに着目。メッセンジャーRNAを分解することができるリボ核酸のsiRNAを、Nek2を標的にするよう人工的に設計。そのsiNRNAをメッセンジャーRNAにくっつけると、分解し、がん細胞は自ら死滅したという。(shikoku.news)

胆管がんとは?
肝臓でつくられた胆汁が十二指腸に運ばれる通路を胆道といいますが、この胆道の肝外胆管から発生するがんです。原因はよくわかっていませんが、男性に多く発症します。

初期は無症状ですが、がんが進行して、胆管が狭窄すると黄疸が現れますので、多くの人はこの時点で気が付きます。皮膚のかゆみ、発熱、右わき腹に同痛やしこりが見られることもあります。

疑わしい場合は、まず血液による肝機能検査や超音波検査、MRI検査を行います。黄疸がある場合は、胆管に細い管を入れて胆汁を体外に排出する経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を行って黄疸の軽減をはかり、同時に胆汁の細胞診などで確定診断をします。

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