グリベック(イマチニブ)投与でGISTの再発率が低下

米国国立衛生研究所の国立がん研究センターが、KIT陽性の消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象にした術後補助療法として「グリベック」(一般名イマチニブ)を1年間投与した場合、無再発生存率が有意に高くなることが大規模臨床試験の中間解析で判明した。
グリベックを販売するスイス・ノバルティス社は、初発消化管間質腫瘍の術後保護療法を適応として米国食品医薬品局(FDA)に承認申請する考えだ。

この臨床試験は患者600人以上が対象になった。米国とカナダのがんセンターが参加し、米国外科学会オンコロジーグループが中心になった。

中間解析によると、外科手術で腫瘍を摘出し術後補助療法としてグリベックを1年間にわたり1日400r投与した患者群と術後にプラセボ治療した群を比較した。その結果、グリベック投与群は平均約97%が再発しなかったのに対し、プラセボ治療群は約83%にとどまった。グリベック投与群では悪心、下痢、浮腫などが主な副作用として報告された。

グリベックは、スイス・ノバルティス社がフィラデルフィア染色体陽性の慢性骨髄性白血病の治療薬として開発した。今回の臨床試験は、ノバルティス社がグリベックを提供し、費用の一部を負担した。(熊本日日新聞)

消化管間質腫瘍(GIST)とは
食道・胃・小腸・大腸などの消化管の壁にできる腫瘍で「粘膜下腫瘍」を構成する腫瘍の一種です。GISTの腫瘍細胞は、消化管壁の下にある筋肉層の特殊な細胞(カハール介在細胞)と同じ起源から発生したものです。
一方、胃癌や大腸癌などのいわゆる“癌”は、粘膜から発生するので、発生の仕方や再発・転移の特性が異なります。

GISTの正確な発生頻度は不明ですが、日本における再発あるいは切除不能のGIST症例は1,000〜1,500人/年と推計されています。
一方、GISTの多くは、粘膜下腫瘍として切除された後に組織検査によって初めて明らかになります。
切除後の経過観察例から、再発を起こさないGIST症例の数はかなり多いことが知られており、GISTの実数は上記の実数をかなり上回ると考えられています。

GISTの臓器別発生頻度では、胃が60〜70%と最も多く、次いで小腸20〜30%、大腸5%であり、食道はほとんど認められていません。胃内におけるGISTの発生部位にも偏りがあり、弓隆部から体上部に多く認められ、幽門部ではほとんど認められていません。

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乳がん対策:エックス線と超音波の併用検診の有効性を調査

厚生労働省は、早期発見による乳がん死亡率の低減を目指し、エックス線と超音波を組み合わせた検診システムの有効性を検証することを決めた。
40歳代女性12万人を対象に、エックス線単独の検診と併用検診を比較、受診者を追跡調査して総合評価を行う。検証期間は今年度から4年間。効果が実証されれば、現場への導入推進を検討する。

厚労省によると、国内では年約3万7000人(2000年)の女性が乳がんを発症、乳がんで亡くなる人は年1万人を超える。

乳房エックス線撮影(マンモグラフィー)は、視触診だけの検診よりも、早期の小さながんを見つけることができるとされ、厚労省の検討会は2004年に、エックス線の利用を勧める指針を示した。

しかし、エックス線は、乳房に乳汁を作る組織の詰まっている40歳代女性の場合だと、がんを見落とすケースが少なくなく、エックス線検診が死亡率の減少につながるかどうか、疑問視する声もある。

一方、超音波検査は、40歳代の女性でもがんを発見する能力が高いとされ、都市部の検診機関などで導入する動きが目立っているが、有効性を裏付けるデータが十分でない。

厚労省の計画では、対象者を6万人ずつ、エックス線検診のみと、エックス線と超音波検査を両方受診する2組に分ける。乳がんの罹患(りかん)率、死亡率、その他の病気による死亡率なども調査し、有効性を評価する。厚労省は、併用検診により、受診者の乳がん死亡率が3割減少する可能性もあるとみている。

検診法の違いによる比較だけでなく、乳がんの家族歴、本人の既往歴などの要因別にも、乳がん発見率やがんの進行度などを比較し、最適な検査方法を突き止める。研究リーダーは、東北大大学院の大内憲明教授が務める。(YOMIURI)

マンモグラフィーとは?
乳房専用のX線撮影検査。乳房部の腫瘍、およびガン細胞周辺の石灰化を検出する最も有力な撮影方法。乳房をアクリル圧迫板の間に挟み込み、厚さを均一にして撮影することで、内部の状態をわかりやすくし、放射線被曝量を抑えることができる。
検診の場合、撮影は左右各1〜2枚ずつ。視触診、超音波検査などと併用する場合もある。被爆量はごくわずかだが、妊婦の受診は推奨されていない。
撮影および解析には技術力が必要なため、マンモグラフィ検査制度管理中央委員会による資格制度も確立されている。

