子宮頸がんワクチンの無料化へ向け、予算計上の方針

子宮がん全体の7割を占めている子宮頸がんは、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HVP)感染が主な原因とされており、日本では年間1万5000人が発症し、約3500人が亡くなっています。他のがんに比べて比較的若い世代に増えてきているのが特徴です。

子宮頸がんはワクチンの接種と定期的な検診で予防でき、2009年には日本初となる予防ワクチン「サーバリックス(グラクソ・スミスクライン社)」が承認されていますが、費用が計4万〜5万円と高額なため普及が進んでいないのが現状でした。

そんななか、臨時国会に提出される平成22年度補正予算案に、子宮頸がんワクチンの無料接種を年内に始めるための費用を計上する方針であることが発表されました。同ワクチンをめぐっては、厚生労働省が平成23年度予算で市町村の接種助成事業の3分の1を負担するための予算を要求していましたが、今回の方針はこれを前倒しで実施することになります。ただ、無料接種の対象となるのは、年収800万円以下の世帯に限定される予定です。

また、乳幼児の細菌性髄膜炎の原因となるインフルエンザ菌b型(Hib)と肺炎球菌のワクチンについても無料化に向けての措置を講じる考えが示されました。先進国のなかでは「ワクチン後進国」と揶揄されている日本の予防医療ですが、汚名返上に向けての第一歩となるでしょうか。

10月のトピックスのまとめ Vol.1

10月分のまとめ(その1)

メタボ特需:関連する特定保健用食品の市場規模が大衆薬の9倍へ
富士経済は2007年のメタボリック症候群関連の大衆薬と特定保健用食品の市場動向を予測した調査結果を発表した。

成人の急性骨髄性白血病:再発のカギは白血病幹細胞
大人の急性骨髄性白血病の再発は、急激に増殖する白血病細胞そのものではなく、白血病細胞のもとになる白血病幹細胞がカギを握っているらしい。

国内初のADHD治療薬「コンサータ」がようやく承認
乱用が社会問題となった向精神薬「リタリン」と同成分のため、処方する医師や医療機関、薬局を限定し、流通管理を徹底して適正使用に努める。

相次ぐ眼病を受けカラーコンタクトレンズを規制へ:厚生労働省
おしゃれ用カラーコンタクトによる目の病気は1カ月間で27件報告された。うち失明につながる恐れのある角膜浸潤・角膜潰瘍も9件あった。

国内初の遺伝子治療薬の臨床試験結果を発表:来春、承認申請へ
国内初の遺伝子治療薬の臨床試験(治験)結果を、重松宏・東京医大教授(血管外科)が、長野県で開かれた日本脈管学会で発表した。

ニコチンに痙攣などの運動障害を抑制する作用:米研究所
たばこ依存症をもたらすニコチンに、パーキンソン病に伴う手足のけいれんなどの運動障害を抑える効果があることが分かった。

子宮内膜症の治療薬「ディナゲスト錠」が承認へ
従来の治療薬は副作用があるため使用が6カ月までに限られていたが、この薬は使用期限がなく継続的な治療が可能になる。

排卵誘発剤使用時の多胎防止策が不十分:厚労省の全国調査
不妊治療の結果、母子ともに危険が大きい4つ子以上の多胎妊娠をした女性の約8割は、体外受精以外で排卵誘発剤を投与された事例だった

果物に脳卒中や心筋梗塞の予防効果
8万人を野菜と果物の1日あたりの摂取量によって4グループに分け、脳卒中やがんの発症率との関連を調べた。

肝臓がん発症者をほぼ確実に判別:発症前診断につながる成果
生物の細胞を覆う「糖鎖」という生体物質のタイプから、肝臓がんの発症者と健康な人をほぼ確実に見分ける方法を、北海道大の研究グループが発見した。

温泉マンションで大量のレジオネラ菌が検出
全戸温泉付きマンション「アパガーデンコート綾瀬」で先月上旬、循環式温泉給湯設備から国の基準値を大幅に上回るレジオネラ菌が検出され、給湯を中止していることがわかった。

早期肺がんの「定位照射」治療:手術に匹敵する効果
早期の肺がんに対し、がんに放射線を集中させる「定位照射」と呼ばれる放射線治療の効果が、手術に匹敵することが国内14医療機関の初の共同研究で明らかになった。

肺動脈性高血圧の治療薬「ケアロード」が承認
足の動脈硬化などに使う飲み薬を効き目が長く続くように改良し、肺高血圧の治療に使えるようにした。

ローズマリーのカルノシン酸にアルツハイマーの予防効果
米国では、医薬品への応用に向けたプロジェクトが始まった。成分を使ったサプリメントの開発も化学品専門商社と共同で進めており、近く製品化される予定。

片頭痛治療薬「イミグラン キット皮下注3mg」承認へ
用量調節が不要で、専用のペン型注入器とともにキャリーケースに収納可能で持ち運びが容易としている。

ED治療薬「バイアグラ」、「シアリス」などで突発性難聴の恐れ
対象はファイザーの「バイアグラ」のほか、米イーライリリーの「シアリス」、独バイエルの「レビトラ」。同じ有効成分を使った肺動脈高血圧症治療薬の説明書も改訂する。

加齢黄斑変性症の治療薬「ルセンティス」:製造販売承認を申請
ルセンティスは「VEGF」と呼ぶ物質に結びついて血管の異常な成長を抑える抗体の働きを使った医薬品で、眼球に注射して投与する。

