米医薬品メルクが開発した世界初の子宮頸(けい)がん予防ワクチン「ガーダシル」が8日、米食品医薬品局(FDA)から製剤承認を受けた。
子宮頸がんは子宮がんの約8割を占め、ガーダシルはその原因となる2種類のヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐ働きがある。専門家は、世界で毎年30万人の死者を出す子宮頸がんを予防する上での大きな前進と評価している。
ガーダシルは9―26歳女性が対象で、1回の服用量の販売価格は120ドルになる。メルクは昨年10月、最終の臨床試験で高い効果を確認し、12月にFDAに承認を申請。重要度が高いとして、審査期間が通常より短い優先審査を求めていた。英グラクソスミスクラインも予防ワクチンを開発中だが、メルクが一歩先行する形になった。
メルクは消炎鎮痛剤「バイオックス」で1万件以上の副作用訴訟を抱え、業績に不透明感が強まっている。業界アナリストは、ガーダシルは売上高が20億ドル級の大型新薬に成長する可能性があり、業績を大きく後押しすると指摘している。

