ポリフェノールの大量生成に成功:シードライフテック

ブドウなどに含まれるポリフェノールの一種で、長寿や抗肥満の効果があるとして注目されている物質の大量生成に、世界で初めて滋賀県長浜市のベンチャー企業が成功した。新技術で水溶性にすることも実現、化粧品や食品などへの利用も可能で、より身近な存在となりそうだ。

ポリフェノールは赤ワインに豊富に含まれています

成功したのは「シードライフテック」。既に米国で生成技術の特許も取得した。16日に同市の長浜バイオ大で開かれるアンチエイジング(抗年齢)のシンポジウムで発表する。

ポリフェノールは「レスベラトロール」といい、米国の科学者が昨年、寿命の長さを左右する遺伝子を活性化させる働きがあることを発見、米科学専門誌ネイチャーやサイエンスなどに掲載されて脚光を浴びた。

人間と75%まで同じ遺伝子構造を持つ線虫を用いた実験では、寿命が5倍になったという結果も報告されている。さらに栄養をエネルギーに変えるミトコンドリアを活性化させるため、肥満防止にもつながるという。半面、ブドウの皮の質量の0・001%ほどしか含まれていない希少性や、脂溶性で体に吸収されにくい性質が課題だった。

シードライフテックはブドウの種を特殊な技術で発芽させてレスベラトロールと糖分子を結合。水に溶ける性質にすることに成功した。同時に種に含まれる量を発芽前の数千倍に増加させた。(中日新聞)

ポリフェノールについて
ポリフェノールは、植物が光合成でつくる糖分の一部が変化したものです。
ポリフェノールの種類は約300種におよび、複数の水酸基(OH基)が結合したベンゼン環をもっているのが特徴です。このOH基は活性酸素やフリーラジカルといった有害物質を捕らえて、安定した無害な物質に変える作用があります。このため、ポリフェノールは強力な抗酸化作用があります。

また、脂肪燃焼を促進する効果、血栓を予防して血液をサラサラにする効果、血管を守る作用、血流を改善する作用など、さまざまな健康効果があることがわかっています。

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