腸内細菌の8割が未知:遺伝子解析の結果
この研究は健康な人の腸内環境を解明した上で、炎症性腸疾患や大腸がんなどの患者と比較し、治療や予防に応用するのが目標。

樹状細胞の改変で骨髄移植後の拒絶反応を抑制:理化学研究所
研究チームは、体に侵入した異物を見つけ、リンパ球に攻撃指令を出す「樹状細胞」という免疫細胞に着目。

向精神薬「リタリン」問題:効能からうつ病の削除を決定
効能を睡眠障害の「ナルコレプシー」に限定。来年1月にも、処方できる医師や薬局を登録制にするなど厳しい流通規制を始め、医師の安易な処方に歯止めをかける。

初の子宮頸がん治療指針:日本婦人科腫瘍学会
治療指針は、放射線治療について「手術と生存率の差は認められず、根治を目指すことも可能」として、治療の選択肢に初めて明確に位置づけ、手術と両論併記の形とした。

がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑制
副作用を伴わず、末期でもがんの進行を抑えて延命効果を得たという。現在外科切除しか有効な手だてがないとされる胆管がんに新たな治療法が生まれる可能性がある。

ニンニクが持つ循環器疾患の予防・治療効果の仕組みを解明
硫化物成分が赤血球で硫化水素に変わり、血管を構成する平滑筋が弛緩して血流が良くなるためと考えられるという。

低脂肪食中心の食生活で卵巣がんの発生リスクが大幅減
指導を受けたグループは食事の脂肪比率を平均24%に削減。4〜8年後の卵巣がん発生率は、従来通りの食事を続けたグループより40%も低下した。

検診車「楽診号」:病院に行かずに経鼻内視鏡検査
経鼻内視鏡検査は、口から内視鏡を入れる従来の検査に比べて吐き気が少なく、会話をしながらでも検査が受けられる。

インドの製薬大手「ルピン」が協和薬品工業を子会社化へ
医薬品の開発・製造に実績があり、日本全国に販売網を持つ同社に、ルピンの研究開発力と国際的な販売網が加わることで、大きな相乗効果を得られるだろうとしている。

食物アレルギーの原因タンパクを一括検査:DNAチップを応用
食物ごとに反応を1つ1つ調べていく従来の検査法に比べ、はるかに簡便で、患者負担が少なくて済むのが特徴。医薬品メーカーと共同で、来年度の実用化を目指す。

10月のトピックスのまとめ Vol.2

10月分のまとめ(その2)

乳がん患者の半数は自覚症状のあとに検診
専門家は「しこり発見後に検診を受けたのでは遅い。早期発見は治療の選択肢の広がりや死亡率の減少につながる」と定期的な検診を呼び掛けている。

新たな腫瘍マーカーの組み合わせ:肺がんの発見率が90%
発見率は約9割で、いま診療で主に使われている3種類に比べて1.5〜3倍高いという。また、手術後の経過を予測する組織検査の組み合わせも考案しており、肺がんの早期発見や術後の治療法選択に役立ちそうだ。

ムコ多糖症の治療薬「エラプレース」を承認
厚生労働省薬事・食品衛生審議会薬事分科会は、先天性の難病「ムコ多糖症」で最も患者が多い2型の治療薬の承認を了承した。

メタボレンジャー:生活習慣病の予防・改善指導支援システム
利用者につけたセンサーで、「座っている」「走っている」など10種類以上の行動を区別し、カロリー消費量や運動量を計算する。

顎関節症やドライマウスの治療にマッサージロボット
アルミ製で2本のアームと台座、ヘッドレストからなり、模擬治療の結果、唾液分泌の増加、血流の改善によるとみられる顔の温度上昇などの効果が確認された。

生活習慣病の予兆がある子は、受動喫煙しやすい家庭環境
母親が喫煙する家庭の子は、父親が吸う場合に比べ、体に入ったニコチンの分解物質(コチニン)の値が約4・5倍。

ビフィズス菌で血中の尿毒症物質が低下:人工透析患者で確認
尿毒症物質の一つであるインドキシル硫酸が透析合併症に関与していることが判明し、その濃度を低減する研究が進められているが、これに腸で溶けるビフィズス菌を活用できる可能性が出てきた。

特殊な色素でがん治療の効果を短時間で確認
壊れたがん細胞に付着する性質の色素を体内に注入することで、患者が最初の治療を受けてから24〜48時間後に、がん細胞がどれだけ死んだかをコンピューター断層撮影(CT)などで確認できる。

エコノミークラス症候群のリスクは1/5000:オランダ研究グループ
飛行機の乗客が重篤な静脈血栓症を発症したと報告があるが、実際のリスクはわずか5,000人に1人と低いことが示された。

小学4年〜中学1年の児童、3%はうつ病に:国内初の大規模調査
児童、生徒計738人を対象に実施。調査への協力が得られた小学校8校、中学校2校に精神科医が出向き問診、小児・思春期用の基準などに基づき診断した。

がん患者や家族参加型の医療情報を発信:国立がんセンター
患者らと医師、専門家が手を取り合い、きめ細やかな情報の提供をすることで、がん対策基本法が目指す、がん治療の質向上を図る狙いがある。

川崎病の患者数が2年連続で1万人を突破
爆発的流行のあった82年、86年以来のことで、2年連続は初めて。4歳以下の乳幼児に多く、発熱、発疹、目の充血などが特徴で、心臓に後遺症を残すことがある。

高度・急性期総合病院制度の創設で急性期医療を充実へ
勤務医不足が深刻化するなかで、こうした病院に医師や医療設備を重点的に配置し、急性期医療を充実させる。

筋委縮性側索硬化症の進行システムを解明:治療薬開発に期待
運動神経が破壊され、筋力が低下する難病の筋委縮性側索硬化症(ALS)は、脊髄でアミノ酸の一種「D-セリン」が過剰に作り出されて進行する。

