日薬連が薬価制度の見直し要求:新薬は高く、後発薬は安く

日本製薬団体連合会(日薬連)が、年度末の薬価改定へ向け制度の見直しを求めている。新薬に従来より高い価格を認め、特許が切れたら大幅に値下げする提案だ。
研究開発費が豊富な大手には有利だが、特許切れの既存薬に依存する中堅・中小には厳しい内容。日薬連の意向が反映される可能性が高く、早ければ08年度にも、より高い値付けを新薬に認める新制度へ移行する。

製薬業界の再編につながる可能性も

提案の背景にあるのは製薬大手の焦りだ。05年の世界の医薬市場は約67兆円。10年で2倍になったが、うち日本市場のシェアは21%から10%に縮小。日本勢は米国に次ぐ世界2位の市場を基盤にしながら、最大手の武田薬品工業でも売上高では世界17位だ。

このところ医療費抑制で1年おきに薬価が引き下げられ、新薬の価格も抑制されている。安価で成分が同じ「後発品」の利用も拡大している。

欧米大手は新薬開発に巨額を投じて攻勢を強める。国内製薬会社の研究開発費は武田薬品、アステラス製薬第一三共エーザイの大手4社で約6割を占めるが、それでも大型新薬の開発には苦戦している。森田会長は「新薬に高い薬価をつけて研究開発費の回収と再投資を速めなければ、欧米大手と渡り合えない」と危機感を募らせている。(asahi.com)

薬価について
医療機関が公的医療保険から薬剤費として受け取る医薬品の公定価格のことで、中医協で定められています。ただし、製薬会社間の競争が激しく、医療機関と卸売業者との価格交渉の結果、値引きなどで実際の仕入れ価格は薬価より安くなるのが一般的となっています。
薬価と実勢価格の差額は医療機関の収入になります。現在2年に1度、実勢価格に近づける改定が行われています。

関連記事:診療報酬の08年度改定:産科、小児科、救急医療などをアップへ

百日咳が成人にも流行:患者数は7年前の14倍に

国立感染症研究所によると、今年の百日咳の患者の3割が成人で、子供の病気と思われがちなこの病気がが大人に感染するケースが増えているという。
同研究所は「百日咳は子供にとって命にかかわる病気。せきが長引く場合は適切な治療を受けてほしい」と呼び掛けている。

短い咳が何度も続きます

全国約3000の小児科定点医療機関から8月12日までに報告された百日咳の患者数は1409人。年間患者数が3804人と、やや大きな流行だった2000年に次ぐ7年ぶりの流行になっている。

7月22日までの集計では、患者のうち6歳未満の乳幼児の割合が年々減少する一方で、20歳以上は一貫して増加。成人患者の報告は00年には全体の2.2%だったが、04年には9.5%、昨年は24.3%と急増。今年は同日までに30.7%を占め、割合は7年前の14.0倍になった。(共同)

百日咳について
菌の感染後4〜21日、通常は7〜10日の潜伏期を経て、鼻汁や席などのかぜ症状で始まり、1〜2週間で特徴的な発作性の咳になります。コンコンという短い咳が何度も続いた後、息を吸うときにヒューという音がします。

乳児では特徴的な咳の発作を示さず、無呼吸状態になり、青白くなったり(チアノーゼ)、痙攣を起こすことがあります。咳の発作は夜間に多く、発作と発作の間の咳の無いときは比較的元気ですが、強い咳のために瞼が浮腫状になるいます。
発作性の咳が3〜4週間続いた後、咳は弱くなり、回数も減って回復していきます。

関連記事:難治性喘息は免疫細胞の悪玉化によるアレルギー反応が原因

凍結保存の卵巣を再び機能させることに成功:臓器バンクに応用も

サルから卵巣を丸ごと取り出して凍結保存を行ない、約1カ月後に解凍して元のサルに移植し、再び機能させることに医薬基盤研究所霊長類医科学研究センターなどの研究チームが成功した。
がん治療で卵巣の機能を失う可能性がある女性への応用や、臓器を凍結保存して移植に備える「臓器バンク」の実現が期待できるという。30日から仙台市で始まる日本受精着床学会で発表する。

卵巣の凍結保存について

抗がん剤治療や放射線治療では、副作用で卵巣の機能を失う可能性がある。
チームは、食品の保存に使われている磁場をかけながら凍結する技術に注目した。従来の凍結技術と違い、全体を均一に凍結させることができるため、先に凍った部分が他の組織を傷つけることを防げる。

5匹の雌のカニクイザルから左右両方の卵巣を摘出し、この技術を使ってマイナス30度で凍結。約1カ月後に解凍し、元のサルに移植した。1匹の卵巣は、移植後すぐにエストロゲンというホルモンを分泌。残る4匹に卵巣を刺激するホルモンを投与すると、1匹でエストロゲンの分泌を確認した。残る3匹は卵巣が生着しなかったという。

同センターの山海直・主任研究員は「今後、この卵巣で作られる卵子に受精能力があるかどうかなどを確認する。卵巣全体を保存できれば、がん治療による機能低下を最大限防ぐことができる。他の臓器の凍結保存に応用することも期待できるだろう」と話している。(毎日新聞)

エストロゲン(卵胞ホルモン)について
エストロゲンは、月経終了時から増え始め、排卵をピークに一時減少しますが、再び増えるというサイクルを繰り返します。エストロゲンの主な働きは、子宮内膜を増殖させて月経を起こしたり、排卵前に子宮頸管の分泌液を増やして、静止画子宮の中に入りやすくします。排卵前になると透明なおりものが増えるのはそのためです。

