CNMS(頚性神経筋症候群)とは?

先週発売の週刊現代で特集されていた、なにやら聞きなれないこの病。それもそのはず、最近に至るまで、診断でこの病名を正式に使う医師はほんの数人だったそうです。…で、調べてみました。

頭痛やめまい、疲労が慢性的に続く「CNMS(頚性神経筋症候群)」は首の後ろにある筋肉の異常によって引き起こされる病気です。
慢性疲労症候群、むち打ち症、めまい、頭痛、うつ状態、パニック症候群、ストレス症候群、自律神経失調症、更年期障害の60%が該当する疾患群で、複数の疾患を合併している場合が殆どです。
頭痛や微熱、体がだるい、やる気が出ないなどの不定愁訴にも似た症状が多いため診断されるまでに時間がかかり、複数の病院で受診を繰り返す患者さんも多いようです。

「頚性神経筋症候群」の診断では、問診、MRIなどの画像診断、平衡機能、瞳孔検査、頚部筋肉の触診による緊張や圧痛がどの程度であるかで判断します。
瞳孔の拡大が特徴的ですが、全脊椎の側弯症を含む変形性頚椎症、頸部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を合併していることが多くみられます。
専用の問診票を用い多くの症状を点数化し後頚部にある僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋、胸鎖乳突筋などからなる筋群上端部の異常緊張や痛みなどを確認し治療計画をたてます。

治療では頸部筋肉の緊張と圧痛を緩和し、柔らかくほぐす必要があります.薬物療法、低周波などの物理療法、鍼灸療法、温熱あるいは冷罨法およびリハビリテーション等などを組み合わせて実施します。治療が奏功すると頭痛、めまいなど多くの症状が劇的に改善することが知られています。
(出典:陣の内脳神経外科クリニック)

頚性神経筋症候群の診断基準は?

マゴットセラピーとは?

マゴットセラピー(マゴット療法)とは、壊死した皮膚に生きたハエの幼虫(蛆虫)をガーゼとともに固定して行う創傷治療法です。幼虫が腐敗した部分を食べ傷をきれいにするとともに、幼虫の唾液に含まれるたんぱく質が微生物を殺す役目を果たし、傷を無菌化状態にし、患部の回復を早めます。

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定期的にガーゼを取り換え、個人差にもよりますが、およそ2週間で効果があらわれます。麻酔は必要とせず、合併症や禁忌症例も少ないのが特徴です。

マゴットセラピーは糖尿病などで足が壊死する「難治性潰瘍」で切断しか治療法のない患者さん(演歌歌手の故・村田英雄さんが、両足を切断したことは記憶に新しいと思います。)に対する 治療法として注目を集めています。

蛆を利用した治療法は古学書にも見られ、近代史においても利用されていましたが、抗生物質の登場により1940年代にいったんは姿を消しました。しかし、複数の抗生物質が効かない多剤耐性菌の広がりによって欧米で復活した経緯があります。

マゴットセラピーはこれまで国内27カ所で約100例が行われ、このうち岡山大学大学院医歯薬総合研究科 心臓血管外科三井秀也講師は66例を手がけたそうです。
患者はいずれも他の医療機関で「即足切断か足切断の可能性あり」と診断されたが、治療の結果、58例で傷が完治し、足切断せずにすんだといいます。

マゴットセラピーは高い治療効果があるものの、血流のいい糖尿病性壊疽の患者は治りやすく、閉塞性動脈硬化症のように血流が悪いと、完治は難しいという課題もあります。

マゴットセラピーを受けられる病院一覧

解離性障害とは?

巷をにぎわせている朝青龍問題。第四、第五の医師が登場と診察する医師がころころと変わりましたが、どうやら解離性障害という診断に落ち着いたようです。・・・で、その解離性障害って?