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がん対策に数値目標:喫煙率も半減を目指す

がん患者や医師、学識経験者らで構成する「がん対策推進協議会」が17日、東京都内で開かれ、がんによる死亡率を10年間で20〜25%減らすとの目標案を示した。目標を達成するため、喫煙率も半減させるほか、健康診断の受診率を上げることも提案した。

協議会は厚生労働相の諮問機関。がん治療の質の向上や患者への情報提供の充実を目指し、今月施行された「がん対策基本法」に基づいて基本計画案をつくっている。

この日の協議会では、対策を進めるために重点的に取り組む課題を話し合った。数値目標がなければ実効性に乏しいとの意見が多く、年間約32万人のがん死者の死亡率の削減目標を設定。喫煙率を下げることががん患者の減少につながるとし、04年調査で男性43%、女性12%にのぼる喫煙率を半分にするとした。

喫煙率の目標値をめぐっては厚労省が00年と昨年、国民の健康づくりを進める「健康日本21」計画に数値目標を盛り込もうとしたが、たばこ業界や自民党などの反対で実現しなかった。

協議会は今後、緩和ケアや在宅医療などでも目標を設け、5月中に計画案をまとめる予定。国の計画を参考に各都道府県が計画をつくるため、厚労省は国の計画を夏までに閣議決定したいとしている。(asahi.com)

メモ
喫煙率に数値目標入れても、あくまでも個人の判断だし、パッケージや雑誌媒体の広告も女性をターゲットにお洒落なものが増えているので「まあ、意味無いんじゃないの?」と思っていました。
しかし、パッケージ等に掲載する警告文のサイズを大きくしたところ、"1割の喫煙者が吸う本数を継続的に減らした"そうです。
まあ、今のはアメリカのデータなんですけど、マクドナルドで1リットルサイズ(スーパーサイズ)のコーラ飲んで、お代わりまでする国民で1割ですから、日本ならもっと上を狙えるはず。まんざら捨てたのもじゃないと思いますよ。

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「パピラ」で一時重体:スギ花粉含有健康食品の注意喚起へ

パピラ

厚生労働省の調査会は16日、スギ花粉を含む健康食品について、スギ花粉症患者が摂取すると重いアレルギー症状を引き起こす可能性があると、包装などに表示するよう販売事業者を指導することを決めた。

今年2月、スギの雄花を粉末にしてカプセルに詰めた「パピラ」を飲んだ和歌山県内の女性が全身にアレルギー症状が広がるアナフィラキシーを起こし一時重体となった。
厚労省は、パピラを承認されていない医薬品と断定。山形県が製造元に販売停止と商品回収を指導した。

他にも液体エキス、カプセル剤、錠剤、粉末剤、あめといったスギ花粉を含んだ健康食品がインターネットなどで販売されていることから、取り扱いについて調査会で検討した。

スギ花粉が主成分のケースは、医薬品にあたる可能性が高く、販売できない。調査会は今回、ごく少量含まれるだけの食品も、注意書きで示すように、業界団体や自治体を通じて販売元などを指導することを決めた。(YOMIURI ONLINE 画像は自前です)

食物アナフィラキシーとは
食物アナフィラキシーとは、特定の食物を食べることによっておこる全身性のアレルギー反応です。症状の出現の仕方は急激で、多くは食べ物を食べて5分から30分以内にあらわれます。

食物アナフィラキシーの症状
食物によるアナフィラキシーでよく見られる症状は、食べた後すぐに口の中がしびれたり、のどがつまったり、唇が腫れたりします。皮膚の症状としてはかゆくなったり、蕁麻疹が出たり、皮膚が赤くなったりします。消化器症状としては吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などがみられます。呼吸器の症状としては、せきが出たり、胸がゼーゼーとなったり、呼吸が苦しくなったりします。
そのなかでも特に症状が強く、意識がもうろうとしたり、血圧が低下したりする状態をアナフィラキシーショックといい、大変危険な状態です。

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加齢臭の元「ノナナール」を子宮内に発見:浜松医科大

浜松医科大などの研究チームは、子宮内に「おじさん臭」や「加齢臭」のもととして知られるノナナール(ノネナール)など2種類のにおい物質があることを、世界で初めて突き止めた。受精卵が着床する際、このにおいが「道しるべ」になっている可能性があるという。

研究チームは、健康な女性約10人の子宮内を生理食塩水で洗って回収し、分析した。ノナナールは主に中高年男性の皮脂中の脂肪酸が酸化、分解されると発生すると考えられている。しかし、なぜノナナールが子宮内に存在しているのかは分かっていない。

妊娠するには、精子が子宮から卵管へ上り、卵子と出合って受精し、受精卵が子宮へ戻って着床することが必要だ。これまでの国内外の研究では、卵子に付いているにおい物質を目指して精子が卵管を上ると考えられている。
研究チームは昨年、受精卵が成長してできた細胞の表面ににおいのキャッチにかかわるたんぱく質が存在することを確認しており、今回の発見で受精卵が子宮へ戻る仕組みに、におい物質がかかわっている可能性が示された。

