腸内細菌の8割が未知:遺伝子解析の結果

健康な人の腸内に1000種程度生息する細菌のうち、8割が未知の菌であり、細菌群の構成は家族でも他人と同じぐらい違うことが分かった。東京大や奈良先端科学技術大学院大、宮崎大、徳島大などの研究チームが、健康な日本人の大人と乳幼児計13人の腸内細菌群の遺伝子を解析した成果を発表した。論文は英科学誌「DNAリサーチ」電子版に掲載された。

医療応用を期待

この研究は健康な人の腸内環境を解明した上で、炎症性腸疾患や大腸がんなどの患者と比較し、治療や予防に応用するのが目標。健康に役立つ食事メニューや機能性食品の具体的効果も分かるようになる。日米欧などの研究機関は12月に国際プロジェクトの初会合を開き、腸や口、鼻、皮膚などに常時存在する細菌群の全容解明を目指す。(jiji.com)

大腸がんについて
大腸がんは肺がんと並んで、増加傾向の著しいがんで、毎年約6万人が罹患しています。大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目になると推定されています。

大腸がん特有の症状はありませんが、血便や残便感、腹痛、便が細くなる(便柱細少)、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状がよくみられます。
これらの症状はS状結腸にがんができた場合にみられやすく、なかでも血便の頻度が高くなっています。血便は痔と勘違いして受診が遅れることが多いので注意しましょう。

大腸がんは、早期であればほぼ100%完治します。ただ、一般的には自覚症状に乏しいため、症状のない早期のうちに発見することが重要です。

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樹状細胞の改変で骨髄移植後の拒絶反応を抑制:理化学研究所

理化学研究所は、マウスを使った実験で、免疫細胞を改造することにより、骨髄移植後の重い拒絶反応やアレルギー性ぜんそくの抑制に成功したと発表した。
両疾患の根本的な治療につながる成果で、米国の科学雑誌2誌の電子版に掲載された。

骨髄移植

理研の研究チームは、体に侵入した異物を見つけ、リンパ球に攻撃指令を出す「樹状細胞」という免疫細胞に着目。そのおおもととなる細胞をマウスから取り出した。
これに特殊な試薬を加え、リンパ球の暴走を抑える機能を強化した樹状細胞に育て、培養して増やした。こうして改造した樹状細胞を、アレルギー症状を持つマウスと、別のマウスの骨髄細胞を移植したマウスに3回ずつ注射した。

すると、気道の炎症などぜんそく特有の症状が著しく軽減。骨髄移植マウスは通常の治療薬を使っても90%に拒絶反応が起きたが、樹状細胞を注射したマウスは20%にしか起きず、しかも症状は軽かった。(YOMIURI ONLINE)

骨髄移植について
白血病や再生不良性貧血などの病気では骨髄移植を行なうことがあります。
これは、薬剤や放射線を使って、異常な造血幹細胞を死滅させ、その後にドナーの造血幹細胞を含む骨髄液を、患者の血管に注入するものです。

拒絶反応を防ぐために、ドナーと患者のHLAという、白血球の型が一致していることが必要ですが、血縁者に適合者がいなければ、骨髄バンクから骨髄の提供を受けることになります。

移植後2〜3週間すると、健康な造血幹細胞が骨髄に定着し、血球をつくるようになります。一方で、感染症や合併症の心配もあります。ドナーのリンパ球が、患者の体内で増殖して攻撃する免疫反応(GVH反応)もその一つですが、これは免疫抑制剤を使うことによって、ある程度コントロールすることが可能です。

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向精神薬「リタリン」問題:効能からうつ病の削除を決定

厚生労働省は17日、薬物依存が問題になっている向精神薬「リタリン」について、うつ病に対する効能を削除することを決めた。効能を睡眠障害の「ナルコレプシー」に限定。
来年1月にも、処方できる医師や薬局を登録制にするなど厳しい流通規制を始め、医師の安易な処方に歯止めをかける。