解離性障害にもいろいろあります

私たちの心には、ある一つのまとまり(連続性)があり、そこに「自分らしさ」というものが生まれます。この状態を「同一性がある」といいます。
ところが、衝撃的な出来事(今回の場合ですと、横綱の予想を超えた厳しい処分)や深刻な問題に直面すると、自分の心を分離することで対処しようとするわけです。一種の自己防衛ですよね。この状態を解離といい、次のような障害があります。

解離性健忘
不快な感情をともなう体験、たとえば夫による家庭内暴力とかをうけたために、その一定期間の記憶が途切れてしまうものです。

解離性遁走
はなはだしい苦痛や不快な思いをしたとき、その状況から逃れるために数日から数ヶ月失踪して、のちにその期間のことを思い出せない状態をいいます(若人あきらが懐かしい…)。

解離性同一障害
多重人格ともいい、一人の人間に二人以上の人格が交代で出現します。それぞれが独立して活動するため、そのときの人格がとった言動は、ほかの人格になったときは全く覚えていません。

離人神経症
自分の存在がありありと感じられない、自分の身体に対して現実感が失われるなど、意識に隔たりを感じるものです。

解離性障害の治療法としては、精神分析的精神療法を主体に、抗不安薬、抗精神病薬などが、対症療法的に併用されます。

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熱中症とは?

炎天下や高温多湿の環境にさらされたために体に起こる異常を「熱中症」といいます。
体内の熱が放散できなくなって起こる生涯です。熱中症は、筋肉がけいれんを起こす熱けいれん型、気分が悪くなりめまいが起こる日射病(T度)、失神や吐き気、虚脱感が起こる熱疲労(U度)、発汗が停止して意識障害が起こる熱射病(V度)に分類されます。

こまめの水分補給を心がけましょう

熱中症になった場合は、急いで涼しい場所に移し、体温を下げる手当てを行ないます。
頚部や脇の下、太もものつけ根を冷たいタオルで冷やすとよいでしょう。意識があるときは水分を補給し、意識がないときは救急車を要請します。

環境省の「熱中症保健指導マニュアル」(リンク先のコンテンツはPDF形式ですので、アクロバットリーダーが必要です。)は、予防のポイントに▽屋外では帽子▽水分をこまめに摂取▽日陰を利用する−の三つを挙げています。
のどが渇く前に、汗をかいて失った水分を補給することが特に重要とされています。のどが「渇く前」というのがポイントで、実際にのどの渇きを感じた時点では、かなりの量の水分が失われているからです。

運動などで大量に汗をかいた場合は、少量の食塩を加えた水(0.1〜0.2%濃度)や、「ポカリスエット」、「アクエリアス」などの市販のスポーツドリンクで補給するとよいでしょう。ビールなどの酒類は吸収した水分以上に尿で失われるために適していません。

最近では、熱中症を警戒する目安として、気温や湿度、気流などから算出した「暑さ指数」(WBGT)も徐々に活用されてきていますので、下記のリンクを参考にしてみてください。

関連サイト:環境省熱中症予防情報サイト

特定健康診査・特定保健指導とは?

内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目し、その要因となっている生活習慣を改善するための健康診査および保健指導を行い、糖尿病等の有病者・予備群を減少させることを目的としています。「特定健康診査・特定保健指導」は平成20年4月から実施されます。

対象者:40歳から74歳までの被保険者

特定健康診査の項目
質問表(服薬歴/喫煙歴等)
身体計測(身長/体重/BMI/腹囲)
理学的検査(身体検察)
血圧測定
血液検査

  • 脂質検査(中性脂肪/HDLコレステロール/LDLコレステロール)
  • 血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)
  • 肝機能検査(GOT/GPT/γ-GTP)
検尿(尿糖/尿蛋白)

詳細な検診項目(注)一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施
心電図検査
眼底検査
貧血検査(赤血球数/血色素量/ヘマトクリット値)

特定保健指導
健診結果により、受診者の方に応じた保健指導を行います。

  • 「情報提供」 受診者全員に情報提供
  • 「動機づけ支援」 原則1回の保健指導
  • 「積極的支援」 3か月から6か月の継続的な保健指導

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トランス脂肪酸とは?

脂肪酸とは、食品の成分の一つである脂肪を構成している成分です。トランス脂肪酸は脂肪酸の一種で、マーガリン、菓子の一部、業務用の揚げ油などに含まれます。また、牛などの反芻(はんすう)動物の胃内で微生物により合成され吸収されることから、牛肉や乳製品などにも含まれています。

トランス脂肪酸は善玉コレステロール(HDL)を減らし、悪玉コレステロール(LDL)を増やすため、大量に摂取すると、動脈硬化などによる心臓疾患のリスクを高めるとされています。
また、ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を引き起こす危険性も指摘されています。

食生活、食習慣に応じて各国のトランス脂肪酸の摂取状況は大きく差があるとされており、特にトランス脂肪酸摂取量の多い欧米諸国では、トランス脂肪酸についてその含有率の制限や表示の義務化が進められています。