75歳以上の高齢者に「主治医」制度:診療報酬は定額制
患者の心身を総合的に診る「主治医」制の導入や、退院後の生活を見越した入院治療計画作り、在宅医療での介護・福祉との連携などを盛り込んだ。

コーヒーで膵臓がんのリスクが低下:厚生労働省研究班
男女別にコーヒーの摂取頻度で5グループに分け、膵臓がんリスクを比較したところ、男性は摂取が多いほどリスクが低く、1日3杯以上のグループはほとんど飲まないグループの0.6倍だった。

ADHD治療薬「コンサータ」、一転して承認せず:厚生労働省
安全性や有効性を認めたが「向精神薬リタリンと同じ成分が含まれており、リタリンと共に流通・管理体制を検討する必要がある」として、製造販売の承認を留保した。

椎間板ヘルニアの原因遺伝子を特定:理化学研究所
椎間板ヘルニアの発症への関与が判明した遺伝子は二つ目で、予防や治療法の開発につながると期待される。

ADHDの小児向け治療薬「コンサータ」が承認へ
コンサータはADHD治療薬として60カ国以上で承認されており、昨年4月に製薬会社ヤンセンファーマが製造販売の承認を申請した。

真面目な性格や生活スタイルはアルツハイマーを防ぐ?
「勤勉な生活様式によって脳神経が保護されるのかもしれない。発症を遅らせる方法の開発につながる可能性がある」としている。

がん診療連携拠点病院、がん治療で高い生存率
がん治療で中核的な役割を果たす現在の「がん診療連携拠点病院」で治療を受けた患者の5年後の生存率が、自治体全体での生存率に比べて大幅に上回っていることが分かった。

高次脳機能障害の実情把握へ大規模調査:厚生労働省
高次脳機能障害は、脳の損傷による後遺症の1つで、集中力がなくなったり、感情をコントロールできなくなったりするのが特徴。

人工透析患者の増加を受け初の対策会議:厚生労働省
慢性腎疾患を適切に治療し末期腎不全への進行を防ぐために、地域のかかりつけ医と専門医をどう連携させるかなどについて、来年春までに報告書をまとめることを決めた。

田辺三菱製薬が誕生:海外事業の展開を加速へ
国内市場は頭打ちの中、合併で強化される両社の経営基盤と創薬力を生かし海外事業の展開を加速する。

すべての大阪府立高校でAED(自動体外式除細動器)の実習
授業では、新たに練習用機器を購入する予定で、初年度は主に卒業を控えた3年生を対象にするが、将来は全員に広げたいとしている。保健体育の授業やホームルームなどで実施する。

肥満でも糖尿病やメタボを予防:特定酵素の働きを抑制
研究グループは、体内で糖から脂肪が作られる途中で、脂肪酸の質を変化させる特定の酵素に着目。その働きを抑えることで、肥満のままインスリン抵抗性を改善することに成功した。

柑橘類の成分「β−クリプトキサンチン」が骨粗鬆症を予防
動脈硬化や肝機能障害などの予防に役立つことが知られている「β(ベータ)−クリプトキサンチン」が閉経後の女性に多くみられる骨粗しょう症の原因となる骨密度の低下を予防する効果のあることがわかった。

メタボ特需:関連する特定保健用食品の市場規模が大衆薬の9倍へ

民間調査会社の富士経済は2007年のメタボリック(内臓脂肪)症候群関連の大衆薬と特定保健用食品(特保)の市場動向を予測した調査結果を発表した。
市場規模は前年比14%増の1312億円に拡大するとしている。生活習慣病の予防を目的に08年4月から特定健診が始まる影響で、引き続き健康志向は高まる見通しで市場は拡大を続けると見ている。

特定保健用食品について

大衆薬は同28.7%増の130億円を見込んでいる。06年は肥満を改善する漢方薬などがヒットした影響で、前年比2倍の高い成長率を記録した。07年も引き続き売り上げを堅調に伸ばすと見ている。

一方、中性脂肪や血糖値、高血圧改善効果を訴えるメタボリック症候群関連の特保は同12.6%増の1182億円で、大衆薬に比べ9倍の規模となる見通し。(NIKKEI NET)

特定保健用食品(特保)とは?
厚生労働省の許可によって販売できる食品で、含まれている成分の効果・効能に科学的根拠があり、その有効性や安全性のすべてが厳しく審査されたものです。現在急増している生活習慣病を、食事によって予防することを目的として誕生しました。

脂肪が付きにくい油をはじめ、コレステロールや血圧、血糖値、骨の健康が気になる人向けの食品などがあります。平成19年10月の段階で710品目があり、オリゴ糖、食物繊維、β-カロテン、ヘム鉄、EPAなどの成分が認可されており、「特定保健用食品」の文字とマークが付いています。

健康面で気になるところがある人は利用するとよいでしょう。ただし、服薬中の人は、薬との相互作用や副作用の心配があるので主治医に相談しましょう。

関連記事:「特定健康診査」と「特定保健指導」で2800億円市場誕生

成人の急性骨髄性白血病:再発のカギは白血病幹細胞

大人の急性骨髄性白血病の再発は、急激に増殖する白血病細胞そのものではなく、白血病細胞のもとになる白血病幹細胞がカギを握っているらしいことが、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センター(横浜市)と九州大病院虎の門病院などの共同研究でわかった。米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジーに発表した。

急性骨髄性白血病について

研究チームは、ヒトの白血病を再現するマウスを作り、白血病細胞と白血病幹細胞について、抗がん剤の効き目や発症能力などを調べた。その結果、白血病細胞は増殖能力が高いが抗がん剤がよく効いた。

