水分不足が原因でエコノミークラス症候群が女性客に集中

長時間の空の旅などで起きる「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」は女性客に集中的に発生していることが、日本医科大千葉北総病院などによる成田空港利用客のデータ分析で分かった。
同病院は「女性患者にはトイレに行きたくないから水分を取らなかったという人が多い。水を飲まないのはよくない」と注意を呼びかけている。千葉市で開かれた日本航空医療学会で1日発表した。

肺血栓塞栓症について

分析は、94年1月〜07年7月、重症の循環器病のため成田国際空港クリニックから同病院の集中治療室に転送された旅客72人(男性38人、女性34人、平均年齢59.7歳)を対象に実施した。

最も多かったのはエコノミークラス症候群で31人。急性心筋梗塞23人、原因不明の胸痛5人、うっ血性心不全と不整脈各3人が続く。うち2人は病院で死亡した。
エコノミークラス症候群の31人のうち29人は女性。31人中27人は帰りの飛行機着陸後に発症した。

一方、急性心筋梗塞は23人中20人が男性だった。発症時期は、行きの飛行機に乗る前が7人、行きの機内4人、渡航先滞在中7人で、往路や滞在中が多い。

同病院の畑典武・集中治療部長は「エコノミークラス症候群を起こした女性患者の中には、10時間以上一度もトイレに行かなかった人もいる。じっとしていれば血流が悪くなるし、脱水状態は血栓ができやすい」と指摘。男性の心筋梗塞については「仕事のプレッシャーが関係しているのかもしれない」と話す。(毎日新聞)

エコノミークラス症候群について
長時間、足を動かさないで座っていると、脚の静脈にできた血のかたまり(血栓)が、血流にのって肺に達し、肺の血管に詰まる病気です。呼吸困難、胸痛、動悸、死亡するケースもあります。

飛行機の着陸後、血栓ができた状態で席を立ち、歩き出すと、足の静脈の血液が勢いよく流れ、血栓が血流にのり、肺の血管を詰まらせるのです。飛行機以外にも電車や車、映画館など、一定の姿勢のまま長時間動かないと発症の危険があります。

発症を防ぐには、ベルトを緩める、水分の補給、かかとやつま先を上げ下げする運動などが効果的です。

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