また、妊娠中は乳頭や乳管を大きくしたり、乳汁を分泌させないためにもはたらきます。更年期の頃から、卵巣機能の低下にともなって、分泌量は少なくなります。

関連記事:卵巣を凍結、がん治療後に再び体内へ:臨床研究を承認

難治性喘息は免疫細胞の悪玉化によるアレルギー反応が原因

成人に多い難治性ぜんそくは、かぜなどによるのどの炎症で免疫細胞の一種が悪玉化し、特殊なアレルギー反応が起きるのが原因とする研究結果を、兵庫医科大学の中西憲司教授(免疫学)らがマウス実験でまとめ、米科学アカデミー紀要(電子版)に28日発表した。

小児ぜんそくはカビやダニなどが原因で起きることが多いが、成人ぜんそくは自分の体が作り出す炎症関連物質が悪さをしているらしい。中西教授は「この物質の働きを弱められれば深刻な症状の軽減につながる」としている。

佐賀大、大阪大との共同研究。中西教授はマウスののどに毒素を入れて炎症を起こし、反応を分析。炎症部位から出る物質がリンパ球の一種に働きかけて異常な免疫反応を起こし、呼吸困難や気管支炎を招くことを突き止めた。

こうした免疫反応は繰り返し起きてぜんそく症状が悪化するが、この物質を抑えると症状が治まることも確認した。(四国新聞)

ぜんそくについて
呼吸困難に陥り、息づかいも荒く、呼吸のたびにゼーゼーと音を立てる発作を起こす病気です。咳と痰も出ます。発作は何時間か経つと自然におさまります。
発作中はとても苦しいのですが、いったん発作がおさまると、健康な人と見分けがつかないほど元気です。こういった状態を何年にもわたって繰り返します。

ぜんそく発作はアレルゲン(ちりやほこり、ダニなど原因となる物質)の吸入とは別に風邪をひくこと、天候(とくに寒冷)の影響、過労、運動、薬の服用、精神的ストレスなども誘因となります。

関連記事:ぜんそくの児童数:国際基準なら2倍に

C型肝炎ウイルスの増殖システムを解明:京都大学ウイルス研究所

肝臓がんの大きな原因になっているC型肝炎ウイルスが、肝臓の細胞中にたまった油滴(脂肪滴)の表面で増殖していることを、京都大ウイルス研究所の研究グループが解明した。C型肝炎ウイルスが肝細胞に感染すると脂肪肝になりやすく、増えた油滴表面でウイルスが増殖する悪循環が起こるとみている。
英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」の26日付電子版に発表した。

C型肝炎ウイルス

研究は、今春まで京都大ウイルス研に在籍していた国立遺伝学研究所の宮成悠介・博士研究員と、下遠野邦忠・慶応大教授(京大名誉教授)らが中心となった。

研究グループは、肝がん由来の培養細胞にウイルスを感染させ、ウイルスが細胞のどこで増殖するのかを調べた。その結果、油滴の表面には、ウイルスの核をつくり、発がんに関係するとみられるコアたんぱく質や、ウイルスの遺伝子であるリボ核酸(RNA)、その他の関連たんぱく質があることがわかった。

藤田保健衛生大の臼田信光教授と協力して電子顕微鏡で観察したところ、油滴の表面で感染力のあるウイルスがどんどんつくられていることが確認できた。
コアたんぱく質には、ウイルスをつくるだけでなく、細胞内の脂肪を増やす働きがあることもわかった。

下遠野教授は「油滴の表面にコアたんぱく質がくっつかないようにしたり、細胞内に脂肪が蓄積するのを阻害したりする新しい薬の開発につながる可能性がある」と話している。(asahi.com)

肝臓がんについて
肝臓にできるがんの9割を占めているのが、肝細胞に発生する肝細胞がんです。一般に肝臓がんといえば肝細胞がんのことをいいます。
発症初期は、全身倦怠感、腹部膨満感、上腹部痛、食欲不振などがみられます。
進行すると、腹水や黄疸、体重減少をきたします。さらに、肝臓がんが破裂したり消化管出血が起こると、突然の腹痛と貧血状態におちいります。

肝臓がんの診断に際しては、GOT、GPT、腫瘍マーカーなど各種の血液検査のほか腹部超音波やCT、腹腔鏡、MRIなどさまざまな検査が行われます。また、確定診断のためには肝生検が必要となります。

関連記事:ウコン、クロレラがC型肝炎に悪影響:垣内雅彦三重大准教授ら

認知症の全国調査、研究を実施へ:治療薬の実用化を目指す

厚生労働省は来年度から、アルツハイマー病を原因とする認知症の全国的規模の調査、研究に乗り出す。5年以内に発症原因の解明や早期診断技術を開発し、10年以内に根本的な治療薬の実用化を目指す。国が目標年次を設け、予防から介護までの総合的な認知症研究を行うのは初めて。

アルツハイマー病について

同省は来年度予算の概算要求に約5億円を計上する方針。研究課題は「予防」「早期診断」「治療」「介護」の4分野に分け、11月から全国の研究機関を対象に公募する。
現在のところ国立長寿医療センター国立精神・神経センターが参加する見通し。

アルツハイマー病は、認知症の原因の半数以上を占める。完治させる薬は未開発だ。海外の研究などでは、発症を防ぐ要因としては有酸素運動や読書、ゲームなどの知的活動が、発症を促す要因としてはストレスなどが挙げられている。これらを含め発症に影響を与える要因について、長期間にわたり大規模な追跡調査を行い、予防法を探る。