一方、幹細胞は増え方はゆっくりだが抗がん剤はあまり効かなかった。このため、抗がん剤で治療をしても、幹細胞が残って再発の原因になっていることが考えられた。

幹細胞に抗がん剤が効かないのは、これまでの抗がん剤が増殖能力が高い細胞を標的にしていることが裏目に出ているためらしい。理研の石川文彦ユニットリーダーは「再発防止では急激に増える白血病細胞をたたくとともに、増殖速度が正常細胞に近い白血病幹細胞もたたく必要がある。それができる分子標的薬の開発につなげたい」としている。(asahi.com)

白血病について
骨髄や脾臓など血液をつくる器官で、未熟な白血球系細胞が無制限に増殖し、正常な白血球の増殖を阻害するもので、造血気のがんといえる病気です。

白血病では、肝臓、脾臓、リンパ節、腎臓、脳など全身の臓器に白血病細胞が増殖します。病気自体は少ないものの、発症すると出血や細菌感染が起こり、生命の危機に陥ります。

白血病は増殖する細胞の種類や進行状態で急性と慢性に分かれるほか、異常の発生部位によって骨髄性とリンパ性に分かれます。成人の急性の8割と慢性のほとんどが骨髄性ですが、小児では急性のリンパ性が主となります。

国内初のADHD治療薬「コンサータ」がようやく承認

ヤンセンファーマは、国内初の注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬「コンサータ」が製造販売承認を取得したと発表した。乱用が社会問題となった向精神薬「リタリン」と同成分のため、処方する医師や医療機関、薬局を限定し、流通管理を徹底して適正使用に努める。12月の薬価収載後、早期に発売する。

コンサータについて

まず医師や薬剤師、弁護士らで作る第三者委員会を設置。同委員会で医師や医療機関、薬局ごとに適正使用が可能かどうか検討し、リストを作成する。リスト化された医師や薬局などに限って薬を販売する。(NIKKEI NET)

注意欠陥・多動性障害(ADHD)
不注意、過活動、衝動性を特徴とするもので、7歳前に発症する持続性の障害です。
約4%の子供にみられますが、男子に圧倒的に多いといわれています。

興味のあることには集中できますが、嫌いなことやよくわからないことにはほとんど関心を示さず、落ち着きがありません。1つのことを続けてやることが困難で、不注意による失敗をしやすく、人の話を聞いていることも苦手です。

関連記事:向精神薬「リタリン」問題:効能からうつ病の削除を決定

相次ぐ眼病を受けカラーコンタクトレンズを規制へ:厚生労働省

おしゃれ用品として人気のカラーコンタクトレンズによる目の病気が後を絶たないことを受け、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)は、調査委員会を発足させ、経済産業、厚生労働両省とともに警告表示を義務化する方向で対策に乗り出すことになった。

カラーコンタクトレンズについて

日本眼科医会日本コンタクトレンズ学会でつくる協議会が昨年10月、全国213の眼科病医院の協力で調べたところ、おしゃれ用カラーコンタクトによる目の病気は1カ月間で27件報告された。うち失明につながる恐れのある角膜浸潤・角膜潰瘍も9件あった。

カラーコンタクトには医療用とおしゃれ用の2種類がある。視力を補う医療用は薬事法で品質や販売が規制されているが、おしゃれ用は雑貨品扱いで規制がない。業界団体もないため、業者の数や売上高すら分かっていない。

経産、厚労両省とNITEは、流通と健康被害の実態を調べる調査委員会を設置、その初会合を29日に開く。委員は、眼科医やメーカー、消費者団体の代表ら19人の予定。
経産省製品安全課は「これまで対策が抜け落ちていた。実態を確認し、規制の可能性を話し合いたい」としている。(asahi.com)

角膜浸潤・角膜潰瘍とは?
角膜浸潤は、角膜に傷ができて角膜上皮および実質に炎症を起こしている状態です。さらに悪化すると、局所の角膜上皮が欠損して、より深い病巣が進み、角膜潰瘍に至ります。角膜潰瘍は、角膜上皮を肥えて実質にまで深い傷ができている状態です。

角膜浸潤や角膜潰瘍は、コンタクトレンズ障害の中でも最も重く、時には失明につながります。特に角膜潰瘍は、傷が治っても角膜が白くにごり、視力が著しく低下します。

また、感染を合併したときは非常に危険になります。感染性の角膜潰瘍は、ほとんどがソフトコンタクトレンズを装用している人に起こります。

関連記事:コンタクトレンズ保存液で角膜炎に:約60万本を自主回収へ

国内初の遺伝子治療薬の臨床試験結果を発表:来春、承認申請へ

国内初の遺伝子治療薬の臨床試験(治験)結果を、重松宏・東京医大教授(血管外科)が、長野県で開かれた日本脈管学会で発表した。対象は足の血管が詰まる病気で潰瘍ができた重症患者。
潰瘍が縮小したり、痛みが和らいだりする効果がみられた。薬と直接関係する大きな副作用はなかったという。メーカー側はさらに安全性を調べ、する方針。

国内初の遺伝子治療薬について

足の血管が詰まる病気は糖尿病の増加などにつれて多くなり、足の切断を余儀なくされる人は年に1万人以上とされる。虚血性心疾患など、動脈硬化に伴う血管の病気も増える傾向で、これらにも効果が期待される。

この薬は、肝細胞増殖因子(HGF)という血管新生を導くたんぱく質の遺伝子を用いる。遺伝子のDNAを、ウイルスのDNAの一部などを流用してつなぎ合わせ、プラスミドというリング状のものにした。筋肉注射すると、筋肉内で遺伝子が働き始めて新たな血管作りを促す仕組み。患者のDNA本体に組み込まれることはないとみられる。