研究チームの金山尚裕・同大教授(産婦人科)は「皮脂から発生するノナナールが子宮内で見つかったのは驚きだ。受精卵側のにおい受容体と、見つかったにおい物質の関係をさらに分析し、受精卵の輸送の仕組みに迫りたい」と話している。(MSN)

メモ
あの臭いの中に生命の誕生というある種の神秘は全く感じられないんですが(笑)
まあ、それはともかく 加齢臭などというものは、数年前までは話題にもならなかったわけですよ。日常生活で人と人が接していれば、そんなもの自然だよ、と。

しかし、「口が臭い」と言ってデオドラントを売り、年頃の女の子に「脇が臭い」と言っては携帯型消臭スプレーを売ったりするある種の脅迫型販売システム(?)の対象に、いつの間にか我々の年代がターゲットにされているようです。

兵庫医科大学病院:研修医が研修期間中に別病院でバイト

兵庫医科大学病院(兵庫県西宮市)の臨床研修医9人が、研修期間中に別の病院でアルバイトをしていたことが分かった。04年度に始まった現行の臨床研修制度は研修医のアルバイトを禁じており、同病院は9人に厳重注意した。

同病院によると、9人は2年間の研修期間の2年目だった05年度に兵庫県内や大阪府内などの12の医療機関で当直医などを務めていた。1回の当直で数万円を受け取っていたとみられる。なかには複数の病院を掛け持ちしていた研修医もいたという。

新しい医師臨床研修制度では、医師は2年以上民間や公立の病院で研修を受けることが義務づけられている。期間中、研修医は臨床研修に専念するため、アルバイトは禁止されており、一定額の収入を保証するため、研修先病院に対して、国から補助金が出される。

同病院は「アルバイト先の病院では研修医が1人で勤務する場合も想定され、医療事故につながる可能性がある。再発防止を徹底したい」としている。(Yahoo!ニュース)

メモ
まあ氷山の一角なんでしょう。今回の件で9人は「研修修了後に入る予定だった同病院の医局の上司から頼まれた」としていますが、兵庫医科大学病院の内部調査では依頼者を特定せず、バイト先での診療の有無も確認しないまま、調査を打ち切っています。9人が実際に依頼されているのに、特定できない(←ありえない)って発表してしまう肝っ玉の大きさに乾杯。

医師臨床研修制度
若手医師が免許取得後の2年間、医療の現場で診療経験を積む制度。厚生労働省は2004年4月から臨床研修を義務化し、すべての医師が内科や外科、小児科、産婦人科、地域医療などを必ず経験する制度に改めた。
従来は研修医が大学病院に集中していたが、医師や病院の希望に応じて研修先を決める方式が導入され、民間病院などで研修する医師が増加。人手不足になった大学病院が、民間病院に派遣していた医師を引き揚げる動きも出ている。

認知症治療薬「アリセプト」の適応拡大申請を取り下げ

エーザイは、主力製品のアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」で、欧州で申請していた症状の重い「高度アルツハイマー型認知症」への適応拡大をいったん取り下げたと発表した。
着替えなど日常生活動作の改善度合いについて、欧州当局が補強データの提出を求めたため。当局と交渉し、早期の再申請を目指す。

申請取り下げの影響について「高度と認定されるのはアルツハイマー型認知症患者の約13%。適応拡大時期は中期計画での見込みより遅れる可能性があるが、軽・中等度向けへの拡販や新薬の投入などでカバーする」と説明している。

アリセプトの2005年度の海外売上高は約1500億円。欧州やアジアを中心に拡販し、10年度に同2800億円にする目標を掲げている。(NIKKEI)

アリセプト
軽度・中等度のアルツハイマー型認知症における症状の進行抑制を目的として処方されます。

  1. 軽度・中等度のアルツハイマー型認知症と診断された人にのみ使用します。
  2. アルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていません。
  3. アルツハイマー型認知症以外の痴呆性疾患に対して本剤の有効性は未確認です。

アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することにより脳内アセチルコリン量を増加させ、脳内コリン作動性神経系の働きをさかんにします。
日本のメーカーの開発品ですが、アメリカで先に許可されました。効果があるのはアルツハイマー型の認知症で、日本人に多い脳血管障害による認知症には処方されません。

内臓脂肪症候群に削減目標:12年度までに10%削減へ

厚生労働省は、各都道府県に策定を求めるメタボリック(内臓脂肪)症候群該当者と平均入院日数の削減計画についての基本方針案をまとめた。
メタボリック症候群の該当者と予備軍を2012年度までに08年度比で10%以上減らすことなどを盛り込んだ。生活習慣病患者と平均入院日数を自治体単位で減らすことで、医療費の抑制を目指す。

同日開いた社会保障審議会で明らかにした。06年に決めた医療制度改革に基づくもので、都道府県が08年度から5カ年の計画を策定するための基準になる。メタボリック症候群を予防するために40―74歳が受診する新しい健康診断については、12年度時点で対象者の70%以上を受診させるよう求めた。(NIKKEI NET)