リタリン問題について

製造販売元のノバルティスファーマが同日、うつ病の効能削除を申請し、同省の薬事・食品衛生審議会の部会で承認された。ただ、「末期がん患者のうつ症状改善にはリタリンが必要」とする意見を受け、医師の管理下で行う治験に限って末期がん患者に処方できる方法を残した。

また部会は、リタリンと同じ成分を含む「コンサータ」を、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬として発売を認めた。リタリンと同様の厳しい流通規制をする。(asahi.com)

ナルコレプシーについて
睡眠障害の一種で、原因ははっきりとわかっていませんが、遺伝的な体質によるものという説もあります。まれな病気ですが、青年期の男性に多く起きます。

ナルコレプシーの症状は、ほとんど毎日、昼間に突然強い眠気を感じて居眠りしてしまうのが特徴で、大体の場合が20〜30分以内にすっきりと目が覚めます。
眠気は本人の意思と関係なく、試験やスポーツの試合あるいは重要な会議でも眠ってしまうほど強力です。この症状に伴って、笑ったり怒ったりすると急に体の力が抜けたりする脱力症状も現れることもあります。

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初の子宮頸がん治療指針:日本婦人科腫瘍学会

日本婦人科腫瘍学会は、初の子宮頸がん治療指針をまとめ、発表した。従来は手術中心だった治療法に、新たに放射線治療を選択肢として加えた点が特徴だ。

子宮頸がんの治療指針について

子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんで、近年20〜30歳代の若い女性に増える傾向にある。1b期から2期のやや進行したがんの場合、日本では手術が中心だが、欧米では、手術ではなく放射線治療が推奨されている。
治療指針は、放射線治療について「手術と生存率の差は認められず、根治を目指すことも可能」として、治療の選択肢に初めて明確に位置づけ、手術と両論併記の形とした。(YOMIURI ONLINE)

子宮頸がんについて
子宮の頚部にできるもので、子宮がん全体の約65%を占めるほど発生率の高いがんです。
初期は無症状のこともありますが、不正性器出血、おりものがみられます。進行すると出血が持続的になり、おりものも膿性になり悪臭を伴います。さらに進行すると、骨盤の神経が置かされて腰痛が起こったり、膀胱や直腸に広がって排尿困難が生じるようになります。

子宮頸がんの診断は、まず細胞診を行ないます。面貌などで子宮頚部の細胞を擦り取って、がん細胞の有無を調べます。異常があれば、コルポスコープ(膣拡大鏡)で観察し、頚部の一部を採取して組織を調べます。この段階で、どの程度進行しているかなどがわかります。

出産を希望する人、妊娠中で早期がんの人には、子宮頚部だけを円錐状に切り取って子宮を保存する方法(円錐切除術)が用いられます。

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がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑制

遺伝子情報伝達を担うリボ核酸(RNA)の働きを邪魔する「RNA干渉」という現象を利用、がん細胞を狙い撃ちにして胆管がんの進行を抑えることに、名古屋大の浜口道成教授(腫瘍生物学)らのグループがマウス実験で成功、米国のがん研究誌に、発表した。

胆管がんについて

副作用を伴わず、末期でもがんの進行を抑えて延命効果を得たという。現在外科切除しか有効な手だてがないとされる胆管がんに新たな治療法が生まれる可能性がある。

グループは、胆管がん患者10数人の細胞増殖に関係する遺伝子1176個を解析。がん組織では「Nek2」という遺伝子が活性化していることを発見。この遺伝子の活動を抑えるのにRNA干渉を利用した。

浜口教授らは、遺伝情報をコピーしタンパク質合成を指示する役割のメッセンジャーRNAに着目。メッセンジャーRNAを分解することができるリボ核酸のsiRNAを、Nek2を標的にするよう人工的に設計。そのsiNRNAをメッセンジャーRNAにくっつけると、分解し、がん細胞は自ら死滅したという。(shikoku.news)

胆管がんとは?
肝臓でつくられた胆汁が十二指腸に運ばれる通路を胆道といいますが、この胆道の肝外胆管から発生するがんです。原因はよくわかっていませんが、男性に多く発症します。