閉塞性動脈硬化症では、この薬と、同じ形状でDNAの入っていないもので効果を比べた。薬を使った27人のうち潰瘍のあった11人全員が改善。平均すると潰瘍は75%以上小さくなった。痛みも16人中8人で和らいだ。(asahi.com)

閉塞性動脈硬化症とは?
閉塞性動脈硬化症は、手足の末梢動脈が詰まる病気のことで、患者数は約50万人とされています。50歳以上の中高年男性に多く、脂肪分の多い食生活の影響などで患者数は年々増加傾向にあります。

症状は足に現れ、血行不良から足が冷たくなったり、歩くと痛む「間欠性跛行(はこう)」という症状が出たりします。血管が詰まって、壊死(えし)し、切断を余儀なくされる患者も2%います。

治療の第一歩は、病気を悪化させる危険を減らすことです。喫煙、糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満、運動不足、ストレスなどの改善が重要で、禁煙は絶対とされています。
それでも症状が改善しない場合、運動療法や薬物療法が行われます。運動療法では、自転車こぎなどの運動を1日30分程度、週3回。薬物療法は、血液をサラサラにする抗血小板薬を服用します。

関連記事:マゴットセラピーで難治性潰瘍を治療

ニコチンに痙攣などの運動障害を抑制する作用:米研究所

たばこ依存症をもたらすニコチンに、パーキンソン病に伴う手足のけいれんなどの運動障害を抑える効果があることが分かった。当地にあるパーキンソン研究所が医学誌最新号に研究成果を発表した。

パーキンソン病の治療へ期待

研究では、投薬によりパーキンソン病に似た症状を持たせたマウスにニコチン混入飲料を飲ませ、効果を調べた。その結果、運動障害の発生が、ニコチンを与えなかった場合に比べ最大50%抑制されたという。

ニコチンは毒性が強くそのまま患者に投与できないが、研究者は「ニコチンあるいはニコチン的機能を持つ物質が、パーキンソン病の運動障害への有効な治療薬になり得る」と期待している。

以前から、喫煙者がパーキンソン病になる比率は非喫煙者の半分程度にとどまることが知られてきた。同研究所はニコチンに焦点を合わせ、その理由の解明に取り組んできた。パーキンソン病患者は米国だけで150万人に上る。(NIKKEI NET)

パーキンソン病とは?
中脳黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落する進行性の脳の変性疾患です。発病原因は不明ですが、脳内でのドパミンの不足が様々な運動障害を引き起こすと考えられています。
パーキンソン病は、神経変性疾患においてはアルツハイマー病についで患者数が多く、振戦(ふるえ)、筋固縮、無動、姿勢反射障害の4大症状が特徴です。

日本における患者数は、平成17年度厚生労働省患者調査より約14万5000人と推計されていますが、50〜60歳代で発症することが多く、高齢化に伴って患者数は増加しています。

関連記事:パーキンソン病の遺伝子治療:脳内のGABA増殖で症状が改善

子宮内膜症の治療薬「ディナゲスト錠」が承認へ

持田製薬は子宮内膜症の治療薬「ディナゲスト錠」の販売承認を取得した。
従来の治療薬は副作用があるため使用が6カ月までに限られていたが、この薬は使用期限がなく継続的な治療が可能になる。持田製薬は婦人科分野に力を入れており、新薬の投入で事業の拡大を目指す。

ディナゲストについて

ディナゲストは卵巣の働きを抑え、子宮内膜の細胞が過剰に増えるの防ぐ飲み薬。プロゲステロンと呼ぶホルモンの受容体だけに作用するため、副作用が少ない。従来薬は体毛が濃くなったり骨が弱くなったりする副作用があり、長期間の投与ができなかった。(日経産業新聞)

子宮内膜症について
子宮内腔を覆っている子宮内膜、あるいはそれと非常に良く似た組織が、卵巣や卵管など、子宮の内腔以外の場所に発生してしまう病気です。

別の場所に発生した組織は、女性ホルモンの影響を受けて、本来の子宮内膜のように月経のたびに増殖し、剥がれ落ちて出血します。しかし、剥がれ落ちた組織は、月経時と違って膣のような出口がないために、その場でたまってしまうことになります。
やがて、それが周囲の臓器や組織と癒着を起こして、さまざまな症状を引き起こすようになります。

初期は病巣も小さく、痛みなどの自覚症状もほとんどありません。しかし、月経のたびに病巣は少しずつ広がり、月経痛が次第に強くなっていくのが特徴です。病気そのものは生命にかかわるものではありません。

関連記事:子宮内膜症をマウスで発症:治療薬開発の第一歩に

排卵誘発剤使用時の多胎防止策が不十分:厚労省の全国調査

不妊治療の結果、母子ともに危険が大きい4つ子以上の多胎妊娠をした女性の約8割は、体外受精以外で排卵誘発剤を投与された事例だったことが、厚生労働省研究班の全国調査で分かった。
排卵誘発剤使用時の多胎防止策が依然、不十分であることを示している。

多胎妊娠について

担当した苛原稔徳島大教授(産科婦人科学)は「体外受精では多胎防止策が確立しつつあるが、それ以外では課題があることが明らかになった」と指摘。秋田市で25日始まった日本生殖医学会で発表する。

調査は全国645施設が対象で、215カ所(33%)が回答。それによると2003−05年に3つ子以上を妊娠した女性は567人で、このうち体外受精は374人(66%)、それ以外で排卵誘発を受けたのが176人(31%)だった。だがこのうち4つ子以上を妊娠した55人について見ると、排卵誘発が43人(78%)を占めた。(東京新聞)