デンマークでは、2004年から国内のすべての食品について、使用される油脂100g中トランス脂肪酸の含有量を2g未満とする規制を設けています。
アメリカは2006年から加工食品に含有量の表示を義務付け、ニューヨーク市は昨年12月、市内のレストランなどでの使用を原則的に禁止しています。

一方、日本国内では2006年、食品安全委員会が、「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられる」との見解を公表しています。

トランス脂肪酸を多く含む食品

  • マーガリン
  • 植物油(精製する過程で高い熱を加える為、一部はトランス脂肪酸に変化します。)
  • クッキー
  • 油であげたスナック菓子
  • その他マーガリンやショートニングを使用した食品

がんの粒子線治療とは?

粒子線治療とは?
陽子や重粒子などの粒子放射線を前立腺に照射することによって治療する放射線治療法の総称。陽子や重粒子線はサイクロトロンやシンクロトロンなどの加速器から得られ、がん組織に照射されます。
粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。
そのため、陽子線や重粒子線でがん組織周囲への副作用を軽減し、がん組織のみに十分な線量を照射することができます。

従来の放射線治療
放射線ががん病巣に達するまでに、身体の表面に近い正常細胞にもかなりの影響をあたえる一方、がん病巣のところでは減弱し、本来の効果を十分発揮できないという弱点がありました。

粒子線治療(陽子線、重イオン線)
ある深さにおいて、放射線量がピークになる特性を持っています。
ピークの位置をがん病巣に一致させて照射するので、正常細胞への損傷を低く抑えながら病巣だけに集中照射ができます。
さらに重イオン線では、従来のエックス線・ガンマ線では効かない酸素濃度の低いがんにも効果があります。

国内の粒子線治療施設です。

関連記事:がん治療:粒子線治療装置の小型化へ本格研究

単純ヘルペスウイルスHF10治療とは?

単純ヘルペスウイルスHF10を感染させて、がん細胞を攻撃する治療法。現在乳がんを中心に臨床試験中の治療法です。
自然変異によって毒性の弱まったHF10ウイルスは、海外で治験中の遺伝子操作で作り上げたウイルスに比べ、がん細胞に対して攻撃力が維持される特徴を持っています。

単純ヘルペスウイルスHF10
HF10は口の周りに水泡ができる口唇ヘルペスなどを起こす単純ヘルペスウイルスの変種。単純ヘルペスウイルス自体は、ほとんどの人が体内に持っています。神経細胞に潜んでいて、健康なときは何もしないが、抵抗力が落ちたときに現れて、口唇ヘルペスなどを引き起こします。

HF10は人工的な遺伝子組み換えを全く行っていない自然発生型のものである上に、 単純ヘルペスウイルスに特有の神経毒性が著しく低減しているという安全性の極めて高いものです。
さらに増殖を抑制する抗ウイルス薬が存在するので、万一の場合でもコントロールが容易です。

今までの薬(化学物質)の抗癌剤は正常な細胞と癌細胞を区別せず攻撃してしまいます。いわゆる抗癌剤の「副作用」は、そのために起こります。 また、使い続けるうちにその薬に対する薬剤耐性ができて効かなくなりますので、使える薬がなくなったらおしまいです。
HF10療法では、癌細胞だけを選んで攻撃するウィルスを利用することで副作用のない治療が期待されていますし、薬剤耐性も無いので理論上は半永久的に使い続ける事ができます。(2ch専用スレッドより)

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ジェネリック(後発医薬品)とは?

医療用医薬品には同じ成分、同じ効き目でも値段の高い薬(先発医薬品)と安い薬(後発医薬品)があります。後発品は、欧米では一般名(generic name成分名のこと)で処方されることが多いため、ジェネリック医薬品とも呼ばれています。

どのような画期的な発明の医薬品でも、その発売からおよそ6年後、または特定年月で特許が切れると、その有効成分や製法等は共有の財産になり、医薬品製造業者は自由に医薬品を製造できるようになるため、同じ成分の医薬品より安く国民に提供できるようになります。

開発費
新薬(先発医薬品)を開発するには、約10〜15年の期間と150〜200億円の費用がかかるのに対し、後発医薬品の開発は3〜5年の期間と数千万円程度の費用で済むと言われています。

