内視鏡切除による大腸がん診断、病院間で大きな差

大腸のポリープなどを内視鏡で切除する治療で、切り取った組織ががんと診断される割合は、病院によって1〜42%と大差のあることが、読売新聞が全国の医療機関に行った調査で分かった。

顕微鏡で検査を行う病理医によって判断が異なることなどが背景とみられ、医療機関により「がん」「良性」と診断が分かれ、誤診につながる恐れがある実態が浮かび上がった。

調査は、日本消化器病学会日本消化器外科学会の研修認定施設など1001施設を対象に、2006年に実施した大腸がん治療について、手術件数や内視鏡切除件数などを尋ね、467施設から回答を得た。内視鏡切除は、先端に小型カメラのついた管を肛門から入れ、病変部をつまみ取る治療だ。

このうち、内視鏡切除件数の多い上位100病院では、がんと診断した割合は、10%台が最も多い54病院、1〜9%が37病院、20%台が4病院、残る5病院が30%以上と大きくばらついた。平均は12%だった。

内視鏡治療に詳しい工藤進英・昭和大横浜市北部病院副院長(消化器外科)は差が広がった理由について、工藤副院長は「良性との境界を幅広く『がん』ととらえる病理医がいる病院では、がんと診断する割合が高く、そうでない病院は低い」とみている。(YOMIURI ONLINE)

大腸がん
その形態によって腺がんと表在性のがんに分けられます。大腸がんの90〜95%を占めるのは、粘膜層の腸腺に発生する腺がんです。これは、大腸の内側にできるポリープ(良性腫瘍)の一部ががん化し、腸壁の内部まで浸潤していくものです。

このタイプの大腸がんは比較的発見が容易です。またポリープががんに変化するまでには何年もかかるため、ポリープのうちに切除すれば、がんを予防することができます。

これに対し、もう一方の表在性のがんは、初めから粘膜表面にそってがん病巣が広がります。そして、腸壁の内部に広がったり腸の外側へ飛び出したりしないため、通常の造影剤を用いたエックス線撮影などでは発見しにくく、進展するまで気づかないこともあります。しかし近年、大腸がんの検査技術は急速に進歩しており、初期がんでも発見率が上昇しています。

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