メタボリックシンドロームとは?
生活習慣病の代表格に肥満症、高血圧、糖尿病、高脂血症がある。 これらの疾患は肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因であるとされ、内臓脂肪によりさまざまな病気が引きおこされる状態をメタボリックシンドロームという。

高血圧、高脂血症、糖尿病などひとつひとつの症状は軽くても、複合すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが急激に増大することから注目されている。
診断基準の必須項目としてウエスト径があり、男性85センチ以上、女性90センチ以上がメタボリックシンドローム診断のカギとなる。

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後発医薬品(ジェネリック)を使用前提に処方箋見直しへ

厚生労働省は14日、先発医薬品と同じ成分・効果を持ちながら価格は安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)を普及させるため、処方箋の書式を後発薬の使用を前提としたものに変更するなどの検討に入った。
調剤報酬を引き上げ、薬局が積極的に後発薬を勧めるような環境づくりも図る。社会保障費削減の狙いもあり、平成20年度の診療報酬改定で実現を目指す。

厚労省が18年10月に実施した薬局調査では、医師が後発薬の使用を認めたのは全体の17・1%で、このうち実際に処方されたのは5・7%にすぎなかった。

処方する医師の側に後発薬への不信感がまだ根強いほか、薬局が後発薬について患者に説明する手間や在庫コストがかかることを嫌う傾向があると厚労省はみており、制度を見直すことにした。

18年度の診療報酬改定で、処方箋に「後発薬への変更可」という欄が設けられ、医師がここに署名すれば薬局が患者に説明して合意を得たうえで処方する仕組みとなっている。

今後検討するのは、後発薬の使用を前提とし、医師が必要だと判断した場合のみ先発薬を使用するやり方で、現行の「認可方式」を百八十度転換することになる。

現行では例外的に後発薬が選択されているのを、今後は医師がどうしても先発薬を使用する必要があると判断した場合だけ、その旨を処方箋に明記する方式に改めようというものだ。

薬局側が薬の価格が安いことを敬遠していることから、後発薬に対する調剤報酬も引き上げる考え。厚労省は「医師が積極的に先発薬の処方を指示しない限りは、後発薬が選択され、普及に弾みがつく」(幹部)とみている。(産経新聞)

後発医薬品
医療用医薬品には同じ成分、同じ効き目でも値段の高い薬(先発医薬品)と安い薬(後発医薬品)があります。後発品は、欧米では一般名(generic name=成分名のこと)で処方されることが多いため、ジェネリック医薬品とも呼ばれています。

どのような画期的な発明の医薬品でも、その発売からおよそ6年後、または特定年月で特許が切れると、その有効成分や製法等は共有の財産になり、医薬品製造業者は自由に医薬品を製造できるようになるため、同じ成分の医薬品より安く国民に提供できるようになります。

メモ
長期間にわたって使用され、その安全性、効用が把握されている医薬品と同じものが、安く処方されるわけですが、日本では未だに『新しく、高いものがよく効く医薬品』という考えが根強い気がします。

関連記事:後発医薬品の監視体制を強化:信頼性向上へ、厚生労働省

不妊治療の出産児:血液中に男女の性染色体が混在

不妊治療で生まれた二卵性の双子の中に、男女の性染色体の細胞が血液中で混在するケースが2003〜06年の4年間に8組、同性で血液型が混在する双子も1組あったことが、国立成育医療センター(東京)の左合治彦医師らの調査でわかった。

胎盤の共有で血液が混じることで起きたと見られ、将来、不妊症になったり、輸血時の血液型判定で混乱する可能性があるという。不妊治療では多胎妊娠率が高く、こうしたリスクも上昇するという見方がある。
左合医師は「治療前にリスクを説明し、子供の成長のフォロー、告知の問題も考えるべきだ」としている。

性染色体が混在する双子は03年、米国で最初に報告された。以来、日本でも03年に3組、05年に2組、06年に1組が学会や専門誌に発表され、今月の学会でも1組(06年出生)の報告がある。血液型が混じった双子の男児も06年に報告された。(Yahoo!ニュース)

性染色体について
ヒトの体を構成する細胞の核内にある染色体は、22種の常染色体が各1対と、性を決定する2個の性染色体の46個からなっています。常染色体は大きい順にNo.1〜No.22と番号がつけられています。

性染色体には、X染色体とY染色体の2種類があり、男性の細胞にはX染色体とY染色体が、女性の細胞にはX染色体のみしかありません。
男・女の性別はこの染色体の組み合わせによって決まります。

すなわち、卵子(X)とY染色体を持った精子が受精すると、受精卵の性染色体はXYとなり男の子が、卵子(X)とX染色体を持った精子が受精するとXXで女の子になります。このように生物学的な男女の性別は受精の瞬間に決まります。