後発医薬品は、すでに使用された新薬で安全性と有効性が確かめられていますので、ヒトでの安全性や有効性を証明するための臨床試験をする必要がありません。先発医薬品と同じ成分、同じ効き目であることを証明する等、承認申請に必要な試験項目、書類が格段に少ないため安い費用で開発できるのです。

品質
ジェネリック医薬品と先発医薬品では、主成分が同じでも添加物や製法が異なります。その違いが、薬の効き方などに微妙に現れることもあります。ジェネリック医薬品は、厚生労働省での厳しい審査にパスしたものだけが医薬品として国民に提供されています。しかし、同じ成分でも全く同じ医薬品を作るのは不可能です。これは、ジェネリック医薬品の質が悪いのではなく、先発医薬品とよく似ているが違う医薬品であるということです。

メリット
まず、値段が安いことです。ジェネリック医薬品でもメーカーにより値段の差があります。他にもジェネリック医薬品はメーカーによって様々な特色があります。

先発医薬品が湿気に弱かったり、光に弱い性格を持っていても、ジェネリック医薬品は、それを改善したり、薬の味が改善されていることもあります。小児や老人が飲みやすい剤形等を開発することで、国民の皆様によりよく薬を飲んでもらえるように努力しています。

進まぬ普及
医師や患者に「安かろう、悪かろう」のイメージが根強くあることが考えられます。また、ジェネリック医薬品の弱点として、薬を安全に使うための情報が少ないことが挙げられます。医師が安心してお薬を出すために必要な薬の情報や提供体制が、一部の後発医薬品メーカーには出来ていないというイメージがあるのです。また、販路が少ないために、医療機関や薬局がジェネリック医薬品を入手しにくい事態も生じています。

しかし、最も重要なことは、ジェネリック医薬品は古い薬でもあるということです。新たな効果を謳って新薬が次々と生まれています。早く患者さんに良くなってもらいたくて、医師は新しい薬を使用しているのです。

関連記事:後発医薬品の監視体制を強化:信頼性向上へ、厚生労働省

クローン病とは?

大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といいます。

クローン病も、この炎症性腸疾患のひとつで、1932年にニューヨークのマウントサイナイ病院の内科医クローン先生らによって限局性回腸炎としてはじめて報告された病気です。

クローン病は主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が起こりえますが、小腸の末端部が好発部位で、非連続性の病変(病変と病変の間に正常部分が存在すること)が特徴です。それらの病変により腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じる病気です。

原因
これまでにクローン病が発症する原因として、遺伝的な要因が関与するという説、結核菌類似の細菌や麻疹ウイルスによる感染で発症するという説、食事の中の何らかの成分が腸管粘膜に異常な反応をひきおこしているという説、腸管の微小な血管の血流障害による説などがあげられていますが、いずれもはっきりと証明されたものはありません。
最近の研究では、なんらかの遺伝子の異常を背景にもち、異物を処理する細胞やある種のリンパ球などの免疫を担当する細胞の異常反応が明らかになってきており、何らかの外来の抗原(食事の成分、異物、病原体など)の侵入とそれに対する免疫系の反応異常が想定されています。

症状
クローン病の症状は患者さんによって非常に多彩で、侵された病変部位(小腸型、小腸・大腸型、大腸型)によっても異なります。その中でも特徴的な症状は腹痛と下痢で、半数以上の患者さんでみられます。
さらに発熱、下血、腹部腫瘤、体重減少、全身倦怠感、貧血などの症状もしばしば現れます。
またクローン病は瘻孔、狭窄、膿瘍などの腸管の合併症や関節炎、虹彩炎、結節性紅斑、肛門部病変などの腸管外の合併症も多く、これらの有無により様々な症状を呈します。

治療
クローン病の治療は、いまだ原因が不明であるために根本的な治療法がないのが現状です。しかし、患者さん自身がクローン病を正しく理解し、治療を受ければ多くの場合は「緩解」状態になり、それを維持することが可能です。
その基本はあくまでも腸管に生じた炎症を抑えて症状を和らげ、かつ栄養状態を改善するために、急性期や増悪期には栄養療法と薬物療法を組み合わせた内科的治療が主体となります。内科的には治療できない腸閉塞、穿孔、大量出血などが生じた場合は手術が行われます。

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リレンザとは?