早期診断の研究では、脳内に一定量が蓄積することでアルツハイマー病が発症すると見られている「β(ベータ)アミロイド」というたんぱく質に焦点をあてる。

がんの診断で使用されている陽電子放射断層撮影(PET)を使い、まだ蓄積が微量な段階のβアミロイドを画像化する技法を実用化する。発症前を含む早期診断方法の確立を目指すとともに、脳内からこの物質を減らし、発症を防ぐ薬の実用化につなげる。

また、簡単に家族へ連絡が取れたり、位置情報を知ったりすることができる携帯端末などの開発も進め、患者の生活の質の向上や介護者の負担軽減も目指す。(YOMIURI ONLINE)

アルツハイマー病について
脳の神経細胞に変性が生じて、記憶障害などの痴呆症状が現れてくる病気で、日本人の痴呆の30%を占めるとされています。60歳過ぎの人に多いですが、50歳代で発症する人もいます。

食事をしたことを忘れてしまうなど、覚えたばかりのことを忘れてしまう記憶障害、今日が何日なのか、自分のいる場所がどこなのか、家族が誰なのかなどがわからない見当織障害、ものの名前や使い方がわからなくなる、着替えなどができなくなるなどの失識・失語・失行が起こり、夜に徘徊したり、怒りっぽくなるなど、行動や人格にも変化が現れます。
進行して、萎縮が脳全体に及ぶようになると、運動能力が低下し、寝たきりになることもあります。

関連記事:アルツハイマーに対するパッチ剤「エクセロン・パッチ」が承認

特定健康診査:50%の受診者が医療機関の診察が必要

日本人間ドック健診協会は、2008年度にスタートする40〜74歳の新しい健康診断(特定健康診査)の結果、受診者の半数が医療機関での診察が必要になる恐れがあると発表した。

特定健康診査について

国は来年度からメタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)の予防に重点を置く特定健診を導入し、健診後の保健指導を強化する。協会は、過去1年間に全国12か所の大手健診機関で人間ドックを受診し、特定健診の方法に準拠した検査を受けた約5万3000人分のデータを分析した。

その結果、血圧や中性脂肪、血糖などの検査数値について、厚生労働省が医療機関を受診する目安として定めた「受診勧奨判定値」を一つでも超えた受診者の割合が、49・7%に上った。65歳以上の高齢者では、54・6%だった。

中高年の半分が医療機関を受診すれば、医療費の高騰につながる恐れがある。同協会は「厚労省の定めた判定値を超えても、一律に病院を勧めるのではなく、保健指導で生活習慣を変えるように促すことが大事」としている。(YOMIURI ONLINE)

人間ドックについて
人間ドックは、労働安全衛生法や老人保健法に基づいて行なわれる定期健診や基本健康診査とは異なり、法律とは無関係に私的機関によって実施されているものです。
一般の定期健診より検査項目が多く、胃がん検査に内視鏡が用いられるなど、より高度な検査が行われます。

検査日程は、日帰り型の1日人間ドックや1泊2日ドックなど、いくつかのコースがありますが、1日型と1泊2日が一般的です。時間をかけるコースほど、検査項目が多くなります。
検査費用は健康保険が適用されませんので、自己負担となります。なお、受検者の勤める企業によっては、補助金を出しているところもありますので、1度チェックしてみるとよいと思います。

30〜40歳代の人は2年に1回、50歳代以降の人は1年に1回、人間ドックを受けるのが理想です。

「培養皮膚」の製造販売を承認:重症やけど患者の再生医療へ

厚生労働省の医療機器・体外診断薬部会は23日、愛知県のベンチャー企業「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(J-TEC)が申請していた「培養皮膚」の製造販売を承認した。
重症やけど患者自身の組織から作った皮膚のシートで、患部に移植して治療する。
病気やけがで失った体の一部を再生させる目的でヒト細胞や組織を使った製品が国内で承認されるのは初めて。再生医療が国内でも商業化の段階に入った。

皮膚のイメージ

培養するのは、皮膚の一番外側の「表皮」と呼ばれる部分。損傷していない皮膚組織を1平方センチほど採取して表皮細胞を分離し、マウスの細胞を加えてウシの胎児血清で培養する。
約3週間で、8×10センチの表皮シートが十数枚できる。これを病院に出荷し、医師が患部に移植する。

重症やけど患者は、全国で年間4000〜5000人ほど。やけどが大きい場合は自分や家族の皮膚などを移植することが多いが、自分の皮膚は足りなかったり、他人の皮膚だと拒絶反応が起きたりする問題がある。

培養皮膚はこれらをクリアでき、3日〜1週間で自分の皮膚として生着するという。J-TECは皮膚の培養のほか、出荷検査、輸送までを請け負う。販売価格は現時点で1000万円ほどの見込みで、今後、公的医療保険適用の申請を行う。(asahi.com)

やけど(火傷)について
やけどはその深さによって、T〜V度に分けられます。

T度…表皮だけが損傷して赤くなり、ヒリヒリする痛みがあります。

U度…少し深いやけどになります。患部が赤くなり、しばらくたつと水疱ができます。
深い火傷の場合は、水疱の下のほうに白い膜が見えます。これは、皮膚が熱によって損傷し、タンパク質が変質した白い膜です。治療には時間がかかり、痕が残りやすくなります。

