交通事故やスポーツなどの衝撃をきっかけに、激しい頭痛やめまいに襲われる「脳脊髄液減少症」の患者団体が、治療法の保険適用などを求めて舛添厚生労働相に35万人分の署名を提出した。

脳脊髄液減少症は、衝撃で脳を保護する硬膜が破れ、脳脊髄液が漏れることによって起きるとされ、自分の血液を注入し、漏れている個所をふさぐ「ブラッドパッチ治療」が有効という。だが30万〜50万円かかる同治療法は保険適用されておらず、患者に大きな負担となっている。(YOMIURI ONLINE)
脳脊髄液減少症について
交通事故やスポーツなどによる衝撃で脳をおおう硬膜に穴があくと、脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れて脳の位置が下がり、頭痛やめまい、倦怠感、吐き気、思考力・集中力の低下、睡眠障害などの症状が現れます。
立位や座位で症状が悪化し、横になると軽快することがあると言われていますが、全ての人に当てはまるわけではなく、症状が長期化すると体位による変動は少なくなるようです。