リレンザは、グラクソ・スミスクライン社(旧:グラクソ・ウエルカム)がインフルエンザの治療に開発した経口吸入抗原です。近年の研究では、リレンザは現在使われているインフルエンザワクチンの代わりとして、インフルエンザの予防に効果があると確認されています。

リレンザ吸入器

主な作用
A型、B型インフルエンザウイルスの表面タンパク(ノイラミニダーゼ)に特異的に作用して、感染した気道粘膜上皮からのウイルスの遊離性を抑え、感染の周辺への拡大を阻止します。
しかし、発症後2日以内に速やかに用いないと十分な効果が認められていません。

副作用
頭痛、下痢、かすれ声などですが、そのほかにも失神などいろいろな副作用の症状の報告があります。高齢者、妊婦、小児や乳幼児に対する安全性は保証されていません。
過敏症,慢性の代謝性疾患をもつ人、免疫の低下している人、気管支喘息などの呼吸器疾患のある人では安全性は確かめられていません。

使用法と注意
専用吸入器(ディスクヘラー)によりゆっくりと吸入します。薬は吸湿性ですから、使用直前に穴をあけて使ってください。発症後速やかに用いることが望ましいです。原則として、成人で1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を1日2回、専用吸入器で5日間吸入しますが、詳しいことは主治医の指示に従ってください。

リレンザの吸入方法の動画:こちらです。(要:メディアプレイヤー)

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無過失補償制度とは?

無過失補償制度とは、医療事故で障害を負った場合、医師に過失がなくても、患者に補償金が支払われる制度。長期の訴訟を避け、医師・患者双方の救済を図るのが目的で、日本医師会は2006年8月、分娩による脳性まひを「最も緊急度の高い事例」と位置づけ独自の制度案を公表、公的資金の投入を唱えた。北欧やニュージーランドでは社会補償制度の一環として取り入れられている。

トピックス
訴訟経ずに数千万円 原因分析情報公開 産科医リスク軽減も
分娩(ぶんべん)事故で障害児が生まれた場合、医師の過失がなくても患者に補償金を支払う「無過失補償制度」について、政府・与党が検討している制度案の全容が明らかになった。
「運営機構」(仮称)を新設し、医療機関が機構を通じて民間の保険に任意で加入。事故が起きた場合は、機構が審査し、給付対象なら1件数千万円を補償、原因分析や情報公開もする。

産科医不足の一因とされる訴訟リスクを軽減、患者を迅速に救済することが狙い。国も少子化対策に資するとして制度を財政支援する。月内に開かれる自民党検討会で了承を取り付け、早ければ来秋の補正予算に必要経費を盛り込みたい考え。

補償の対象は通常の分娩で脳性まひになり、障害1−2級と診断された赤ちゃんで、先天性の障害や未熟児は対象外。

保険料負担に伴い分娩費の上昇が予想されるため、健康保険から妊産婦に支給される出産育児一時金(子ども1人当たり35万円)を数万円増額し、妊産婦に負担が及ばないようにする。一時金の増額分は、国が健康保険組合に対し財政支援する方針。国は機構の運営事務費も支援する。

補償金が支払われた場合でも、患者が医療機関などに損害賠償を求める権利を認めるが、訴訟などで賠償金を受け取った場合は補償金返還を求める案も浮上している。

運営機構は事故の再発防止のため原因について情報公開するほか、過失があれば、医師賠償責任保険(医賠責)などに補償を求める。将来的には分娩を手掛ける全医療機関が強制加入するための法整備も検討する。

日本医師会の推計では、分娩にかかわる重度の脳性まひ患者は分娩100万件に対し、年間約250人。

医療事故では、医師に過失があれば医賠責で補償されるが、分娩事故では原因がはっきりしないケースが多い。2004年の医師1000人当たりの訴訟件数は産婦人科が11.8件(最高裁調べ)と最多で、産婦人科医のなり手が少ない一因となっているとの指摘がある。

関連記事:産科医療の無過失補償制度に危惧の声

ベーチェット病とは?