初期は無症状ですが、がんが進行して、胆管が狭窄すると黄疸が現れますので、多くの人はこの時点で気が付きます。皮膚のかゆみ、発熱、右わき腹に同痛やしこりが見られることもあります。

疑わしい場合は、まず血液による肝機能検査や超音波検査、MRI検査を行います。黄疸がある場合は、胆管に細い管を入れて胆汁を体外に排出する経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)を行って黄疸の軽減をはかり、同時に胆汁の細胞診などで確定診断をします。

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ニンニクが持つ循環器疾患の予防・治療効果の仕組みを解明

ニンニクに高血圧などの循環器疾患の予防・治療効果があるのは、硫化物成分が赤血球で硫化水素に変わり、血管を構成する平滑筋が弛緩して血流が良くなるためと考えられることが分かった。
アラバマ大学の研究チームが16日までに実験で詳細な作用メカニズムを解明した。論文は米科学アカデミー紀要の電子版に掲載される。

ニンニク効果について

心臓などの血管で硫化水素を効率よく生じさせることができれば、循環器疾患の新たな治療法になると期待される。また、硫化水素を生じさせる量を基準として、ニンニク成分のサプリメント(栄養補助食品)の効能を標準化できるという。(jijicom)

高血圧について
年齢とともに血管は弾力を失い、また血管の内側に脂質などがたまって細くなるために、流れる血液が血管にかける圧力(血圧)が高くなります(本態性高血圧)。腎臓病やホルモンの分泌異常などのの病気が原因になることもあります(二次性高血圧)。

血圧が高いと、更に血管を傷めたり、脂質などが蓄積するのを促進し、動脈硬化を進めます。その結果、腎臓病を悪化させ、脳卒中や心臓発作の危険を高めます。

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低脂肪食中心の食生活で卵巣がんの発生リスクが大幅減

フレッド・ハチソンがん研究所はこのほど、脂肪摂取を減らし、野菜や果物を増やした食事を継続すれば、卵巣がん発生リスクを大幅に抑えられる可能性が高いとの調査結果を米国立がん研究所の機関誌(電子版)に発表した。

食事の脂肪比率と卵巣がんの関係

調査は約5万人の中高年女性が対象。このうち約2万人に対し、食事の脂肪比率をカロリーベースで従来の平均35%から半減するよう指導した上で、その後の卵巣がん発生率を調べた。

指導を受けたグループは食事の脂肪比率を平均24%に削減。4〜8年後の卵巣がん発生率は、従来通りの食事を続けたグループより40%も低下した。一方、乳がんについて以前実施した同様の調査では、低脂肪食を続けても発生率は9%減にとどまった。(YOMIURI ONLINE)

卵巣がんについて
卵巣がんには、最初からがんとして発生する原発性と胃がんや乳がんなどから転移した転移性があります。最も多いのは、卵巣の表面を覆っている上皮細胞から発生する原発性の腺がんで、一般に卵巣がんといえば、これを指します。

卵巣がんは「サイレント・キャンサー」といわれ、初期はほとんど無症状です。
がんが大きくなって初めて、下腹部にしこりができたり、お腹が膨れたり、トイレが近いとか下腹部痛などの自覚症状が出てきます。症状が現れたときには、すでに手遅れというケースも少なくありません。

卵巣がんは、小さいうちに見つけるのはなかなか困難です。異変を早く知るためには、子宮がんの検診の際に、卵巣を詳しく観察することができる経膣エコー(超音波検査)で、卵巣がんの検査をしてもらうことが大切です。

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検診車「楽診号」:病院に行かずに経鼻内視鏡検査

フジノン東芝ESシステムは、鼻から内視鏡を挿入して胃がん検診する経鼻内視鏡検査を、病院に行かなくても行える検診車「楽診号」を11月上旬から医療機関向けに発売すると発表した。
医療拠点が充実していない地域での企業の社員検診や、自治体による市民検診などでの利用を見込んでいる。

経鼻内視鏡

経鼻内視鏡検査は、口から内視鏡を入れる従来の検査に比べて吐き気が少なく、会話をしながらでも検査が受けられる。検診者の負担が軽減できることもあって普及が進んでおり、同社はすでに全国約3000の医療機関に納入したという。

