骨粗鬆症の原因細胞をつくる酵素を発見:治療薬開発の可能性

体内で過剰になると、骨粗鬆症や関節リウマチを起こす「破骨細胞」をつくる酵素を、高柳広東京医科歯科大教授(骨免疫学)らのチームが発見、七日付の米医学誌セルに発表した。
人でこの酵素の働きを抑える物質が開発できれば、これらの病気の治療薬につながる可能性があるという。

破骨細胞は骨を吸収する役割をしており、骨をつくる骨芽細胞とバランスよく働くことで正常な骨を保っている。研究チームは破骨細胞で働いている遺伝子を網羅的に解析。「Btk」と「Tec」という二つの酵素をつくる遺伝子の働きが高まっていることを見つけた。

遺伝子を欠いたマウスを作製したところ、破骨細胞がつくられず、骨がすき間なく埋まり強度が低下する「大理石骨病」を発症。研究チームは、二つの酵素が破骨細胞を形成する役割をしていると判断した。

二つの酵素の働きを抑える薬剤を、関節リウマチや骨粗しょう症を発症させたマウスに投与したところ、症状が改善したという。(中国新聞)

骨粗鬆症について
骨は、カルシウムの代謝によって新しい骨に生まれ変わりますが、年齢とともに、骨をつくる細胞よりも壊す細胞の働きが強くなって骨量が減少します。骨粗鬆症は、骨量が減少するために骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態です。
とくに女性の場合は、妊娠や出産によってカルシウムが減少しますが、閉経を迎える50歳前後から骨粗鬆症が増えてきます。

骨粗鬆症の人は、転倒すると骨折を起こしやすくなります。多いのは、手首と大腿骨頚部、肩の骨折です。手首の骨折は、外来でも治療できますが、大腿骨や肩の骨折は、入院が必要なことが多く、寝たきりにつながる場合もあります。
また、しりもちをつくなどの軽い力が背骨に加わっただけで起こる脊椎の圧迫骨折も少なくありません。

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