ベーチェット病とは、しばしば再発する慢性炎症性疾患で、痛みのある口腔粘膜潰瘍が繰り返し生じたり、皮膚水疱、外陰部潰瘍、関節の腫れなどが起こり、眼、血管、神経系、消化管にも炎症が起こります。
国内では、映画「解夏」、ドラマ「愛し君ヘ」で一般的にも注目され、人気グループ「EXILE(エグザイル)」のMATSUがベーチェット病を患っていることを公表したことも記憶に新しい。

症状
眼症状
日本では、ぶどう膜炎をおこす代表的疾患の一つである。再発、寛解というこの疾患の特徴を最も適確に表現し、患者は突然視力がなくなったり、また改善したりということを直接的に自覚する。
ぶどう膜炎があまり激しいと、肉眼で前眼房にたまる膿を視認できるという。またより軽度の虹彩毛様体炎もおこす。

口腔粘膜症状
有痛性の口内炎(全身性エリテマトーデスの無痛性口内炎と対照的なので特に強調される)が特徴であるが、一般的な原因によるアフタ性口内炎との鑑別は容易ではない。ほぼ全ての患者に出現する。

外陰部症状
外陰部、つまり陰茎や陰嚢、大陰唇などに潰瘍が出現する。これは特徴的で、しばしば患者が自らの病気を自覚するきっかけになったり、診断のきっかけとなる。

原因
原因は不明です。遺伝的素因が関係して、何らかの外因によって発症すると考えられています。外因としてウイルス感染説、口腔病巣感染説、農薬中毒説など多くの仮説があります。白血球の一部の好中球の活性が異常に高まった状態が持続する病気です。

治療
ベーチェット病を治癒させる治療法はありませんが、この病気に特異的な症状は、治療によって軽減できます。
たとえば、コルチコステロイド薬は内服よりも外用で、眼の炎症や皮膚潰瘍を軽減することができます。眼や神経系に重度の炎症を生じている人は、プレドニゾロンやその他のステロイド薬を使用します。
免疫抑制薬のシクロスポリンは、眼症状が重度の場合やプレドニゾロンでは症状をコントロールできなかった場合に使用します。低用量のコルヒチンを経口投与すると、口腔内や外陰部の潰瘍を防ぐことができます。

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群(PMS)は月経の始まる1-2週間前から、イライラする、だるい、やる気がない、集中力が低下する、わけもなく気分が落ち込むといった精神症状に加えて、頭痛、下痢、便秘、お腹が張る、乳房が張る、むくみ、体重増加などの不快な身体症状をともなった状態が出現し、月経開始と同時に消失する、一連の症候群を言います。
月経困難症をともなっている場合は、月経が始まって数日間は、下腹部痛、腰痛、頭痛などが残ることもあります。

ストレスの多い生活をおくるとなりやすい
この病気は全女性の1〜5%に出現し、26〜35歳で、生理の周期が25〜28日の女性に多くみられます。また1年間ストレスの多い生活をするとおこりやすいとされています。
産後を含めたうつ病の既往歴、もしくは家族歴、片頭痛の既往歴、何人か子どものいること、アルコールやチョコレートの過剰摂取がリスク因子となります。

診断のポイントは、(1)症状が排卵後の黄体期に反復して出現し、生理が開始すると軽快・消失する、(2)自覚的・他覚的に日常生活の障害を認める、(3)全身倦怠感、腹部膨満感、四肢のむくみ、乳房痛などの身体症状がある、(4)いらいら、情緒不安定、不安・緊張、抑うつ、集中力低下などの精神症状がある、(5)これらの症状を自分で毎日記録して確認できる、などがあります。

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ピリオドック(月経血ドック)とは?

ピリオドック(月経血ドック)とは、月経血(生理の血液)中の異常物質を調べ、女性特有の病気や不妊などの早期発見・早期治療に活用する検査のことです。

なぜ月経血なのか?
月経血とはその名のとおり、月経(生理)のときに排出される血液のこと。この血液は受精しなかった子宮の内膜がはがれ落ちたものです。
子宮内膜は内側の基底層と外側の機能層に分かれており、通常はそれぞれが1mm程度の厚さですが、月経時には機能層のみが1cm近くまで厚くなります。すると機能層の一部分に血液がたまり、それが血管を破って出血、子宮内膜とともに流れていきます。
このとき、血液とともにさまざまな細胞もはがれ落ちます。つまり月経血はミクロの世界で分析すれば、子宮内の細胞の健康状態を見るバロメーターになるのです。

ピリオドック(月経血ドック)で以下の項目が特定、発見できます。

  1. 異常値を示す物質を検出し、生理痛の原因を特定します。
  2. 現在の治療が、体質や病気に合っているかを判定します。
  3. 内診・超音波では、見つかりにくい早期の異常を発見できます。

検査項目

  • 腫瘍化ホルモン:子宮内膜症・筋腫の有無、病巣拡大の勢いを調べます。
  • 炎症性物質:免疫細胞から産生される炎症性サイトカインの一種。子宮や周辺臓器で起きているアレルギー反応の詳細がわかります。異常値を示している物質に対して的確な治療法を選ぶことが可能です。
  • 痛み増強物質:痛みを増幅させる物質の有無を調べます。

テロメライシンとは?