同社の加藤高敏営業副本部長は「『楽診号』を普及させ、日本から胃がんをなくしたい」と意気込みを語った。価格は5800万円で、年間販売目標は10台。同社は、フジノン東芝メディカルシステムが、2002年に設立した内視鏡製品の国内販売会社。(FujiSankei Businessi)

経鼻内視鏡検査について
2002年に学会で発表された、鼻から挿入する内視鏡です。従来の口から挿入する内視鏡に比べて、のどを通過する際の圧迫感や嘔吐感が少なく患者への負担が軽いのが大きな特徴です。

これまでは直径が8〜10mmと太いためにあまり利用されていませんでしたが、2002年に直径5.9mmの経鼻内視鏡が開発されてから徐々に普及し始めています。

従来の内視鏡に比べると画像が荒く、装着できる鉗子の種類や数が限定され、病変が見つかった際の治療が限られているというデメリットがあります。最近では、健康診断などでスクリーニング(ふるいわけ)検査に有用という意見も出てきています。

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インドの製薬大手「ルピン」が協和薬品工業を子会社化へ

インドの製薬大手ルピンは、日本のジェネリック(後発)医薬品メーカー、共和薬品工業の株式の過半数を取得したことを明らかにした。買収価格は未公表。PTI通信が報じた。
ルピンのデシュ・バンドゥ・グプタ会長は、「今回の株式取得は、国際市場への進出を狙う当社にとって重要な一歩だ。世界第2位の規模を持つ医薬品市場に橋頭堡を築くことになる。」と語る。

共和薬品工業の子会社化について

共和薬品工業は世界の十指にはいるジェネリック医薬品メーカーで、年間売り上げは24億8,090万ルピーに上る。その製品は、精神疾患薬から心臓血管用の医薬品、消化剤まで多岐にわたり、「アメル」のブランド名で知られる。
医薬品の開発・製造に実績があり、日本全国に販売網を持つ同社に、ルピンの研究開発力と国際的な販売網が加わることで、大きな相乗効果を得られるだろうと、グプタ会長は期待を示す。

ルピンは、これまでも買収によって成長を加速させてきた企業。1998年に試薬メーカー、独ベーリンガー・マンハイムのジェネリック事業部を買収し、精神疾患薬部門を拡大したほか、独製薬大手バイエルの抗てんかん薬「オスポロット」事業、宇治製薬の販売事業、チェコのMGファーマの全処方薬の販売権などを買収している。(インドチャンネル)

後発医薬品
医療用医薬品には同じ成分、同じ効き目でも値段の高い薬(先発医薬品)と安い薬(後発医薬品)があります。後発品は、欧米では一般名(generic name成分名のこと)で処方されることが多いため、ジェネリック医薬品とも呼ばれています。

どのような画期的な発明の医薬品でも、その発売からおよそ6年後、または特定年月で特許が切れると、その有効成分や製法等は共有の財産になり、医薬品製造業者は自由に医薬品を製造できるようになるため、同じ成分の医薬品より安く国民に提供できるようになります。

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食物アレルギーの原因タンパクを一括検査:DNAチップを応用

わずかな量の血液や唾液で、複数の食物に対するアレルギー反応の起きやすさを一度に調べることができる検査用チップを、徳島大の木戸博教授(応用分子酵素学)らが開発した。

食物アレルギーの検査用チップについて

食物ごとに反応を1つ1つ調べていく従来の検査法に比べ、はるかに簡便で、患者負担が少なくて済むのが特徴。医薬品メーカーと共同で、来年度の実用化を目指す。

遺伝子検査に広く使われるDNAチップを応用。卵やソバなどアレルギー反応の原因となるタンパク質の小断片を3ミリ四方のチップに64個並べた。患者の血液や唾液を垂らすと蛍光発色し、体に合わない食物が一目で分かる仕組み。

血液の場合、従来の検査法よりはるかに少ない1000分の1ミリリットル程度で十分。量産化により費用も安くなると期待される。(shikoku.news)

