慶応大病院が「予防医療センター」の新設を計画

慶応大病院が「予防医療センター」(仮称)の新設を計画していることがわかった。「病気予防」に特化して院内の各診療科を横断的に組織し、がん、心臓病、脳卒中、認知症などの予防、早期発見、早期治療を行う。大学病院としては異例の試みで、来年から再来年にかけての開設を目指し、21世紀にふさわしい医療のあり方を示す考えだ。

創立150年を迎えた慶応大は、高齢化の進展に合わせて「健康寿命の延伸」という課題に取り組むためセンターを計画。同病院のある信濃町キャンパスを刷新するのに伴い、新施設を建設するという。

センターでは、心臓外科や脳外科のように臓器別に分かれている各診療科から、がんや心臓病、認知症など病気のターゲットごとに必要な人材を集める「診療クラスター」という横断的組織を構築。予防や早期発見・早期治療に総合的に取り組む。

ハード面では、がんの診断に利用されているPET(陽電子放射線断層撮影)について、国内外の民間企業と連携して、日本人に多い心筋梗塞や脳梗塞などの診断をはじめ、認知症の兆しなども発見できるようにする研究開発を行うという。

また、腰痛や関節症のような日常生活に著しい障害を与える「生活機能病」についても点検できる態勢を整備する。糖尿病などの生活習慣病の啓発にも力を注ぐという。(産経新聞)

陽電子放射断層撮影(PET)装置について
RI(ラジオアイソトープ=放射性同位元素)を体内に投与し、RIが体外に発する放射線を検出器で測定し、コンピュータ処理して断層画像を得られるようにした検査です。
さまざまなRIを用いて、糖代謝、タンパク代謝、酸素消費量などを調べることができます。

人体組織内の糖代謝を調べる「FDG-PET」が最もよく行なわれています。多くの腫瘍で糖の代謝が亢進することを利用した検査で、非常に小さい段階での腫瘍発見に有用な場合があります。
しかし、RIが高価で半減期が短いため一部の医療機関でしか受けることができないのが難点となっています。

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