関連記事:体外受精児の健康状態を追跡調査へ:厚生労働省

サッポロ開発の大麦がメタボリック症候群の抑制効果

サッポロビール大妻女子大との実験で、同社開発の大麦が、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)を抑える効果があることを実証した。同社はこの大麦を含んだパックご飯を今秋、全国販売する。

サッポロは、ビール原料の大麦の品種改良の過程で、食物繊維「β(ベータ)−グルカン」が百グラム中に約九グラムと、通常の大麦の二倍多く含まれる「厳選大麦」を開発。β−グルカンは、コレステロールや血糖値の上昇を抑える効果があるといわれる。

実験は、男性四十四人を対象に半数に白米を、残る半数には厳選大麦を50%混ぜたご飯を、一日二回、約三カ月間食べてもらった。白米を食べた人の内臓脂肪は実験後、ほとんど変わらなかったのに対して、厳選大麦を食べた人の内臓脂肪は一割減少。肥満が抑制され、β−グルカンを多く含む大麦が、同症候群抑制に効果があることがわかった。

結果は三月二十五日の日本農芸化学会で発表された。名寄市立大学の西村直道准教授(栄養生化学)は「大麦の効用はあまり知られていなかったが、初めてヒトによる実験で効果が実証された意義は大きい。β−グルカンの量と効果の関係もわかった」と成果について語る。(北海道新聞)

メモ
今回の記事はご飯ですが、近年のやや行き過ぎの感もある健康志向ブームに乗っかって、色んな成分が入った飲料が売れています。最近はチューハイ、発泡酒、ビールにもその波が来たようです。
せめて、仕事の後の一杯くらいは、健康を気にせずにグビっとやった方が精神衛生上にもいいと思いますが、どうでしょう?
この流れだとそのうちビタミンCや眠気防止成分、カテキン配合のタバコとか出ますよ〜

関連記事:特定健康診査(特定健診)の最終案: 三段階で生活習慣病予防へ

肥満、糖尿病の発症に関与するDNAの差異を発見

肥満と糖尿病のなりやすさに関係するDNAの微妙な違い(SNP=スニップ)を英オックスフォード大などのグループが見つけ、13日付の米科学誌サイエンス(電子版)で発表した。新たな治療法につながる可能性がある。(asahi.com)

SNPは、DNAを構成する塩基の配列が1カ所だけ異なっていること。グループは国際協力で見つかってきた49万カ所のSNPについて、糖尿病患者2000人と患者でない3000人とで頻度に差があるものを探した。

その結果、患者では非患者に比べて、16番染色体にあるFTOと呼ばれる遺伝子で、塩基配列の1カ所がT(チミン)ではなくA(アデニン)の人の割合が高くなっていることがわかった。

父母からいずれもAを受け継いだ人(研究対象の欧州白人では約16%)は、いずれもTの人に比べ、糖尿病の9割以上を占める2型糖尿病になるリスクが約5割高くなっていた。

欧州の白人約3万8000人を対象に、体重(キロ)を身長(メートル)で2回割る「BMI」という指標を使って、2型糖尿病になりやすい肥満との関係も調べた。ともにAの人はともにTの人に比べ、平均体重が3キロ重く、BMIが30以上の肥満になるリスクが約7割高いことがわかった。

欧州では父母のどちらか、あるいは双方からAを受け継いだ人は4〜5割程度だが、日本人では1割程度とみられる。FTO遺伝子の働きはまだわかっていない。

BMI とは?

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査用キットを開発

栄研化学大塚製薬は、大塚製薬が開発したヘリコバクター・ピロリ抗体検査用キット「ラピランH.ピロリ抗体」の国内での共同販売契約を締結、栄研化学が6月から発売する。

両社は昨年9月、業務提携に関する基本契約を締結。栄研化学が得意にしている臨床検査薬市場で相乗効果を発揮できる製品の共同販売などを検討。
今年2月、第一弾として尿試験紙「ウローペーパーV」の共同販売契約を結び共同販売する。ラピランは第二弾。

ヘリコバクター・ピロリは、胃かいよう、十二指腸かいようの原因菌とされ、尿素呼気試験法や生検組織診断法、血清抗体検出法などで検出されている。

ラピランは、除菌前のピロリ菌感染を尿中の抗H.ピロリ抗体の有無で判定する診断薬で、患者の水滴の尿から約20分後に目視で判定できる。患者の負担が小さく、生検組織診断法とほぼ同等の判定結果が得られるという。

ヘリコバクター・ピロリ
ヒトなどの胃に生息するらせん型の細菌である。ピロリ菌とも呼ばれることがある。
1983年 オーストラリアのロビン・ウォレン(J. Robin Warren)とバリー・マーシャル(Barry J. Marshall)により発見された。

胃の内部は胃液に含まれる塩酸によって強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていたが、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する。
このとき生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)している。この菌の発見により動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされた。

ヘリコバクター・ピロリの感染は、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃癌やMALTリンパ腫などの発生につながることが報告されている。
細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因となりうることが明らかになっている唯一の病原体である。

