早期肺がんの「定位照射」治療:手術に匹敵する効果

早期の肺がんに対し、がんに放射線を集中させる「定位照射」と呼ばれる放射線治療の効果が、手術に匹敵することが国内14医療機関の初の共同研究で明らかになった。
結果をまとめた大西洋・山梨大放射線科准教授が、24日から京都で開かれる日本癌治療学会で発表する。

肺がんの定位照射について

定位照射は、治療装置を患者の体の周囲で回転させ、様々な角度から照射し、がんに放射線を集中させる方法で、ピンポイント照射とも呼ばれる。体力的に手術が難しい患者も切らずに治すことができ、2004年に保険が適用された。

調査は山梨大、京都大、北海道大などで1995〜2004年に実施。手術を拒否し、定位照射を受けた患者87人(平均年齢74歳)を約4年半、追跡調査した。
この結果、患者の5年後の生存率は、転移がなく、がんの大きさが3センチ以下の1A期では76%、3センチ以上の1B期で68%だった。

手術の場合、日本肺癌学会日本呼吸器外科学会の報告によると、5年生存率は1A期で77%、1B期が60%。今回の放射線治療はこれとほぼ同等だった。
一方、肺炎など重度の副作用の発生率は、手術(1〜4期含む)の10・7%に対し、定位照射は2・2%と低かった。(YOMIURI ONLINE)

肺がんについて
肺がんの多くは、腺がんと扁平上皮がんという、気管支の粘膜に発生する2種類のがんです。腺がんの多くは、肺の奥のほうに発生し、女性にもよくみられます。

近年の肺がんの増加の背景として考えられているのは、環境汚染と喫煙です。喫煙と肺がんの関係については多くの報告がありますが、大量喫煙者に肺がんが多いのは間違いのない事実です。

現在までの疫学調査によると、喫煙量が多いほど、また喫煙開始年齢が若いほど、肺がん発生率が高くなることがわかっています。一方、禁煙をすれば、徐々に発がん率が低下し、非喫煙者波になることがわかっていますので、禁煙は肺がん対策の基本中の基本とされています。

肺がんの症状は、がんの発生場所や進行状態にもよりますが、呼吸器系に現れる症状は、咳、痰、血痰、胸痛、呼吸困難などで、そのほか発熱、食欲不振、倦怠感などをともなうこともあります。

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