排卵誘発剤使用時の多胎防止策が不十分:厚労省の全国調査

不妊治療の結果、母子ともに危険が大きい4つ子以上の多胎妊娠をした女性の約8割は、体外受精以外で排卵誘発剤を投与された事例だったことが、厚生労働省研究班の全国調査で分かった。
排卵誘発剤使用時の多胎防止策が依然、不十分であることを示している。

多胎妊娠について

担当した苛原稔徳島大教授(産科婦人科学)は「体外受精では多胎防止策が確立しつつあるが、それ以外では課題があることが明らかになった」と指摘。秋田市で25日始まった日本生殖医学会で発表する。

調査は全国645施設が対象で、215カ所(33%)が回答。それによると2003−05年に3つ子以上を妊娠した女性は567人で、このうち体外受精は374人(66%)、それ以外で排卵誘発を受けたのが176人(31%)だった。だがこのうち4つ子以上を妊娠した55人について見ると、排卵誘発が43人(78%)を占めた。(東京新聞)

多胎妊娠とは?
多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態をいいます。
双胎妊娠には一卵性双胎と二卵性双胎とがあります。二卵性双胎は2個の受精卵から発生したもので、2個の胎盤があり、二絨毛膜二羊膜となります。
一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜のいずれかとなります。

多胎妊娠は、早産、妊娠中毒症、胎児発育や羊水の異常が合併しやすく、このような異常の早期発見、早期治療が非常に重要です。慎重な管理を行えば、このような合併症の発症を抑えることができますが、異常に気づくのが遅いと、赤ちゃんに重大な後遺症を残すことにつながる可能性があります。

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