関連記事:ピロリ菌が胃がん作る仕組みを解明:京都大大学院医学研究科

低分子化合物で視細胞の再生を効率化:理化学研究所

傷ついた網膜で、光を感知する視細胞を別の細胞から作らせる新手法を、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の研究チームが、ラットとサルの実験で発見した。
投薬による視神経の再生に道をひらく成果で、11日発行の米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に発表した。

理研の高橋政代チームリーダーらの研究で、哺乳類の網膜に存在するグリア細胞には視細胞に分化する能力があることが分かっていたが、新しく作られる視細胞は非常に少なく、機能回復までは期待できなかった。

研究チームは新たに、網膜でグリア細胞から視細胞への分化を促しているタンパク質を突き止め、同様の効果がある低分子化合物を特定。
このタンパク質を投与すると、約20倍の効率で視細胞が再生することをラットとサルの細胞実験で実証した。低分子化合物はタンパク質よりも投与が簡単なので、治療薬として有望だという。

遺伝子異常が原因の網膜色素変性症や、高齢者の失明の原因となる加齢黄斑変性症などの治療薬開発が期待される。(毎日新聞)

視神経の再生では、ES細胞から作った視細胞を移植する方法なども研究されている。新しい手法が確立すれば、移植に頼らずに患者自身の細胞から視力を取り戻せる可能性が開ける。新しい視細胞が神経回路で機能するかどうかを確かめることが次の課題とされている。

関連記事:網膜再生、分化途中の細胞が効果的:マウス実験で確認

全国の公立児童、9%がアレルギー疾患:文部科学省

全国の公立小中高校の児童生徒約1277万人のうち、9・2%に花粉症などのアレルギー性鼻炎、2・6%に食物アレルギーの症状があることが11日、文部科学省の調査で分かった。

公立学校の全児童生徒のアレルギー疾患を調べたのは初めて。授業での配慮など対応が遅れている疾患もあり、文科省は「学校には、クラスにアレルギー疾患を持つ子どもがいるという前提での取り組みが求められる」とし、学校向けの手引作成などを行う方針。

ぜんそくやアトピー性皮膚炎は、これまで定期健康診断結果を集計する学校保健統計調査などで調べていたが、増加傾向にあることから、他の4種類のアレルギー疾患も含めて調査をした。

調査の結果、ぜんそくは5・7%、アトピー性皮膚炎は5・5%、アレルギー性結膜炎は3・5%。ハチ毒や食物摂取などにより複数の器官でアレルギー反応が出るアナフィラキシーは0・1%だった。(YOMIURI ONLINE)

アナフィラキシー
最も一般的な原因は、ペニシリンなどの薬、虫刺され、ある種の食品、アレルゲン免疫療法(減感作療法)でのアレルギー注射などです。しかし、原因となる可能性はあらゆるアレルゲンにあります。他のアレルギー反応と同じくアナフィラキシー反応は初めてアレルゲンと接触したときには発症せず、2度目の接触で発症します。
しかし、多くの人は最初の接触を覚えていません。1度アナフィラキシー反応を起こしたアレルゲンは、予防策を講じておかないと、2度目以降の接触で再びアナフィラキシー反応を起こしてしまいます。

症状
アナフィラキシー反応は、アレルゲンに接触後115分以内に発症しますが、1時間を過ぎてから起こることも、まれにあります。心拍数が上昇し、患者は不安と動揺を覚えます。血圧が下がって失神することもあります。
そのほか、ゾクゾクしたり、かゆみ、皮膚の紅潮、耳の中の鼓動、せき、くしゃみ、じんま疹、血管性浮腫がみられたりします。気管(上気道)が収縮したり腫れたりするので、呼吸困難になり、ゼイゼイします。

予防と治療
完全に避けることのできないアレルゲン(虫刺されなど)にアレルギーを起こす人では、長期のアレルゲン免疫療法を行います。

アナフィラキシー反応が生じたらただちにエピネフリンを注射します。過去にアナフィラキシー反応を起こしたことがある人は、いつでもすぐに処置できるように、常にエピネフリン自己注射用キットと抗ヒスタミン薬の錠剤を携行します。
通常は、この処置で反応は治まります。それでも、重症のアレルギー反応だった場合には、病院の救急外来を受診して必要な精密検査と治療を受ける必要があります。

関連記事:花粉症緩和米の安全性を確認:農業生物資源研究所

保存精子で死後生殖:諏訪マタニティークリニック

病気で夫を亡くした西日本の30歳代(当時)の女性が、凍結保存していた亡夫の精子を使って体外受精で妊娠し、2004年に出産していたことを、諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長が11日、明らかにした。

今回の事例を受け、日本産科婦人科学会は14日の総会で、死後生殖の禁止も新たに会告(指針)に盛り込む方針で、今後さらに議論が活発化しそうだ。

根津院長によると、今回の死後生殖は、02年に女性と亡夫の母から申し出を受けたのがきっかけ。亡夫は不妊治療の一環で精子を、別の医療機関に保存していたが、採取から間もなく病気で急逝した。その精子を持ってきてもらい、妻の卵子と体外受精させた。
その受精卵を女性の子宮に戻し、03年に妊娠、翌04年に別の医療機関で1人の子供を出産した。子供の性別などの詳しい情報は明らかにされていない。

