米スターバックスが「トランス脂肪酸」の使用を中止へ

米コーヒーチェーン大手スターバックスは3日から、米国の約半数の店舗で、心臓疾患や肥満との関連が指摘される「トランス脂肪酸」を含む食用油の使用をやめる方針を明らかにした。ロイター通信が伝えた。年内には全米の店舗でトランス脂肪酸を使用しないメニューに切り替えるという。

ニューヨークやロサンゼルスなど大都市の店舗を中心に、マフィンやサンドイッチなどすべてのメニューで、トランス脂肪酸を含まない食品を提供する。同社は約2年間、トランス脂肪酸を含まないメニューの研究を続けてきたという。

トランス脂肪酸は、ニューヨーク市が昨年12月に原則使用禁止を決めたほか、米ファストフード大手ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)なども代替油への切り替えを表明している。

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人工呼吸器の取り外しを経験したことがある施設14%

回復の見込みがなく死期が迫った救急患者の終末期医療について、全国の救命救急センターすべてを対象に共同通信が2日までに行った調査で、回答した95施設(回答率48%)のうち「人工呼吸器の取り外しを経験したことがある」施設が14%に上ることが分かった。「患者や家族から呼吸器を含む延命中止を求められたことがある」は79%に達した。

医療現場に呼吸器外しの経験を尋ねた全国調査は珍しい。明確なルールのない呼吸器外しは、06年3月に富山県の射水市民病院で表面化し問題となったが、多くの救急施設で独自の判断により行われてきた実態が明らかになった。
厚生労働省が06年度内をめどに終末期医療の指針作りを進める中、議論に一石を投じそうだ。

調査は全国200施設(昨年11月時点)を対象に、11−12月に郵送で実施。

てんかん治療薬「ゾニサミド」がパーキンソン病に効果

てんかんの治療薬「ゾニサミド」が、運動機能が低下する難病・パーキンソン病にも効果があることが、村田美穂・国立精神・神経センター武蔵病院神経内科長らの研究でわかった。
これまでのパーキンソン病の治療薬とは異なった効き方をすることから、新しい治療法につながる可能性があるという。2日付の米神経学会誌で発表した。

パーキンソン病は、手が震えたり、体が硬くなって歩けなくなったりする難病。国内で約14万人の患者がいるとされる。はっきりした原因は不明だが、脳内の神経細胞が死んでしまうため、運動や記憶に関連するドーパミンという脳内物質の分泌量が減り、運動機能の低下につながるらしい。

村田さんたちは、てんかん発作を起こすパーキンソン病患者がゾニサミドを飲むと、てんかんだけでなくパーキンソン病の症状も改善することを発見。
347人のパーキンソン病患者に、てんかんの治療で使う量よりも少ない量のゾニサミドを12週間飲み続けてもらった。その結果、パーキンソン病の診断基準で運動機能が30%以上改善した人が3〜4割に上った。

パーキンソン病の治療は現在、ドーパミンのもとになる物質を脳内に直接投与する方法が中心。ゾニサミドを使うと、ドーパミンの産生を促すとみられる。村田さんは「これまで、あまり効果がなかった人にも、効果的な治療法につながる可能性がある」としている。

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患者の筋肉細胞から「心筋シート」を作り、心筋再生

NEW:このページのニュースはいささか古く2007年1月現在のものです。
2007年12月には、拡張型心筋症の患者さんに、本人の足の筋肉細胞からつくったシートを心臓に張って心筋の働きを再生させる治療に成功し、退院できる段階にまで臨床研究は進んでいます。詳しくは以下のサイト内リンクを参考にしてみてください。

足の筋肉細胞からシートを作成:拡張型心筋症の患者が回復

重い心臓病の治療で、患者自身の筋肉の細胞から「心筋シート」を作り心臓に張って心筋再生を図るという、世界でも例のない臨床研究を、大阪大や東京女子医大のグループが実施する。
対象には、補助人工心臓を着けて心臓移植を待っている患者6人を予定。重い副作用がなく人工心臓を外せるようになるなど安全性と効果が確認できれば、より多くの患者に広げるという。