V度…皮下組織まで損傷するやけどです。皮膚や焼け焦げて壊死し、黒褐色か白っぽく変色し、無感覚になります。痕が残り、部位によっては機能障害が生じます。

関連記事
再生医療:細胞の接着力保つ自己組織培養皿「アップセル」
皮膚の傷跡からも毛髪は自然再生:脱毛症治療への足がかり

睡眠時無呼吸症候群の診断用マットを開発:スズケン

医薬品卸のスズケン(名古屋市)は22日、居眠り事故などの原因として社会問題にもなっている睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、専用マットに1晩寝るだけで簡単に診断できる医療機器を開発した、と発表した。

睡眠時無呼吸症候群

従来は睡眠時に鼻や口、のどなどにセンサーを付けて検査していたが、被験者の負担が重い上、センサーが外れるなどの難点もあった。今回のように体にセンサーを付けずに調べられる機器は国内初という。

睡眠中の呼吸による横隔膜の動きなどをマットに敷き詰めた「感圧センサー」で計測する仕組み。記録したデータを専用の解析ソフトが入ったパソコンに読み込むと、無呼吸の回数や時間を調べられる。検査は自宅でも可能という。

9月1日から自治体や医療機関向けに発売する。同社は「運輸業界などの検査に使ってもらい、潜在的な患者の掘り起こしにつなげて事故防止に役立てたい」と話している。(SHIKOKU NEWS)

睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠中に呼吸が止まり、呼吸が再開しても、また止まるというのを何度も繰り返す病気です。
診断基準は、一晩(7時間以上)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こるか、睡眠1時間当たりの無呼吸が5回以上の場合です。

症状としては、いびきや起床時の頭痛、日中の眠気、倦怠感などがみられます。
原因は、軌道が閉鎖して空気の通りが悪くなるためで、鼻やのどの病気を持つ人、肥満の人に起こりやすいものです。肥満体では気道が狭く、睡眠中は、咽頭の筋肉や下が緩んでさらに狭くなるのです。

治療は、生活習慣を変えるだけでも効果がありますが、眠っている間の空気の出入りをよくするシーパップ(CPAP)という専用器具を鼻に装着したり、また気道を広げる手術を行なうこともあります。

関連記事:あなたの睡眠状態は何点?:タニタが睡眠計測システムを開発

中年以降の肥満傾向は心筋梗塞リスクが2倍

若いころやせていたのに、中年以降に十キロ以上太った男性は、体重が安定していた人に比べ、心筋梗塞など虚血性心疾患になる危険度が二倍高いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が二十二日発表した。

心筋梗塞

アジア人でこうした傾向が明らかになったのは初めて。研究班の磯博康大阪大教授(公衆衛生学)は「年齢が進んで運動をやめたり、基礎代謝が落ちたりしても若いころと同じ食習慣を続けると、心臓への負担が増える」と注意を促している。

研究班は全国八県で四十−六十九歳の男女約九万六千人を一九九〇年から最長で十二年追跡。この間、男性の三百九十九人が虚血性心疾患になった。

肥満度を表す国際的指標で、体重(キロ)を身長(メートル)で二度割って算出する体格指数BMIとの関係をまず調べたところ、BMI三〇以上(肥満)の男性は、標準的な体格(二三以上二五未満)の男性に比べ心疾患発症の危険度が一・八倍で、肥満と心疾患の関係がはっきりした。女性は発症者が少なく、関連は不明だった。(中日新聞)

心筋梗塞について
狭心症がさらに進行して、心筋に酸素を補給している冠状動脈がつまり、心筋が壊死した状態が心筋梗塞です。40歳代から発症率が高くなり、50〜60歳代がピークです。
大部分は、動脈硬化によって内側が狭くなっている冠動脈に血液の塊(血栓)が詰まって起こりますが、冠状動脈の一部に球に痙攣が生じて起こる場合もあります。

症状は突然の激しい胸痛で始まります。締め付けられるような激しい痛みや圧迫感のために冷え汗を流し、安静にすることができません。ときには意識を失うこともあります。
狭心症によって命を落とすことはほとんどありませんが、心筋梗塞は生命に関わる危険な状態です。

関連記事
メタボリック症候群で心筋梗塞などのリスクが2.5倍に
ストレスによる「たこつぼ心筋症」に要注意

国立高度専門医療センターに研究施設:新薬の開発促進

厚生労働省は08年度から、新薬や医療機器の開発を促すため、東京や大阪などに六つある国立高度専門医療センターに、官民が協力して研究する施設を順次整備する方針を固めた。
治療中の患者がいる施設に医師と企業の共同研究の場を設けることで、難病治療の新薬開発や、海外の先端医療機器の日本人向けの改良などにつなげる狙いだ。
08年度予算概算要求の重点要望として、施設整備費15億円を盛り込む。

ドラッグラグの解消を目指す

国立高度専門医療センターは、循環器病、がん、成育医療、国際医療、精神・神経、長寿医療の6施設。各施設の専門分野ごとに、製薬会社や医療機器メーカー、大学医学部などが連携して新薬や医療機器の開発を促進する構想だ。08年度から3年程度かけ、複数のセンター内に臨床研究施設を建てる。

施設には臨床研究の専用病床、ベンチャー企業などへの貸与スペース、病院と企業が共同利用できる検査・分析機器などの部屋をつくる。専用病床がある施設を官民で活用することで、医師や患者の提案をヒントにした医療機器の開発も促す。