根津院長は、実施前に、独自の指針を策定した。指針では「生前、夫が死後生殖に同意している」ことを条件としているが、夫が急死し、女性が強く希望したことから、夫婦間で暗黙の了解があったと判断した。

根津院長は、子供の福祉の観点から、子供と亡夫の親との間で養子縁組をするよう要請したという。

過去にも西日本の40歳代女性が、夫の精子の保存先の病院に夫の死を知らせずに精子を受け取り、別の病院で体外受精を実施して、01年に男児を出産した例がある。この女性は、男児を亡夫の子として出生届を提出したが、受理されなかったため、認知を求めて提訴した。

高裁では、夫の生前同意があったとして父子関係を認めたが、最高裁は、06年9月、現行の民法は死後生殖を想定していないとして訴えを棄却。法律上の父子関係は認めなかった。同様の訴訟2件も訴えを退けた。(Yahoo ニュース)

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アミノ配糖体が効かない薬剤耐性菌、国内で拡大へ

緑膿菌をはじめとする多くの細菌に高い効果を示す「アミノ配糖体」と呼ばれるタイプの抗生物質が効かない新手の薬剤耐性菌が、国内の医療現場に広がり始めていることが、国立感染症研究所の初の全国調査で10日までに分かった。

調査対象の約1割に当たる16病院で検出された。感染研の荒川宜親細菌第二部長は「幸い検出率はまだ低いが、今後厳重に監視していく必要がある」と話している。

調査は2004年に実施、全国169病院の入院・通院患者から分離された約8万8000の細菌を調べた。その結果、10都府県の計16病院で分離された26の細菌(検出率0・03%)が、臨床現場で一般的に使われているすべてのアミノ配糖体が効かない高度耐性菌だった。

アミノ配糖体が効かない細菌は、03年ごろから国内や欧州などで報告され始めた。耐性の秘密は菌が獲得した新型の遺伝子にあり、抗生物質が大量に使われる環境では、この遺伝子が他の細菌にも広がる恐れがある。現時点では、アミノ配糖体以外の薬で治療が可能とみられている。

薬剤耐性菌
多くの細菌は抗生物質やサルファ剤などの化学療法剤によって発育・増殖が抑制(阻止)されるが、しばしば、本来有効とされる薬剤による阻止効果がみられなくなることがある。これらの細菌をその薬剤の耐性菌という。
1種の薬剤に対する耐性菌を単剤耐性菌といい、多種の構造が類似しない薬剤に対する耐性菌を多剤耐性菌という。また、ある薬剤の耐性菌が同種の薬剤にも耐性をもつ場合は交差耐性(cross resistance)という。

薬剤耐性は細菌自体がもっている仕組みで、化学療法剤の過剰投与によっておこる場合が多いが、細菌の細胞質内にある薬剤耐性因子(DNA)であるプラスミド(R plasmid)が他の同種の細菌へ組み込まれて耐性菌になる場合もある。
また、染色体性の自然耐性菌や染色体遺伝子の突然変異による耐性菌もある。

関連記事:耐性菌の薬剤防御システムを解明:大阪大研究所

がん予防成分を野菜に作らせる遺伝子:理化学研究所が発見

理化学研究所は、ブロッコリーなどの野菜に含まれるがん予防成分グルコシノレート(カラシ油配糖体)の生合成を調節するキー遺伝子を世界で初めて発見した。
この研究成果は、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』のオンライン版に掲載される。

グルコシノレートは主にブロッコリー、キャベツ、ダイコン、ワサビ、カラシナなどのアブラナ科植物に含まれる成分で、すりおろしたり噛んだりすることでこれら野菜の細胞内に含まれる分解酵素と混じりあい、イソチオシアネートと呼ぶ辛味成分にする。
イソチオシアネートの1種であるスルフォラファンには、発がん物質を解毒する酵素の活性を高める作用があるが、スルフォラファンのもととなるグルコシノレートの合成が、植物細胞内でどのように制御されているかということはほとんど知られていなかった。

今回の研究では、これらアブラナ科野菜の仲間であるシロイヌナズナという植物をモデル材料に用いて、DNAマイクロアレイ技術による全遺伝子の発現解析を行い、目標の遺伝子の探索を行った。
その結果、シロイヌナズナの持つ約27,000遺伝子の中から、グルコシノレート合成酵素を作る遺伝子と同じ発現パターンを持つPMG1という転写因子を作り出す遺伝子を見つけ出した。
PMG1遺伝子の働きを抑えたシロイヌナズナでは、グルコシノレート合成酵素遺伝子の発現を抑制して、グルコシノレートの量が種類により最大400分の1程度に減少した。

