骨髄バンクでドナーのデータ管理ミス:3688人分が一時消去

日本赤十字社などは、骨髄バンクのドナー(提供者)のデータ管理ミスで、今年10月までの約11カ月間、ドナー3688人分のデータが骨髄移植を待つ患者と適合させるシステムから消えていたと、9日発表した。ミスがなければ90人の患者に適合していた可能性があったという。

骨髄バンクについて

骨髄移植推進財団によると、この90人のうち68人は管理ミスのあった11カ月間に、患者登録が取り消された。内訳は死亡46人、容態悪化9人、治療方針変更7人など。

適合から移植まで最短でも70日程度かかる事情があるなか、多くの患者の登録が2カ月以内に取り消されたことや、他にも該当ドナーがいたことから、財団は「影響は少なかった」とみている。(asahi.com)

骨髄移植について
白血病や再生不良性貧血などの病気では骨髄移植を行なうことがあります。
これは、薬剤や放射線を使って、異常な造血幹細胞を死滅させ、その後にドナーの造血幹細胞を含む骨髄液を、患者の血管に注入するものです。

拒絶反応を防ぐために、ドナーと患者のHLAという、白血球の型が一致していることが必要ですが、血縁者に適合者がいなければ、骨髄バンクから骨髄の提供を受けることになります。

移植後2〜3週間すると、健康な造血幹細胞が骨髄に定着し、血球をつくるようになります。一方で、感染症や合併症の心配もあります。ドナーのリンパ球が、患者の体内で増殖して攻撃する免疫反応(GVH反応)もその一つですが、これは免疫抑制剤を使うことによって、ある程度コントロールすることが可能です。