食物アレルギーについて
人によっては、消化吸収されて体内に入った特定の食物が異物(抗原)となって、それに対して抗体がつくられてしまいます。次にその食物が入ってくると過剰な反応が起きます。

抗原はさまざまなものがありますが、代表的なものには卵やマヨネーズ、牛乳やバターなどの乳製品や大豆やそばなどがあります。食品中にサリチル酸塩を含むトマト、きゅうり、りんごなどの野菜や果物などでも起きることがあります。
また、ヒスタミンのようなアレルギー誘発物質を含む鯖やタケノコなどの食品でも起きることがあります。

普通症状は食後数時間、早ければ数分以内で出ますが、数日かかることもあります。また、胃痛、吐き気、嘔吐、発熱があり、じんましんやかゆみ、あるいは頭痛、めまいがあります。時にはアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。

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メタボレンジャー:生活習慣病の予防・改善指導支援システム

日立製作所と大学発ベンチャーのバイセン(神戸市)、生活習慣病の予防・改善指導支援システム「メタボレンジャー」を開発したと発表した。利用者につけたセンサーで、「座っている」「走っている」など10種類以上の行動を区別し、カロリー消費量や運動量を計算する。従来の歩数計などより精度の高いデータに基づいた指導が可能になるという。

メタボレンジャーについて

来年4月にメタボリック症候群の特定健診と保健指導が始まるのにあわせて製品化し、健康保険組合などに販売する。合同会社カルナヘルスサポート(福岡市)がすでに導入を決めている。

利用者は上下、左右、前後の動きをとらえる加速度センサーボックスを腰に装着し、行動に関するデータは無線LANでバイセンなどのサーバーに転送される。
解析して得られたカロリー消費量などは、専用の情報端末などで利用者が確認できるほか、担当の医師や保健師、管理栄養士らに自動的に送ることが可能で、効果的な運動指導ができるという。

将来的には無線通信できる体重計や脈拍センサーも組み合わせ、過度な運動をした場合に警告したり、心臓に負担のない運動量を指導したりすることも可能になるという。(asahi.com)

メタボリック・シンドロームとは?
生活習慣病のなかの、内臓脂肪蓄積型肥満、脂質代謝異常、高血圧、糖代謝異常の4つは、とくに「メタボリックシンドローム」と呼ばれ、これらの要素が複数合併すると、それぞれが軽症でも動脈硬化が加速され、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まってきます。

メタボリックシンドロームの診断基準は、ウエスト周囲径が男性85cm以上/女性90cm以上で、かつ下記のA・B・Cのうちの2項目を満たすときです。

  • A.脂質異常…中性脂肪150mg/dl以上あるいはHDLコレステロール40mg/dl未満
  • B.血圧異常…最高血圧130mmHg以上あるいは最低血圧85mmHg以上
  • C.糖代謝異常…空腹時血糖110mg/dl以上

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顎関節症やドライマウスの治療にマッサージロボット

顎関節症などの治療のため、口とその周辺へのマッサージをするロボットを早大と朝日大(岐阜県)のグループが共同開発した。センサーで肌から受ける力を感知し、無理な力がかからないよう制御する「人へのやさしさ」が特徴。
ストレスで増えているとされる口と周辺の病気の新たな治療機器として、3年後をめどに実用化を目指す。

顎関節症について

このロボットは早大理工学術院の高西淳夫教授と朝日大歯学部の勝又明敏准教授のグループが開発した。アルミ製で2本のアームと台座、ヘッドレストからなり、模擬治療の結果、唾液分泌の増加、血流の改善によるとみられる顔の温度上昇などの効果が確認された。

顎関節症や口腔乾燥症(ドライマウス)など口とその周辺の病気の患者は潜在的な人も含め、国内に約1000万人。医師や理学療法士によるマッサージ治療が有効だが、受けられる機関が少ないため開発に取り組んだ。(asahi.com)

顎関節症について
米国のホットドッグ早食い大会の元チャンピオンとして知られる小林尊さんが顎関節症になったことを自らのブログで告白して話題になったのでご存知の方も多いと思います。

