患者の体性幹細胞移植で骨を再生:京都大学が臨床試験

京都大学病院は、大腿骨の股関節との接続部分が壊死する難病の「大腿骨頭壊死」の患者に対し、患者の骨髄にある幹細胞を注入し、骨の再生を促す臨床試験を始め、7日発表した。
一例目となる男性患者に対して来年2月に移植手術をする。同病院は、手首の骨が壊死する「月状骨壊死」の患者への臨床試験も計画しており、2年間で計20人を対象とする。

大腿骨頭壊死について

骨髄に含まれる幹細胞は骨や血管、脂肪などに変わる能力をもつ。骨がなくなった部分に、患者自身の血管がついた骨片や人工骨とともに幹細胞を注入し、治療の安全性や効果の検証をめざす。

同病院整形外科の中村孝志教授らによると、患者の骨盤から0.1リットルの骨髄液を採取し、液中の0.01%ほどある幹細胞を約3週間かけて約5000万個まで培養する。壊死した患部を取り除き、血管のついた患者の骨片や人工骨と一緒に幹細胞を埋め込む。

幹細胞を使った臨床試験は、安全性チェックなどに関する国の指針が昨年9月に施行された。京都大の臨床試験は、大阪大、国立循環器病センターとともに新指針施行後初めて国から了承された。(asahi.com)

大腿骨頭壊死とは?
大腿骨の骨頭に血液が届かなくなって壊死する病気です。血管病変をともなう病気に併発しますが、外傷や、大量に副腎皮質ホルモン剤を使用したときや、アルコールのとりすぎというように原因がはっきりしているものと、不明のものがあります。

症状としては、関節の骨が変形し、股関節に痛みが起きてきます。ひどくなると関節の動きが制限され、日常生活に支障をきたすようになります。
治療に際しては、初期には薬物療法と股関節の安静が必要となります。骨頭の変形が強く、痛みがひどい場合は手術を行う場合もあります。

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