厚労省は新設する施設で、人の細胞から臓器などをつくる再生医療技術の開発や、大手製薬会社が手がけない難病の薬の開発、画像診断のソフト開発などの研究を期待している。製薬会社が承認前の新薬の効果を調べる治験にも活用する。

国内の新薬・医療機器開発をめぐっては「治験や審査に時間がかかり、海外で承認済みの薬が日本で使えない(ドラッグラグ)」「動物実験中心の基礎研究が臨床に生かされていない」などの指摘が出ていた。このため、政府は4月、新薬開発期間の短縮や医療関連産業の技術レベルの底上げを目指し、5カ年戦略を策定している。(asahi.com)

ドラッグラグとは?
海外で標準的に使用されている医薬品が国内では使用できない(未承認の)状態をいいます。
海外先行で治験が行われ日本での新薬発売が海外よりも遅れる、日本の新薬承認の審査に時間がかかることなどが要因とされています。

がんや関節リウマチなどの難治性の疾病患者(または家族など)が、国内未承認の最新の治療薬の使用を望み、高額な薬剤費を支払って個人輸入するケースも少なくありません。
その改善策のひとつとして、厚生労働省は、2005年に「未承認薬使用問題検討会議」を設置しました。
その目的を、1)欧米諸国での承認状況及び学会、患者要望を定期的に把握し、臨床上の必要性と使用の妥当性を科学的に検証し、2)当該未承認薬を確実な治験実施につなげて、その使用機会の提供と安全確保を図ること、としています。
また、2006年には、「有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会」が設置されるなど、国としての対策が模索されているところです。

脳内物質ドパミンの産生変調がADHD発症に関与:米研究所

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は実在する疾患ではなく、薬剤を売るために作られた疾患であるとの神話がアメリカで横行している中、『ADHDは脳内物質ドパミン産生の変調によって起こる実在する疾患である』ことが2つの研究で示され、ともに米医学誌「Archives of General Psychiatry」8月号に掲載された。

第一の研究は、米国立精神衛生研究所によるもの。研究グループは、ADHD患児105人と健常児103人のMRI脳スキャンおよびDNAを比較検討し、さらに6年後にADHD患児のうち67人の評価を行った。その結果、ドパミンD4受容体(DRD4)に特定の変異がある小児はADHDリスクが高いことが判明。しかし一方で、このDRD4変異をもつADHD患児は長期的な転帰が良好で、知能もやや高い傾向があることがわかった。

第二の研究は、米国立薬物乱用研究所によるもの。向精神薬リタリン(一般名:塩酸メチルフェニデート)の使用経験のない成人ADHD患者19人と健康な成人24人に、リタリンまたはプラセボ(偽薬)のいずれかを注射した後、脳スキャンを実施した。

その結果、ADHD患者には脳ドパミン系の機能低下が認められ、リタリンによって機能の改善がみられた。このことからADHDにドパミンの減少が関与していることが示されたほか、ADHD患者が薬物への依存に陥りやすい理由も説明できるとしている。(HealthDay News)

メモ
アメリカはなんでもすぐに陰謀説と結びつける傾向がありますが、「薬剤を売るために作られた疾患である〜」っていくらなんでも酷過ぎじゃないでしょうか?期間には差があるものの、普通の学校生活を送っていれば、ADHDの子供と遊んだり、同じ班で給食食べたり、勉強したりした経験があると思うんですが…
Googleなどで「Does ADHD Exist?」というキーワードで検索すると、確かに全く信じていない人たちのサイトもちらほら見受けられます。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)
不注意、過活動、衝動性を特徴とするもので、7歳前に発症する持続性の障害です。
約4%の子供にみられますが、男子に圧倒的に多いといわれています。

興味のあることには集中できますが、嫌いなことやよくわからないことにはほとんど関心を示さず、落ち着きがありません。1つのことを続けてやることが困難で、不注意による失敗をしやすく、人の話を聞いていることも苦手です。

治療には中枢性興奮薬のメチルフェニデート(リタリン)が、半数以上に効果があるといわれています。副作用として不眠が起こりやすくなりますので、昼以降には服用してはいけません。

関連記事:受動喫煙が注意欠陥・多動性障害(ADHD)の一因の可能性

医師の交代勤務制導入へ補助金:厚生労働省

厚生労働省は医師不足対策として08年度から、医師の交代勤務制を導入した病院に補助金を出す制度を新設する方針を固めた。08年度予算の概算要求に5億円を盛り込む。
過剰労働が医師の病院離れの一因となっているため、当直明けに休みが取れるような勤務態勢を整えた病院を支援する。

新たな補助制度では、日中と夜間で医師が全員入れ替わる交代勤務にしたり、当直明けの医師が必ず休める勤務体系を導入したりして、医師の労働環境改善に取り組む病院に補助する。

ただ、医師数に比較的余裕がある病院でなければ交代勤務を導入するのは難しく、医師不足が深刻な地方の公立病院などでは、補助対象となる勤務体系を導入できるかは不透明だ。

厚労省によると、30〜40代男性の病院勤務医の1週間の平均勤務時間は約50時間で、同年代の診療所医師より10時間近く多い。当直明けの勤務医がそのまま通常の診察などを行う勤務体系が多くの病院で常態化しており、過剰労働に耐えきれずに開業医に転身する医師が後を絶たない。

同省では、交代勤務を導入した病院に対し、こうした補助金だけでなく、診療報酬の上乗せも今後検討する。(asahi.com)

関連記事
診療報酬の08年度改定:産科、小児科、救急医療などをアップへ
外科医の7割が当直明けに手術参加:日本外科学会調査
病院勤務医の5割が「辞めたい」:過酷な勤務と人手不足

