神経を刺激して心不全を治療:試作装置で性能を確認

国立循環器病センター研究所と微小電子機械システム(MEMS)開発のメムス・コアは、心臓の拍動を支える神経を刺激して心不全を治療する装置を試作した。
MEMSの加工技術で作った微小針を神経の束にさしこんで刺激し、心臓の負担を減らす。動物実験で基本性能を確認した。さらに安全性や耐久性を調べて実用化の可能性を探る。

神経刺激による心不全治療について

試作した装置は側面に端子を付けた高分子のチューブを送信機などとつないだ構造。端子は長さ500マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル、直径最大50マイクロメートルのタングステンの針を100マイクロメートル間隔で2列に計12本並べた。これを首筋の迷走神経やひざ下の交感神経の束にそれぞれさしこむ。(NIKKEI NET)

心不全について
心臓の左右の心室は収縮することで流れ込んできた血液を心臓の外へ送り出します。
右心室なら全身をめぐってきた血液をガス交換のために肺に送り込み、左心室なら肺から来た新鮮な血液を全身に送ります。

心室の収縮力が低下すると、このようなポンプとしての役割が果たせなくなって、身体に必要なだけの血液が送り出せなくなります。右心室の力が低下すると、静脈から入ってきた血液が使えて静脈系がうっ血するため右心不全となります。
一方、左心室の力が低下すると全身に血液が送れなくなり、肺静脈からの血液が停滞して肺静脈がうっ血するため、左心不全となります。

心不全の症状ですが、右心不全の場合は、静脈からのうっ血から静脈が膨れ上がり、肝臓が腫れて身体全体がむくんできます。左心不全の場合、軽いうちはじっとしていれば症状は出ませんが、身体を動かすと血液が不足して、動悸や息切れが起きてきます。
さらに症状が進行してくると、就寝中に咳が出て呼吸困難になり、ヒューヒュー、ゼーゼーというようになります(心臓喘息)。

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