大阪大病院未来医療センター長の澤芳樹教授(心臓血管・呼吸器外科学)らが計画。医学部の倫理委員会と、同センターの審査評価委員会の承認をすでに得ている。

対象は、拡張型心筋症の70歳以下の患者。同症は心筋が弱って薄く伸び、心臓内の空間が広がって血液がうまく送り出せなくなる。重症になると心臓移植しか治療法はなく、患者は補助人工心臓を着けながらドナーからの提供を待つ。

具体的には、まず患者の太ももから5〜10グラムの筋肉を摘出。筋芽細胞という、筋肉が損傷を受けた時に分裂、分化して損傷を補う細胞を探し出す。その細胞を特殊な培養液で24時間培養して増やし、直径3〜4センチ、厚さ50マイクロメートルのシートを10枚ほど作る。これを3枚重ねにして、左心室の表面に張る。

イヌなどの動物を使った実験では、心筋が再生され、心臓のポンプ機能が回復することが確認されている。

筋芽細胞を培養し、そのまま心筋内に注入する臨床研究は、欧米ですでに実施され、大阪大も取り組んでいる。一定の効果も報告されているが、欧米では注入した細胞の一部しか機能しないうえ、重い不整脈などの副作用も指摘されている。

澤教授は「シートは、弱った心臓を覆うように張れるので効果も広く期待できる。シートを作る技術も確立している。慎重に研究を進めて結果を分析し、ほかの心臓病にも広げたい」と話す。

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女性の喫煙:心筋梗塞になる危険性が8倍に

日本人女性が心筋梗塞になる危険要因のトップは喫煙で、たばこを吸う人は吸わない人より8倍も危険性が増すことが、熊本大などの研究グループによる調査で明らかになった。男性でもたばこを吸う人の方が危険性が4倍高く、喫煙は高血圧に次ぐ要因だった。

02年に急性心筋梗塞を初めて発症した全国の患者1925人(平均67.7歳、男性1353人、女性572人)と、年齢と性別の割合を患者に合わせた健康な2279人のデータを解析。高血圧や喫煙などの危険要因が、それぞれ単独でどのくらい大きいかを調べた。

男性では、高血圧の人はそうではない人と比べて4.80倍発症し、続いて喫煙が4.00倍、糖尿病が2.90倍。女性では喫煙が8.22倍で、糖尿病が6.12倍、高血圧が5.04倍だった。

喫煙リスクが女性の方が男性より高い理由について、河野宏明・同大助教授は「はっきりしないが、体質的なものに加え、女性の方が体が小さく影響が大きいのかもしれない」という。

欧米では、喫煙と、高コレステロール血症などの脂質代謝異常が2大危険要因とされる。今回の研究では、高コレステロール血症は、日本人男性で1.52倍と他の要因に比べて低く、女性では1.10倍だが統計上の明確な差は出なかった。

河野さんは「日本では、特にお年寄りは低カロリー・低脂肪の食事をとるなど、欧米の生活様式との違いが出たのではないか。ただ、子どもを含めた若い世代は欧米化しており、今後重要な危険要因になるだろう」と指摘している。

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ぜんそくの児童数:国際基準なら2倍に

ぜんそくにかかる子どもの数が過去最高を更新する中、厚生労働省の研究班が国際的な基準を使って東京都世田谷区の小中学校で調査したところ、同区実施の健康診断に比べ2倍以上の児童・生徒にぜんそくの症状がみられることが分かった。自治体の健康診断は質問項目が少なく、潜在的な患者が把握できないのが原因とみられる。
専門家や患者団体は「小児期にぜんそくの治療を受けないと大人になって気管に炎症が残り呼吸機能が低下する恐れがある」と指摘しており、文部科学省は診断方法を見直す方向で検討を始めた。