逆に、通常はグルコシノレートを蓄積しないシロイヌナズナ培養細胞で、PMG1遺伝子の働きを過剰にすると、グルコシノレート合成酵素遺伝子の発現が上昇し、グルコシノレートを植物体並みに蓄積するようになった。
このことから、PMG1はグルコシノレート合成を制御するキー遺伝子であることが明らかになった。

この知見をブロッコリーなどの野菜や培養細胞に応用することで、必要とされるグルコシノレート量を多くしたがん予防効果の高い「機能性野菜」を作ったり、植物細胞の培養タンクでグルコシノレートを作ることができるとしている。

関連記事:大豆イソフラボンに局部性前立腺がんの抑制効果:厚生労働省

終末期医療:延命治療に関する国のガイドラインまとまる

終末期医療に関するガイドラインづくりを進めてきた厚生労働省の検討会(座長=樋口範雄・東大大学院教授)は9日、延命治療の開始や中止は患者本人の意思を基本とし、主治医の独断ではなく医師らのチームで判断することを柱とする指針をまとめた。国が終末期医療の指針をつくったのは初めて。
ただ、「終末期」の定義や、延命治療の中止が容認されうる要件などについては「価値観が多様で難しい」として先送りされた。

終末期医療をめぐり厚労省は87年から4回の検討会で議論を重ねてきたが、指針策定には至らなかった。今回は昨年3月に発覚した富山県射水市民病院での延命治療中止が社会問題化したことから、治療方針を決める手続きの整備を急いだ。同省は今後、国民の意識調査を行うほか、秋以降に新たな検討会を立ち上げ、終末期の定義や、人工呼吸器など生命維持装置を外しても刑事責任を問われないケースなどについて議論を始める。

指針は、延命治療の開始や変更・中止などは「患者本人による決定を基本とすることが最も重要な原則」で、医療従事者と患者が話し合って合意した内容を文書に残すと定めた。治療中止などは、担当医のほか看護師やソーシャルワーカーなど「多専門職種」からなる医療チームが慎重に判断するとした。

患者の意思が確認できない場合は、家族と医療チームが患者にとって最善な方法を話し合うと規定。患者と家族、医療チームが合意できない場合は、複数の専門職で組織された院内の委員会が助言し、合意形成に努めるよう求めた。

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超音波診断装置「Voluson E8」:妊娠初期の胎児も鮮明に

Voluson E8

英国の医療機器メーカー・GEヘルスケアが、妊娠初期の胎児の姿を鮮明に映し出す超音波診断装置「Voluson E8」を開発した。

3次元のカラー画像で、胎児の様子を1秒間に40コマの動画で表示できる。心臓病の早期発見も可能になる。

国内で普及している超音波診断装置は、白黒の画像が一般的で精度がこれほど高くなく、妊娠初期だと判別しにくかった。

新装置「Voluson E8」は、体長約1センチの胎児(妊娠7週)でも、立体的な画像で映す。
妊娠後期になると、笑うような表情を見せたり、指を動かしたりする赤ちゃんの様子を鮮明に見ることができる。

心臓の血流も、あらゆる角度から分析でき、心臓の異常など、胎児診断に貢献することが期待されている。
GE横河メディカルシステムが1台7500万円で販売する。

プレスリリース
胎児の先天性心疾患の早期発見に貢献
Voluson E8では、胎児や新生児の心臓を対象にした「STIC(Spatio-Temporal Image Correlations)」機能を搭載。サイズが小さく、拍動も速い胎児の心臓の動きを鮮明に描出できるとともに、撮影画像をVolumeデータとして保存することで、検査終了後も、必要な断面像・立体像を構築・解析することができ、そのための再検査が不要となります。
また、新開発の「SonoVCAD(Sonography based Volume Computer Aided Diagnosis)」を併用することにより、複雑な胎児心臓の四腔断面や左室流出路断面、右室流出路断面、ならびに腹部における胃泡の位置を自動的に表示することが可能です。
これらの機能は通常の妊婦検診における胎児心臓のスクリーニング(精査が必要か否かを見極める検査)の診断補助機能として有用性が高く、流出路の異常の早期発見、さらには周産期死亡率の低下に大きく貢献します。

わずか7週の胎児異常の発見が可能に
Volsuon E8では、新開発の高周波経腟4Dプローブと組み合わせることで、わずか7週のCRL(頭臀長:頭部から臀部までの長さ)が約10mmの初期の胎児も鮮明な画像で表示できるようになります。そのため、従来では観察が難しかった妊娠初期での胎児精査に貢献します。

乳がん診断や穿刺(バイオプシー)にも対応
Voluson E8では乳房用高周波プローブも取り揃えており、Bモードでも高画質画像の描出が可能です。
また、乳房用高周波4Dプローブもラインアップしており、このプローブを使用することで乳腺や腫瘍の描出力が向上、産科での胎児診断のみならず、乳がんの診断や穿刺(バイオプシー)にも応用できるなど、幅広い検査に対応します。