乳がん細胞の増殖と転移を促す遺伝子を特定:米国立研究所

乳がんが悪性化する時に決定的な役割を果たす遺伝子をローレンス・バークリー国立研究所の厚井重松輝美上級研究員らのグループが見つけた。13日付の英科学誌ネイチャー(記事への直リンクです)に発表した。この遺伝子はギャングのボスのように多数の遺伝子の働きを変え、がん細胞の増殖と転移を促す。乳がんの悪性度の診断法や治療法の開発につながりそうだ。

グループは、転移した乳がん細胞で働いているSATB1という遺伝子に注目。SATB1が活発に働くと、患者の生存率が下がる傾向があることを見つけた。

培養した乳がんの細胞でSATB1が働かないようにすると、1000以上の遺伝子の働きが変化し、がん細胞の増殖が抑えられた。マウスのがんではSATB1が働かないようにすると増殖や転移が抑えられ、働くようにすると転移が増えた。

「1個の遺伝子が乳がんの転移を決めている可能性がある。この遺伝子を標的にした治療法が考えられるだろう」と厚井重松さん。(asahi.com)

乳がんの検査・診断について
乳がんに対しては地方自治体で集団検診が行われています。かつては乳がん検診といえば視診と触診だけでした。しかし、近年はX線で乳房を撮影する「マンモグラフィー」も取り入れられています。マンモグラフィーが視診と触診に比べて確実性が高く、小さな異常も発見できます。

自覚症状を訴えて病院に訪れた人には、上記の検査のほかに、超音波(エコー)診断も行います。この方法では、乳房内部の5ミリメートル以上のしこりやかたまりをとらえることができます。
マンモグラフィーは、乳腺組織が密な人ではがんを発見しにくいことがあり、その場合は超音波診断のほうが有効です。

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