口が空けにくくなり、空けたり閉じたり動かしたりする歳に、鈍痛を感じます。また、口を動かす時に耳の前方でカクン、ジャリジャリといった異音がする場合があります。
顎関節症の原因は、かみ合わせの異常、歯軋り、歯を食いしばるくせ、顎を動かすくせ、ストレスなどによって、必要以上に顎に負担がかかることが考えられます。

せんべいなどの固い食べ物を避けたりして、顎への負担をなるべく軽くしましょう。また、スプリント(マウスピース)という器具を使ったり、痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤を内服するのもよいでしょう。

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生活習慣病の予兆がある子は、受動喫煙しやすい家庭環境

母親が喫煙する家庭の子は、父親が吸う場合に比べ、体に入ったニコチンの分解物質(コチニン)の値が約4・5倍となることが、埼玉県熊谷市の小学4年生約1000人の調査で明らかになった。

受動喫煙と生活習慣病について

生活習慣病の予兆がある子は、受動喫煙しやすい家庭環境が多いことも判明。同市は小学4年生の希望者を対象に、全国でも珍しい「受動喫煙検診」を行うことを決めた。

研究を行ったのは市内の開業医、井埜利博・群馬パース大客員教授ら。2002年からの5年間で、両親が調査に同意した熊谷市の小学4年生計1048人を対象に、尿に含まれるコチニン濃度を調べたほか、両親の喫煙習慣、喫煙場所などをアンケートで尋ねた。

その結果、父親だけが吸う家の子はコチニン値が平均で1ミリ・リットルあたり約4・5ナノ・グラムだったが、母親だけが吸う子は平均で約21ナノ・グラムだった。

母親だけが喫煙する家庭の子は、両親とも吸わない子に比べ、尿のコチニン濃度が約10・5倍に高まった。母親が外やベランダで吸っている場合でも約4・5倍になり、吸う時だけ場所を移っても、受動喫煙の影響が出ることがわかった。
また、肥満や血圧が高い傾向がある子は、そうでない子に比べてコチニン値が約3倍になり、生活習慣病になりやすい傾向もみられたという。

こうした結果を受け、熊谷市は、児童の尿中コチニン値を調べる受動喫煙検診を、小学4年時に行う小児生活習慣病検診に合わせて、今月から希望者に実施することを決めた。(YOMIURI ONLINE)

生活習慣病について
生活習慣病は、日常の生活習慣が発症に及ぼす影響が大きい病気の総称です。
具体的には、2型糖尿病、肥満症、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、虚血性心疾患(狭心症など)、脳血管障害(脳卒中)、大腸がん、骨粗鬆症などが含まれ、影響を及ぼす因子として、食事、運動、ストレスなどがあげられます。

生活習慣病は、不健康な生活習慣を続けるうちに、ゆっくりと進行していくのが特徴です。そのため、多くは中年以降に発症します。たとえば、塩分の多い食事を続けていると高血圧になり、脳卒中や狭心症、心筋梗塞のリスクを高めます。
また、過量の飲酒を続けていると高尿酸血症になりがちで、痛風、さらに陣機能障害へ進行していく可能性があります。

生活習慣病は、病状が相当悪化するまで自覚症状が現れないことです。自覚症状が出たときには、完治させるのが困難という場合もあります。そのため、定期的に健康診断を受け、健康状態を把握しておくことが大切です。

関連記事:喫煙で認知症の発症リスクが増大:オランダ研究チーム

ビフィズス菌で血中の尿毒症物質が低下:人工透析患者で確認

森下仁丹は、名古屋大学医学部の丹羽利充准教授と共同で、シームレスカプセルに包んだビフィズス菌を人工透析を行っている患者に与えると、血中の尿毒症物質の濃度が低下することを突き止めた。
尿毒症物質の一つであるインドキシル硫酸が透析合併症に関与していることが判明し、その濃度を低減する研究が進められているが、これに腸で溶けるビフィズス菌を活用できる可能性が出てきたといえそうだ。