多胎妊娠とは?
多胎妊娠とは2人以上の胎児が同時に子宮内に存在する状態をいいます。
双胎妊娠には一卵性双胎と二卵性双胎とがあります。二卵性双胎は2個の受精卵から発生したもので、2個の胎盤があり、二絨毛膜二羊膜となります。
一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜のいずれかとなります。

多胎妊娠は、早産、妊娠中毒症、胎児発育や羊水の異常が合併しやすく、このような異常の早期発見、早期治療が非常に重要です。慎重な管理を行えば、このような合併症の発症を抑えることができますが、異常に気づくのが遅いと、赤ちゃんに重大な後遺症を残すことにつながる可能性があります。

関連記事:非配偶者間の体外受精:日本産科婦人科学会が見送り要請へ

果物に脳卒中や心筋梗塞の予防効果

果物をたくさん食べる人ほど脳卒中や心筋梗塞になる危険の低いことが、厚生労働省研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模疫学調査で分かった。喫煙者でははっきりした予防効果はみられなかった。

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全国の9保健所管内に住む45〜74歳(調査開始当時)の男女約8万人を、02年までの4年または7年間追跡調査した。この間に1386人が代表的な循環器疾患の脳卒中か心筋こうそくを発症。3230人が何らかのがんと診断された。

8万人を野菜と果物の1日あたりの摂取量によって4グループに分け、脳卒中やがんの発症率との関連を調べた。高齢や喫煙、肥満など、発症の危険を高める他の要因の影響は取り除いた。

その結果、果物の摂取量が280グラム程度と158グラム程度の上位2グループは、最も少ない35グラム程度のグループに比べ、循環器疾患を発症する危険が17〜19%低かった。
一方、野菜の摂取量と循環器疾患との関連や、果物や野菜の摂取量とがんとの関連はみられなかった。国内外の調査では、胃がんや食道がんなど個別の部位のがんでは、野菜や果物による予防効果が示されている。

解析を担当した坪野吉孝・東北大教授(疫学)は「循環器疾患の予防には、食事全体のバランスに気を付けながら、果物を1日200グラム程度とるとよいのではないか」と話している。200グラムはミカンだと2個、リンゴだと1個程度という。(毎日JP)

心筋梗塞について
狭心症がさらに進行して、心筋に酸素を補給している冠状動脈がつまり、心筋が壊死した状態が心筋梗塞です。40歳代から発症率が高くなり、50〜60歳代がピークです。

大部分は、動脈硬化によって内側が狭くなっている冠動脈に血液の塊(血栓)が詰まって起こりますが、冠状動脈の一部に球に痙攣が生じて起こる場合もあります。

症状は突然の激しい胸痛で始まります。締め付けられるような激しい痛みや圧迫感のために冷え汗を流し、安静にすることができません。ときには意識を失うこともあります。

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肝臓がん発症者をほぼ確実に判別:発症前診断につながる成果

生物の細胞を覆う「糖鎖」という生体物質のタイプから、肝臓がんの発症者と健康な人をほぼ確実に見分ける方法を、北海道大の研究グループが発見した。
臨床的に応用されれば、X線などによる画像診断よりも早期に発症を確認でき、発症前診断につながる可能性もある。近く論文が米国の生化学専門誌に掲載される。

肝臓がん

研究を行ったのは北大先端生命科学研究院の西村紳一郎教授ら。北大病院が保存する肝がん患者83人と健康な20人の血清から糖鎖だけを分離し、発症者に特有の傾向を調べた。

西村教授らは人の血清中に約40種類ある糖鎖のうち、「分枝型N―グリカン」系と呼ばれる4種類(糖鎖X、Y、Z、W)の構成比に注目。肝がん患者に限って、糖鎖XがYより多くなることがわかった。糖鎖のほかの組み合わせでも、同様に、患者だけが多くなるものが複数認められた。

西村教授は「1000分の1cc程度の血液で分析できるので、健康診断時の採血から調べられる。今後は子宮がんや生活習慣病などにも研究対象を広げていきたい」と話している。(YOMIURI ONLINE)

肝臓がんについて
肝臓にできるがんの9割を占めているのが、肝細胞に発生する肝細胞がんです。
一般に肝臓がんといえば肝細胞がんのことをいいます。発症初期は、全身倦怠感、腹部膨満感、上腹部痛、食欲不振などがみられます。

進行すると、腹水や黄疸、体重減少をきたします。さらに、肝臓がんが破裂したり消化管出血が起こると、突然の腹痛と貧血状態におちいります。

肝臓がんの診断に際しては、GOTやGPTなど各種の血液検査のほか腹部超音波やCT、腹腔鏡、MRIなどさまざまな検査が行われます。また、確定診断のためには肝生検が必要となります。

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温泉マンションで大量のレジオネラ菌が検出

アパグループが分譲した全戸温泉付きマンション「アパガーデンコート綾瀬」で先月上旬、循環式温泉給湯設備から国の基準値を大幅に上回るレジオネラ菌が検出され、給湯を中止していることがわかった。

レジオネラ菌の写真

同グループでは全国に温泉付きマンション31棟を開発しているが、厚生労働省によると、こうした家庭用の浴室は、不特定多数が利用する施設を想定した公衆浴場法などの適用外で、「衛生面でのチェックは利用者任せ」となっているのが実態という。

同保健所によると、同マンションの貯湯槽や蛇口など数か所を調べたところ、100ミリ・リットル中のレジオネラ菌の数を示す値(CFU)が8万9000〜6900検出された。
国のレジオネラ症防止指針では、10CFU未満と定めており、都が公衆浴場などを対象に定めている指導基準でも、1万CFUを超えた場合は営業停止処分の検討対象となるという。(YOMIURI ONLINE)

