メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を題材にした医療ドラマが、11月1日からインターネット上で無料公開される。
医薬品メーカーが制作した。俳優の長門裕之さんらが出演した本格的な作品に仕上がっている。
ドラマのタイトルは「夏のゆずりは」。ドイツに本社を置く医薬品メーカーの日本法人、日本ベーリンガーインゲルハイムが制作した。
俳優の松村雄基さん演じる総合病院勤務の内科医が主人公。長門さんがその父で地方の診療所を営む医師を演じる。この内科医のもとを訪れる患者を通じ、メタボリックシンドロームや高血圧症の特徴、注意点、予防・治療法などが明らかにされる。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪の多いタイプの肥満体で、血圧や血糖などの値が高めの状態を指す。
医療面の監修は、千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学教授の小室一成さんが担当した。小室さんによると、高血圧症患者は3500万人いるが、自覚症状がほとんどないため、きちんと治療を行っている人はその8分の1だけという。
「その結果、ある日いきなり、生命にかかわる重大な病気を発症する人もいる。こうした不幸な事態を招かないために、ドラマを通じて生活改善の必要性などをよく理解してほしい」と話す。
ドラマは、「ヤフー!動画」で閲覧できる。1話約10分。全10話を週に1話ずつ公開していくという。
解説
日本動脈硬化学会など内科系の8学会が発表したメタボリックシンドロームの診断基準によると、腹囲(へそ周り)が男性85センチ以上、女性90センチ以上という条件を満たしたうえで、▽最高血圧130以上か、最低血圧85以上▽空腹時血糖値が1デシ・リットル当たり110ミリ・グラム以上▽中性脂肪が1デシ・リットル当たり150ミリ・グラム以上か、HDLコレステロールが同40ミリ・グラム未満――のうち2項目以上に該当するとメタボリックシンドローム、うち1項目が該当するとその予備軍と診断される。
国内では、予備軍も含めて男性(40〜74歳)の過半数、女性(同)の2割がメタボリックシンドロームと推定され、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の危険性が高いと言われている。