テロメライシンとは、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)プロモータをアデノウイルス5型のE1領域に組み込んだ制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルスであり、更に同領域にIRES遺伝子を導入することによって複製効率を高めています。

テロメライシンはテロメラーゼ活性が上昇している癌細胞の中で特異的に増殖し、癌細胞を壊死させますが、正常細胞中での増殖能力はごく弱く、細胞毒性を示さないため、癌細胞のみで増殖して癌細胞を壊死させることが特長となっています。

前臨床試験では様々な癌細胞に対して優れた抗腫瘍効果を示し、毒性試験においても問題となるような所見を示しませんでした。臨床では主に癌組織局所への投与となるため、全身性の副作用が大幅に軽減され、患者さんのQOLを向上させることができると期待されています。

オンコリスバイオファーマ株式会社が、2006年10月から各種進行性固形癌を対象として、米国での第T相臨床試験を開始しました。

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トモセラピーとは?

アメリカの医療機器メーカー・トモセラピー社が2003年に開発した、エックス線を使った画像撮影装置と放射線照射装置を一体化させた新放射線治療装置による治療。「トモ」は「断層写真」を意味する「トモグラム」の略。
外観はCTスキャンの装置とよく似ていて、患者は画像撮影から放射線治療までを同じベッドに寝たままの状態で受けることができる。

トモセラピーの装置

これまでの放射線治療ではCTによる画像診断と放射線治療は別室で行われていたが、そのために照射の位置が病巣から外れる可能性があった。そこで撮影と放射線治療を一つの装置で行えるように開発されたのが「トモセラピー」である。価格が約5億円と高価なことから、2007年2月現在、国内ではまだ北海道帯広市の北斗病院など5病院にしか導入されていない。

装置は、巨大なドーナツ形の照射装置と寝台で構成されている。外観は、コンピューター断層撮影法(CT)診断装置と同じだが、寝台に乗った患者が、その場で画像撮影と放射線治療を受けることができる。

一般的な放射線治療では、患者はCT撮影室で画像診断し、放射線治療室に移動して治療を受けるが、これでは照射の位置が病巣から外れる可能性がある。これを防いで正確な照射を行うため、撮影と治療の装置を合体させた。

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色素性乾皮症とは?

紫外線により皮膚の障害を引き起こす遺伝性の疾患。
症状としては、皮膚症状、眼の羞明感(まぶしがること)、神経症状、発育障害などがみられます。皮膚は、出生時は正常です。生後6カ月〜3歳ころに、日光曝露後、露出部に異常に強い紅斑、水疱が発生します。
雀卵斑様小色素斑(じゃくらんはんようしょうしきそはん)、乾燥粗造化、色素の沈着と脱失を生じます。高率に皮膚の悪性腫瘍を生じます。

原因
日光に含まれる紫外線(UV)は、細胞の遺伝子に傷(ピリミジンダイマーなど)を生じさせます。生体には紫外線によりDNA(デオキシリボ核酸)に生じたピリミジンダイマーを除去・修復する機構があり、細胞の遺伝子の変異を防いでいます。
その機構に起こる障害の程度によって、さまざまな程度の障害があるA〜G型の7つと、除去・修復能が正常なバリアント(V型)を加えて、8つの型に分類されます。
報告例の大半は遺伝性で、血族結婚によるものです。日本では、重症のA型、皮膚がんの発生しやすいV型が多くみられます。

治療
遮光(しゃこう)を完全にします。長波長紫外線は皮膚に障害を与えるので、ガラス越しの光を避けることが大切です。皮膚の悪性腫瘍の早期治療も重要です。A型は、多くは20歳までに死亡するとされています。

進行性骨化性線維異形成症とは?