乳がんの遺伝子検査:有効性を確認、国内で開始へ

自分が遺伝的に乳がんや卵巣がんになりやすいかどうかを調べる検査が国内で受けられるようになった。国立がんセンターなどの臨床研究で、米国で普及してきた遺伝子検査の有効性が確認された。リスクが高いとわかれば検診を欠かさないなどの対策がとれる。
ただ、将来の発症におびえることにもなりかねないため、精神的サポートを含めた遺伝カウンセリングが必須条件となる。

乳がんの遺伝子検査について

両親や兄弟姉妹らの血縁者内で多く発症しているがんは「家族性腫瘍」と呼ばれる。このうち乳がんや卵巣がんの一部には、「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子の変異が原因で起こるものがある。

この遺伝子を血液から採取し、変異の有無を調べる検査は米国で約10年前から一般に行われ、のべ約100万人が受けている。変異がある人は将来、5〜8割が乳がんに、1〜3割が卵巣がんになるとされている。

この検査が日本人にも有効かどうかを調べるため、国立がんセンターほか4病院(癌研有明病院聖路加国際病院慶応大病院栃木県立がんセンター)が03年から臨床研究を実施。家族性の乳がん・卵巣がんが疑われた計135人のBRCA遺伝子を調べた。

変異があったのは36人(27%)。血縁者の乳がんの発症年齢が若い場合に変異率が高いなど結果は米国の傾向とほぼ同じで、研究の総括責任者をつとめた栃木県立がんセンターの菅野康吉医師らは、日本人にも検査は有効と判断した。

検査を受けたい人は、まず乳がんや卵巣がんの病歴がある血縁者の情報を医療機関に提供。家族性腫瘍の疑いが強いと判断されれば受けられる。血縁者と本人のBRCA遺伝子を調べ、遺伝的な発症リスクが高いかどうか診断される。

検査会社ファルコバイオシステムズ(京都市)が検査の特許をもつ米企業と提携し、遺伝カウンセリングの態勢がある医療機関にサービスを提供する。遺伝子検査の費用は1人38万円、血縁者は6万円。すでに関東、東北、中部地方の6医療機関が同社と契約しているという。 (asahi.com)

乳がんについて
乳がんとは乳腺に発生する悪性腫瘍です。
最もかかりやすいのは40〜50歳代の女性で、次いで60歳代、30歳代の順となっています。
詳しい原因は不明ですが、食生活の欧米化、動物性脂肪の取りすぎ、初産年齢の上昇、母乳授乳の減少、独身女性の増加などが関係していると考えられています。
近年、日本でも増加の一途をたどっており、女性のがんの第一位となるものと予想されています。

乳がんの症状と経過
乳房の外側上方にできやすく、初期にはしこりやひきつれができて痛みはありません。
また、乳頭から血液のような、あるいはサラッとした感じの液の分泌が見られる場合もあります。
進行すると、病変部に潰瘍ができ、脇の下や頚部のリンパ節が腫れてきます。

関連記事:ホルモン補充療法の中止で乳がん発症率が低下か:米大学調査

大腸がんの仮想内視鏡検査:高精度で低リスク、早期発見に期待

罹患が急増している大腸がん対策に、画期的な武器が現れた。ヘリカルCT(コンピューター断層撮影法)で撮った映像をコンピューターで三次元に処理する「仮想内視鏡」だ。
大腸がんは増加が予測される一方、検査への抵抗感などから検診の受診率が低迷している。仮想内視鏡は、検診を受ける側の抵抗感も低く、精度も高まることから、大腸がん検診の受診率アップに貢献しそうだ。

仮想内視鏡でみる大腸

実用化を進めているのは、国立がんセンターの森山紀之・がん予防・検診研究センター長ら。仮想内視鏡は、肺がん検診に使われるヘリカルCTを使い、映像をコンピューター処理することで、まるで内視鏡で腸内を診るようにチェックできる。

従来の大腸内視鏡検査は、医師の技量によっては腸内を傷つけてしまったり、死角で病巣を見落としたりするケースがあるが、そうしたリスクはほぼ解消される。

厚生労働省などのデータによると、大腸がんは現在、日本人のがん罹患率のトップを占めている。しかし、早期発見に有効な大腸がん検診の受診率は約18%と低迷している。
便潜血の検査で陽性でも、内視鏡による精密検査を受ける率は6割にとどまる。これは検診を受ける側が、肛門から内視鏡を入れることに抵抗感が強いためだといわれている。

仮想内視鏡は、外部から10秒程度撮影するだけ。集団検診でも、1人5分程度で済むとみられ、内視鏡と比べて検診の効率化も期待される。被曝リスクはあるが、X線撮影による大腸検査に比べると、5分の1から8分の1に抑えられる。

国立がんセンターでは試験的に仮想内視鏡による検診を実施しているが、実用化に向け、来年度からは米、英、中、各国と臨床例を増やしていく。森山氏は「5ミリ程度の大腸がんを100%見つけることを目指す。実用化されれば、検診率が飛躍的に上がることが予想され、早期では治癒率の高い大腸がん対策に大きく寄与すると思われる」と話している。(sankei.web)

大腸がんについて
大腸がんは肺がんと並んで、増加傾向の著しいがんで、毎年約6万人が罹患しています。大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目になると推定されています。