レジオネラ菌について
レジオネラ菌は土中に生息する細菌ですが、殺菌などの管理をきちんと行っていない温泉や24時間風呂、加湿器や空調用の冷却塔などでも、発生します。

過去に先頭を利用した恒例の男性が、レジオネラ菌に感染して肺炎を起こし、亡くなったことがありましたが、入浴中に浴槽の湯が口の中に入ったとみられています。
高齢者は乳幼児、免疫力が低下している人が感染すると、肺炎(レジオネラ肺炎)になりやすく、高熱や呼吸困難、意識障害を起こし、生命の危険もあります。

風邪のような症状のときでも、銭湯や温泉で誤って湯を飲んでしまった覚えのある場合は、医師に相談したほうが良いかもしれません。

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早期肺がんの「定位照射」治療:手術に匹敵する効果

早期の肺がんに対し、がんに放射線を集中させる「定位照射」と呼ばれる放射線治療の効果が、手術に匹敵することが国内14医療機関の初の共同研究で明らかになった。
結果をまとめた大西洋・山梨大放射線科准教授が、24日から京都で開かれる日本癌治療学会で発表する。

肺がんの定位照射について

定位照射は、治療装置を患者の体の周囲で回転させ、様々な角度から照射し、がんに放射線を集中させる方法で、ピンポイント照射とも呼ばれる。体力的に手術が難しい患者も切らずに治すことができ、2004年に保険が適用された。

調査は山梨大、京都大、北海道大などで1995〜2004年に実施。手術を拒否し、定位照射を受けた患者87人(平均年齢74歳)を約4年半、追跡調査した。
この結果、患者の5年後の生存率は、転移がなく、がんの大きさが3センチ以下の1A期では76%、3センチ以上の1B期で68%だった。

手術の場合、日本肺癌学会日本呼吸器外科学会の報告によると、5年生存率は1A期で77%、1B期が60%。今回の放射線治療はこれとほぼ同等だった。
一方、肺炎など重度の副作用の発生率は、手術(1〜4期含む)の10・7%に対し、定位照射は2・2%と低かった。(YOMIURI ONLINE)

肺がんについて
肺がんの多くは、腺がんと扁平上皮がんという、気管支の粘膜に発生する2種類のがんです。腺がんの多くは、肺の奥のほうに発生し、女性にもよくみられます。

近年の肺がんの増加の背景として考えられているのは、環境汚染と喫煙です。喫煙と肺がんの関係については多くの報告がありますが、大量喫煙者に肺がんが多いのは間違いのない事実です。

現在までの疫学調査によると、喫煙量が多いほど、また喫煙開始年齢が若いほど、肺がん発生率が高くなることがわかっています。一方、禁煙をすれば、徐々に発がん率が低下し、非喫煙者波になることがわかっていますので、禁煙は肺がん対策の基本中の基本とされています。

肺がんの症状は、がんの発生場所や進行状態にもよりますが、呼吸器系に現れる症状は、咳、痰、血痰、胸痛、呼吸困難などで、そのほか発熱、食欲不振、倦怠感などをともなうこともあります。

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肺動脈性高血圧の治療薬「ケアロード」が承認

東レは22日、肺動脈が狭くなって起きる肺動脈性高血圧の治療薬「ケアロード」の製造販売承認を取得したと発表した。足の動脈硬化などに使う飲み薬を効き目が長く続くように改良し、肺高血圧の治療に使えるようにした。
販売はアステラス製薬が担当する。患者の使い勝手を高め、処方拡大につなげる。

ケアロードの承認について

ケアロードは血管を広げる作用があり、肺動脈を広げて血圧を下げる働きをする。有効成分を少しずつ放出し効き目が長く続くため、1日に飲む回数を3回から2回に減らした。(NIKKEI NET)

肺動脈性肺高血圧症(PAH)について
心臓から肺に血液を送る血管(肺動脈)の末梢の小動脈の内腔がせまくなって血液がとおりにくくなり、肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気です。

肺への血液が少なくなることは、全身や筋肉を正常に機能させるための酸素が不足することを意味します。呼吸数が多く、疲れ易いため、疾患が進行すると簡単な動作さえ苦労することになります。国内の患者数は数千人と推定されています。

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ローズマリーのカルノシン酸にアルツハイマーの予防効果

西洋料理などで使うハーブのローズマリーに多く含まれるカルノシン酸に、脳の神経細胞が細胞死するのを防ぐ効果があることを岩手大など日米合同研究チームが突き止めた。
アルツハイマー病パーキンソン病の予防や治療をする新薬につながる成果だという。研究内容は国際専門誌に掲載される。

ローズマリー

米国では、医薬品への応用に向けたプロジェクトが始まった。成分を使ったサプリメントの開発も化学品専門商社「長瀬産業」と共同で進めており、近く製品化される予定だ。

岩手大の佐藤拓己准教授(神経工学)らは、マウスの右脳の動脈をクリップで2時間閉じて人工的に脳の神経細胞が死ぬ状況を作った。カルノシン酸を事前に注射したマウスとしないマウス各9匹で、24時間後に脳の変化を比べた。

注射しなかったマウスは右脳の52%が壊死していたが、注射したマウスでは壊死部分が34%にとどまり、カルノシン酸に強い脳細胞保護効果があることを実証した。

カルノシン酸が細胞死を抑える遺伝子を活性化することも解明し、認知症など脳神経細胞の細胞死に関連する病気の予防や治療に応用できる可能性を示した。(asahi.com)

