クローン病や潰瘍性大腸炎などを引き起こす原因を特定

北海道大遺伝子病制御研究所の西村孝司教授らの研究チームは、厚生労働省が難病指定する炎症性腸疾患を引き起こす原因が、体内にあるリンパ球の一種「CD8T細胞」の異常増殖により生み出される物質だとマウス実験で突き止め、疾患発生の仕組みも解明したと発表した。

同疾患はクローン病や潰瘍性大腸炎などに代表され、患者は全国に約10万人いるとされるが、これまで原因は解明されていなかった。研究グループは「根本的な治療薬の開発につながることが期待できる」としている。

発表によると、CD8T細胞はもともと体内にあるが、大腸内で何らかの理由で異常増殖すると「インターロイキン17」という物質を生み出し、この物質が炎症を引き起こすことが分かった。

腸などの消化管で生み出されている「インターロイキン6」はCD8T細胞増殖を手伝う物質だが、この物質に対する抗体をマウスに投与することにより、CD8T細胞の異常増殖が抑えられ、マウスの大腸内の炎症がほぼ無くなったことも確認されたという。(四国新聞)

クローン病について
食道、胃、腸の壁の粘膜に慢性の炎症、潰瘍などが生じる病気です。小腸の末端部(回腸)から結腸にかけて発生しやすく、粘膜の外側の漿膜にいたるまで、壁の全層がおかされます。
炎症や潰瘍部分に管状のあながあいて周囲の臓器とつながったり、病変が離れた場所に飛ぶのが特徴です。

症状としては、1日複数回の下痢、腹痛などが長期間続き、発熱、貧血などもみられ、次第に体重減少など全身の栄養障害が起こってきます。また、血便が出たり、痔ろうや直腸に潰瘍が生じて、排便痛がおこることもあります。

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