大腸がん特有の症状はありませんが、血便や残便感、腹痛、便が細くなる(便柱細少)、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状がよくみられます。
これらの症状はS状結腸にがんができた場合にみられやすく、なかでも血便の頻度が高くなっています。血便は痔と勘違いして受診が遅れることが多いので注意しましょう。

大腸がんは、早期であればほぼ100%完治します。ただ、一般的には自覚症状に乏しいため、症状のない早期のうちに発見することが重要です。

ホルモン補充療法の中止で乳がん発症率が低下か:米大学調査

米国における近年の乳がん発症率の低下傾向は従来のホルモン剤投与療法の減少にあるとするカリフォルニア州サンフランシスコ大学研究チームの調査結果が、米国立がん研究所の会報『Journal of the National Cancer Institute』にて発表された。

ホルモン療法と乳がんの関連性について

米国では2002年、ホルモン療法は心臓病や脳卒中、乳がんリスクを高めるとする研究結果が発表されたことから、乳がん患者、数百万人がホルモン療法を中止した。
この1年後の2003年、閉経後女性の間での乳がん発症率が7%と急激に低下。乳がん発症率の低下傾向は2004年まで続いた。

乳がん発症率の減少は、ホルモン補充療法(HRT)と乳がんとの関連性を裏付けるものだと指摘する意見もある一方で、減少傾向はマンモグラフィー(乳房レントゲン撮影)を受診する女性が減っていることによる乳がん検出率の低下によるものだとする科学者もあり、意見が統一されていなかった。

そこで、乳がん発症率減少の決定的要因を特定するため、サンフランシスコ大学の研究チームは、マンモグラフィー検査を導入している7州で定期的に乳がんスクリーニング検査を受診している女性23万2000人を対象に、7年間にわたる追跡調査を行った。

同チームが対象女性の1997年から2003年の医療記録を検証した結果、エストロゲンとプロゲスチンの併用療法を中止した閉経後女性の間に、明らかな乳がん発症率の減少が確認された。

また、ホルモン療法を中止した女性は2000年から2002年では調査対象女性で年7%、2003年から2004年では年34%と激減。同じ時期に乳がん発症率も年5%減少している。(AFP)

ホルモン補充療法(HRT)とは
更年期障害の起こる原因は複雑で、エストロゲンの急激な減少をきっかけに、その人を取り巻く環境や気質が絡み合って起こるといわれています。
ホルモン補充療法とは、そのうちのホルモンの不足で起こる症状に対しての治療法です。不足した女性ホルモンを外から補い、ホルモンのバランスを調整することで治そうというものです。
一般的に、のぼせ、発汗、動悸、イライラなど、自律神経失調症、また不眠、うつ状態、尿失禁などの症状に効果があります。

2002年にアメリカで、乳がんなどのリスクが高まるということで知見が中止されるなど、情報が混乱したので、日本産婦人科学会など3団体は、次のような見解を提示しています。

  • エストロゲンとプロゲステロンを併用している人は、乳がんの定期健診を行ないながら続行する。
  • 心筋梗塞、狭心症、大腸がんなどの予防のために併用療法を開始するのは、妥当ではないと考えられる。
  • 更年期障害に対しては、メリットのほうが大きいと考えられる。それでも十分に情報交換をし、話し合って治療方針を決定する。

関連記事:乳がん患者の7割は自己診断で異常を発見:日本乳癌学会

メタボを自覚しつつも、ウエストサイズ確認は小数

50代の男性の約6割が自分はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)だと思っているが、ウエスト周囲を実際に測ったことのある人は3割強にとどまっていることが、医療機器メーカー、ジョンソン・エンド・ジョンソンの調査で明らかになった。

ウエスト測定

調査対象の20代〜70代の男女合計でも自分はメタボリックシンドロームだとと思っている人は3割強にのぼるが、実際に計測した人は4人に1人で、メタボリックシンドロームであることを自分の目で確認することを恐れている人が多い実態が浮かび上がった。

同社は、心臓病のリスクが高まるメタボリックシンドロームへの認識を把握するため、「心臓に関する意識調査」を毎年実施している。今年が3回目で、20代から70代の各年代で男女それぞれ100人、合計1200人を対象にインターネットを使い7月に実施した。

自分がメタボリックシンドロームだと思っている人は、男性全体では38・0%。年代別では50代57・0%、30代43・0%、40代41・0%。女性全体は24・3%で、50代31・0%、60代28・0%、30代24・0%だった。メタボリックシンドロームを知らない人は全体の5・8%となっており、関心の高さをうかがわせた。

3大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)のなかで関心のある疾病は、がん、心筋梗塞、脳卒中の順。がんは連続1位だが、心筋梗塞が初めて2位になった。

心筋梗塞への関心は高まっているものの、約7割は「心臓に異常を感じた時に、検査に行かなかった」と答えている。その理由(複数回答)としては、約5割が「心臓病だと思わないから」、約4割が「病院に行くのが面倒」で、「検査費用がかかる」も2割近くあり、調査報告書は「心臓検査への抵抗感、または心臓病への危機感が、依然低いことがうかがえる」としている。

メモ
ウエストを計測しないことが、『メタボリックシンドロームであることを自分の目で確認することを恐れている人が多い実態を明らかにしている』とありますが、ウエストサイズは指標のひとつに過ぎませんから、測定するほど気にしていないのでは?あるいは、測るまでも無くウエスト周りが85cm(女性は90cm)以上あることを自覚しているとか。

関連記事:友人や兄弟が肥満だと本人も肥満の傾向:ハーバード大研究班

熱中症アラーム:ウェザーニューズが携帯新サービスを開始

株式会社ウェザーニューズは、インターンネットサイト「ウェザーニュース」のMy Weather Solutionにおいて、『熱中症アラーム』を開始した。このサービスは、インターネット上で登録した地点に、熱中症の危険性がある場合、携帯電話にメールが届くサービスで、ウェザーニューズの専門家が熱中症に関するアドバイスも提供する。

今年の夏は暑すぎ!