アルツハイマー病について
脳の神経細胞が急激に破壊される認知症です。ついさっきのことを忘れるなどの記憶障害から始まり、症状は緩やかに進行します。初期には運動麻痺などの神経症状を伴わないのが特徴ですが、妄想などの症状は、比較的早く現れます。運動機能が保たれている分、徘徊などの行動が問題となります。

脳の神経細胞の病的な破壊が進み、神経が萎縮していくことが原因です。
アルツハイマー病になると、アミロイドベータという異常たんぱく質がたまることが突き止められてから、これを標的とする治療法の開発が進んでいます。

パーキンソン病について
震えと筋肉のこわばり、緩慢な動作を主症状とする病気で、厚生労働省の難病(特定疾患)に指定されています。
パーキンソン病は、脳の黒質と呼ばれる部位にあるドパミン(神経伝達物質の一種)を放出する神経細胞が消失するために、ドパミンが不足して起こります。ただ、神経細胞がなぜ消失するかはわかっていません。

パーキンソン病は症状が緩やかに進行しますが、治療をしないでいると10年ほどで食事や会話、入浴といった日常生活が不自由になり、介助なしには動けなくなります。

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片頭痛治療薬「イミグラン キット皮下注3mg」承認へ

グラクソ・スミスクラインは、片頭痛治療剤「イミグラン キット皮下注3mg」(一般名:スマトリプタンコハク酸塩)の製造販売承認を取得したと発表した。

イミグランについて

本剤は、スマトリプタンコハク酸塩注射液をシリンジ内に1回分の薬液を充填したキット製剤で、在宅における自己注射を前提として開発された。用量調節が不要で、専用のペン型注入器とともにキャリーケースに収納可能で持ち運びが容易としている。

偏頭痛について
こめかみから目のあたりにかけて、脈打つような痛みが始まり、次第に日常生活が妨げられるほどの痛みに達します。嘔吐をともなうこともあり、頭痛は数時間におよびます。頭の片側だけでなく、両側に怒るケースも珍しくありません。

こうした頭痛発作がつき1〜2回から週1回程度の割合で、繰り返し起こります。頭痛発作が起こる前に、視界に閃光が現れたり、手足がしびれるなどの前兆症状がみられることもあります。

痛みは、頭の血管を取り巻いている神経が感知するものです。この血管が何らかの影響で緊張して一度収縮した後、緊張が緩んで血管が拡張し、血流が増えたときに痛みが生じます。
こうした血管の動きは、疲労やストレスなどによって誘発されます。

関連記事:慢性疲労症候群(CFS)に新たな診断指針:日本疲労学会

ED治療薬「バイアグラ」、「シアリス」などで突発性難聴の恐れ

米食品医薬品局(FDA)は、男性性的不全治療薬の服用で突発性難聴になる恐れがあると警告した。製薬最大手の米ファイザーなど3社に対し、品質表示ラベルや説明書にリスクを詳しく記載するよう求める。

ED治療薬で難聴の恐れ

対象はファイザーの「バイアグラ」のほか、米イーライリリーの「シアリス」、独バイエルの「レビトラ」。同じ有効成分を使った肺動脈高血圧症治療薬の説明書も改訂する。
FDAによると、これらの薬を服用した患者が突発性難聴にかかった例がこれまでに29件確認された。男性性的不全治療薬は世界で4000万人以上が服用したもようだ。

FDAは「薬が難聴の直接の原因かはまだ不明」としている。ただリスクがあるとみられる以上、因果関係の究明前でも消費者に幅広く警戒を呼びかけることにした。(NIKKEI NET)

突発性難聴とは?
何のきっかけもなしに突発的に耳の聞こえが悪くなるもので、片側の耳の起こることが多いとされています。耳鳴りや耳がふさがった感じをともない、患者さんの約4割にぐるぐる回る回転性のめまいを感じる症状がみられます。
内耳の循環障害やウイルス感染などが原因ではないかといわれていますが、まだはっきりしていません。

確立された治療法はまだありませんが、副腎皮質ホルモン薬や循環・血流改善薬、ビタミン製剤などが用いられます。発症後、早く治療しないと聴力の回復が難しくなるので、早急に受診します。

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加齢黄斑変性症の治療薬「ルセンティス」:製造販売承認を申請

スイス系製薬会社ノバルティスファーマは、高齢者に多い難治性の目の病気「加齢黄斑変性症」の治療薬「ルセンティス」(製品名)の製造販売承認を申請したと発表した。
この病気は光や色を識別するセンサーである網膜から異常に血管が枝分かれし、網膜の機能が衰えて視力が弱る。ルセンティスは異常な血管の成長を防ぐ効果があるという。

加齢黄斑変性症

ルセンティスは「VEGF」と呼ぶ物質に結びついて血管の異常な成長を抑える抗体の働きを使った医薬品で、眼球に注射して投与する。加齢黄斑変性症は50歳以上の失明の主な原因の1つとなっており、世界50カ国で承認されている。(NIKKEI NET)

加齢黄斑変性症について
網膜の中心の黄斑部に、老化によって異常が起こります。網膜の外側にある網膜色素上皮の細胞が老化すると、そこに老廃物がたまってきます。その老廃物を吸収するために、脈絡膜の血管から新たに新生血管ができます。

ところが、急ごしらえの新生血管は、もろくて破れやすいため、出血したり、血液成分が周囲に漏れ出してしまいます。この新生血管が網膜の中に入ってきて、出血やむくみを起こします。

新生血管が黄斑の領域に発生し、黄斑が膨れ上がってきて異常が起こると、視力障害が現れます。初期にはものの中心がぼやけたり、黒ずんで見えたり、ゆがんで見えるようになります。
進行すると、著しい視力の低下があり、みたいものが見えないという状態になります。放置すると失明の危険性もあります。

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