「進行性化骨筋炎」とも呼ばれ、身体の筋肉等が骨に変化し、その骨が身体の関節を固め、あらゆる部分の動きの自由が奪われるほか、身体の変化に伴い、呼吸器官や内臓への影響を及ぼす病気である。

2007年3月12日に開かれた厚生労働省の第四回特定疾患対策懇談会において、「子供のころから発症し死に至る可能性がある」として、新たな認定としては約4年振りに、進行性骨化性線維異形成症を国指定の難病として認定することを決めた。

病状診断
数年に渡って、骨組織が増殖し関節の動きを不可にしてしまう。その結果患者は筋肉を伸ばしたり歩いたり、食事をしたり、最終的には呼吸さえ出来なくなってしまう。 この疾患は一般に骨化することで内部組織を押しつぶし、死に至ることになる。
患者は30歳までに身体を動かすことが出来なくなり40歳以上命を長らえさせることは稀である。現在の段階では治療不可の病気と考えられている。

  • 進行性骨化性線維異形成症を煩った子供は短く大きな爪先が特徴である。
  • 進行性骨化性線維異形成症骨組織を構成するに至る最初の症状は10歳前に起こる。
  • 腫瘍状の塊が一夜の内に発生することが多い。
  • この病気は奇病であるため症状はガンと診断されることもある。この症状によって医師は生検を行う場合があるが、このことが結果として腫瘍の増殖を進行させる原因となることがある。

原因
常染色体第二染色体の優性対立遺伝子が原因である。
この対立遺伝子には表現度の差異は存在するが完全浸透を示す。 配偶子の非人為性の突然変異が原因の場合が多く、FOPの患者の殆どが子供である。 今日まで2,000の症例が報告されており、ある研究によれば凡そ164万人に一人の割合でこの病気が発生するとしている。

同じようなより症状の軽い疾患は線維性骨異形成であり、これは受精卵の突然変異によって起こる。 ペンシルベニア大学の研究者は2006年に遺伝子ACVR1の突然異常がこの疾患の原因であることを発表した。
ACVR1はアクティビン受容体1(BMPI型リセプター)である1型リセプターをエンコードしている。
06年12月に埼玉医科大学ゲノム医学研究センターで、FOPの原因が遺伝子の異常によるたんぱく質の変異であることを片桐岳信助教授(病態生理)のグループが突き止めた。

多剤耐性緑膿菌とは?

緑膿菌とはどんな菌?
緑膿菌Pseudomonas aeruginosaは、長さが1.5〜3.0μmのグラム陰性、好気性桿菌で、1本の鞭毛を使って動き回ることができます。また、多くの株が緑色の色素を産生し、このことが「緑膿菌」という名前の由来となっています。土壌・水中・植物・動物(ヒトを含む)などあらゆるところから分離される常在菌で、ヒト・動物はもちろん、植物にも病気を起こすことがありますが、その病原性は低く、通常は緑膿菌がいても病気になることはほとんどありません。

では、どういったときに病気を引き起こすのでしょうか?緑膿菌による感染が成立するためには、1)体の抵抗力が低下すること 2)周囲に緑膿菌が生存しやすい環境があり、接触の機会が多いこと、などが必要となります。
すなわち、通常の健康な方であれば、体に一時的に入ってきても体の抵抗力によって自然に排除されますが、重度の火傷・外科手術・がん治療・移植手術などによって体の抵抗力が弱まった人に侵入すると、容易に感染が成立してしまい、主に、肺炎、尿路感染症、術創部感染症、そして菌血症等を引き起こします。

普通の緑膿菌と「多剤耐性緑膿菌」はどう違う?
感染力・病原性などについては大きな差はなく、「多剤耐性緑膿菌」の最大の特徴は、その強力かつ広範な抗菌薬への抵抗性にあります。
緑膿菌はもともと、他の細菌と比較すると抗菌薬に強い傾向があるために有効なものが限られており、以下の3系統の薬剤が"特効薬"として用いられてきました。

  1. フルオロキノロン系抗菌薬:シプロフロキサシン、レボフロキサシンなど
  2. カルバペネム系抗菌薬:イミペネム、メロペネムなど
  3. アミノグリコシド系抗菌薬:アミカシンなど

しかし近年、上記の薬剤全てに耐性を持つ緑膿菌が現れ、これを「多剤耐性緑膿菌」と呼ぶようになりました。感染症法でも、「薬剤耐性緑膿菌感染症」として5類の定点把握疾患に指定しています。

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