今年の夏は全国的に猛暑が続き、日中の最高気温が35度を超える所も出てくることが予想されます。熱中症は、体中外の熱によって起こる様々な体の不調のことを言い、短時間で重度に発展し、場合によっては死に至る可能性もあります。
熱中症は、暑さが主な要因であるものの、高温でなくとも気温の急激な変化や無風など様々な気象条件により引き起こされる症状です。夏季のスポーツや仕事などの際には、こまめな水分補給や休憩を取るなどの対策が必要となります。

「熱中症アラーム」は、自分の住所を市町村単位で登録すれば、その地域において、熱中症の危険性のある条件に達した際に携帯電話にメールが届くサービスです。
メールは危険度合いにより3段階に分れており、一番軽度である“十分な注意が必要な「警戒レベル」”、その次に“屋外であればいつ熱中症が起きてもおかしくない「厳重警戒レベル」”、一番重度の“運動などをしている際は直ぐに止め、屋内で待機しなければならない「運動中止レベル」”で通知される。

メールにおいては、気象予報士による天気に関する解説をはじめ、「水分補給を積極的にしましょう」や「激しい運動は避けましょう」など熱中症についてのアドバイスも提供する。

関連記事:熱中症とは?

糖尿病のインスリン作用不全に糖脂質「ガングリオシド」が関与

東北薬科大学のチームは、糖尿病患者の体内で血糖を下げるインスリンが効きにくくなる状態が起こる仕組みの一端を解明した。「ガングリオシド」と呼ぶ糖脂質がかかわっていることを突き止めた。
メタボリック(内臓脂肪)症候群による糖尿病の新しい治療法の開発につながる成果と期待している。

インスリン注射

インスリンとは血中のブドウ糖を肝臓などの細胞へ取り込ませるホルモン。肥満で内臓脂肪がたまり、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が慢性的に続くと、重い2型糖尿病や動脈硬化につながるとされる。ただその発症メカニズムは詳しく分かっていない。(NIKKEI NET)

糖尿病について
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、インスリンの作用が低下する病気です。インスリンには、血液中のブドウ糖を細胞に取り込み、エネルギー源として筋肉に蓄えたり、脂肪として長期的に貯蔵するのを促進するはたらきがあります。

インスリンの作用が低下すると、血液中のブドウ糖が細胞で利用されないため、血液中の濃度が上昇し(血糖値が上がり)、尿中にも糖が混じるようになります。
ただし、初期には自覚症状は現れません。症状が進むと、喉の渇きや多尿、倦怠感、体重減少などの症状が見られるようになります。

糖尿病が進行すると、細小血管がおかされ、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などの合併症が現れます。また、メタボリック症候群と呼ばれる病態に加え、禁煙などの危険因子が重なると、動脈硬化を基盤とした大血管障害を合併し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。

関連記事:糖尿病受診率、都市部と地方で最大3倍の格差

妊婦による葉酸の摂取:先天障害抑制効果も進まぬ普及

先天障害の発症リスクを低下させる効果があるとされる、ビタミンB類の一つ「葉酸」について、妊娠前から積極的に摂取していた妊婦はわずか1割台にとどまることが分かった。
厚生労働省は2000年、妊娠を計画している女性に対し、1日当たり0・4ミリ・グラム以上の摂取を推奨したが、同省の呼びかけが浸透していない実態が浮き彫りになった。

葉酸について

横浜市立大市民総合医療センターの高橋恒男教授(産科)らは、05年9月〜06年1月、妊婦健診で同センターを訪れた妊娠24〜26週の女性198人を対象にアンケート。148人(平均年齢31・4歳)が回答した。

その結果、以前から葉酸について「よく知っていた」と回答したのは11・5%、「少しは知っていた」が61・5%で、合わせて73%の妊婦が葉酸を知っていた。また、同省の呼びかけは、「よく知っていた」「少しは知っていた」を合わせると、半数の48%が知っていた。

しかし、葉酸が母体内で効果を発揮する妊娠1か月前から妊娠に気づくまでの食生活について尋ねたところ、「葉酸を意識してとっていた」と答えた妊婦は16・9%だけ。
サプリメント(栄養補助剤)などを用いて、積極的に葉酸を摂取していたのは全体の13・5%に過ぎず、葉酸の知識が実際の行動につながっていないことが明らかになった。

高橋教授は「葉酸を積極的にとる女性が増えないのは、日本はサプリメントを利用する習慣が一般的ではないためではないか。米国ではシリアルなど穀物の加工品に葉酸の添加を義務づけており、日本でも米国のような政策をとるのが望ましい」と話している。(YOMIURI ONLINE)

葉酸について
葉酸は、化学名をプテロイルグルタミン酸といい、ほうれん草の抽出物から見出されたビタミンB群の仲間で、水溶性です。ビタミンB12とともに造血を助けることが知られています。 葉酸が不足すると、貧血、口内炎、潰瘍になりやすくなります。さらに、妊娠している時や授乳中に不足すると、胎児や乳幼児の発育不全を引き起こすことがあります。

関連記事:妊娠と薬情報センター:相談受付け地域を全国拡大へ

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。