同省が今月発表した06年度の学校保健統計調査(速報)によると、ぜんそくの症状は全国の小学校で3・8%(前年度比0・5ポイント増)、中学校3・0%(同0・3ポイント増)となり、いずれも過去最高記録を更新した。調査は各自治体の春の健康診断の結果を集計しているが、調査方法は各都道府県に委ねられている。

世田谷区は昨年4〜6月、区内の全公立小中学校95校の児童生徒3万9633人に実施。ぜんそくでは「過去1年以内に気管支ぜんそくと診断された」「医療機関で経過観察中」の2項目のみについて調べ、小学生4・5%、中学生5・3%が該当。全国調査にほぼ沿う結果となった。

厚労省研究班は同6〜7月、同じ95校の児童生徒に、呼吸時に気道がぜいぜいするかなど国際基準「ISAAC」に則し、約20項目にわたる質問票を配布。回答率は74%で、ぜんそく症状は小学生14・5%(区調査の3・2倍)、中学生11%(同2・1倍)に達した。

研究班の主任研究者の赤沢晃・国立成育医療センター小児期診療科医長は「国際基準を導入している自治体はほとんどないとみられ、ぜんそくの子どもは文科省発表よりも多いはずだ」と指摘する。
同省学校健康教育課は「研究班の調査は実態に近いと考えている。健康診断の方法を変えることも検討したい」と話している。

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遺伝子操作で「プリオン」を持たない牛:BSE解明に光

キリンビールなど日米の研究チームが、牛海綿状脳症(BSE)の発症に関係するたんぱく質「プリオン」を持たない牛を、遺伝子操作などで誕生させ、20カ月間、健康に育てることに成功した。
BSE発症の仕組みを解明する手がかりとなるほか、BSEの心配がない家畜づくりにもつながるとみられる。31日付で米科学誌ネイチャーバイオテクノロジー(電子版)に発表する。

プリオンを持たない牛は、05年2月に12頭生まれた。体細胞クローン技術を利用して、核を抜いた牛の受精卵にプリオン遺伝子の機能を失わせた牛の繊維芽細胞の核を移植。これを雌牛の子宮内に戻して出産させた。

この牛は、医薬品開発に役立てるモデル動物としてつくられた。実験のために安楽死させた3頭を除き、残った9頭すべてが20カ月を経過し、特に異常のないまま成牛にまで育った。

BSEは牛が本来持っている正常なプリオンが何らかの理由で異常を起こして増え、脳内に蓄積することが原因だと考えられている。プリオンの機能はよくわかっていないが、おとなになるまでの成長にはあまり関係しないことが示された。

また、この牛の脳の抽出液を試験管に採り、異常プリオンを加えても、その増加や蓄積は起こらなかった。研究チームは現在、この牛に異常プリオンを直接、接種して、異常が現れるかどうかを調べる実験を進めているという。

業界最大の撮影範囲:デジタルX線テレビ「ZEXIRA」

東芝メディカルシステムズは、胃のバリウム造影検査などに使う「デジタルエックス線テレビ」で、被験者の体を幅広く撮影できるよう機構を改良した新製品を発売した。患者が横たわる寝台部分の形や内部機構を工夫し、患者が自然な姿勢で様々な検査を受けられるようにした。大病院を中心に年200台の販売を目指す。

発売するエックス線テレビは「ZEXIRA」。エックス線テレビの最上位機種であるデジタル型。被験者にエックス線を照射し、寝台部分の下に設置したデジタル検出器で、被験者の体を透過したエックス線の成分を検出する。
寝台内部に埋め込まれている金属フレームを細くし、患者の体を透過したエックス線の成分を遮りにくくした。撮影範囲が左右に10センチメートル広がり、業界最大の62センチメートルの幅を達成した。