ビフィズス菌と尿毒症について

森下仁丹はシームレスカプセル化技術を得意とし、すでに同カプセルを利用した医薬品や健康食品を製造販売している。

今回の研究でナトリウムやカリウム、カルシウムなどの含有量が少ないカプセル皮膜素材を使って、透析している人も使用しやすくした。シームレスカプセルに収めたビフィズス菌を、人工透析を行っている人に与えたところ、血中の尿毒症物質の濃度が低下する結果が得られた。

一般にビフィズス菌製剤を摂取することで便通が改善されることが分かっているが、血中の尿毒症物質の低下が確認されたのは初めて。

名古屋大学と共同で特許出願するとともに、今回の成果をもとに、将来の医薬品の創出をめざし、さらに研究を重ねる方針だ。尿毒症物質の低減に効果のある医薬品は存在するものの、透析中に使用できるものはいまだにないという。(FujiSankei Businessi)

尿毒症とは?
腎不全の最終段階で、腎機能が極めて低下して、排出されるはずの老廃物が体内にたまってしまい、さまざまな全身症状が出現するようになります。放置すると生命の危機に瀕します。

乏尿や無尿、むくみのほかに消化器、神経系、心臓系、視力、皮膚、骨などにさまざまな症状が全身にわたって現れます。1つだけの場合もありますが、複数で現れることもあります。

症状は急速に進行して悪化するので、様子を見る余裕はありません。早急に入院して、安静にしてタンパク質や食塩を控える食事療法をするのと同時に透析療法を開始します。

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特殊な色素でがん治療の効果を短時間で確認

オーストラリアのニューサウスウェールズ大は、がん患者が受けた化学療法や放射線療法に効果があったかどうかを短時間で調べられる検査法を世界で初めて開発したと発表した。

副作用で苦しむ期間を短縮できる

同大によると、壊れたがん細胞に付着する性質の色素を体内に注入することで、患者が最初の治療を受けてから24〜48時間後に、がん細胞がどれだけ死んだかをコンピューター断層撮影(CT)などで確認できる。従来は、がんが小さくなったかどうかを医師が確認できるようになるまで、数カ月間は化学療法を続ける必要があった。

新検査法は、患者が化学療法の副作用で苦しむ期間を大幅に短縮できるほか、臨機応変に治療法を変更でき、生存率を高めるメリットがあるとしている。肺がんや乳がん、前立腺がんなどに適しているという。(shikoku.news)

前立腺がんについて
がんが前立腺の内部にだけ限られている初期には自覚症状が現れないので、偶然、検診などのときに直腸内触診や、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)が高値である場合に偶然発見されるに過ぎません。

進行してがんが大きくなると、頻尿、尿が出にくい、尿が細くなる、閉尿など、前立腺肥大症に似た症状を示します。がんが周囲に広がると、下腹部ないしは会陰部に不快感、鈍痛などを感じます。

このほか、リンパ液や血液を介して、骨、肺、肝臓などに転移を起こすと、その転移した場所によって腰痛、坐骨神経痛などの症状が起こり、歩行が困難になる場合もあります。

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エコノミークラス症候群のリスクは1/5000:オランダ研究グループ

飛行機の乗客が重篤な静脈血栓症を発症したと報告があるが、実際のリスクはわずか5,000人に1人と低いことが示され、オンライン医学誌「PLoS Medicine」9月号で報告された。
俗に「エコノミークラス症候群」とも呼ばれるこの疾患は、脚の血管に生じた血栓がはがれて肺、心臓、脳に移動することにより生命にかかわる症状を起こすもの。このような血栓は、長時間座ったままでいると生じることがある。

エコノミークラス症候群について

今回の研究では、オランダ、ライデン大学メディカルセンターのローゼンだーる博士らが、国際企業に勤務し旅行する機会の多い8,800人のデータを収集。
計3万8,910人年を追跡した結果、長時間(連続4時間以上)のフライトは10万回強で、53例の血栓症が発症し、うち22例は搭乗から8週間以内であった。このデータに基づいて算出した血栓症リスクは、長時間フライト4,656回につき1例であった。

短期間に多数の搭乗や長時間の搭乗をするとリスクが高かったほか、30歳未満の人、経口避妊薬を使用する女性、背が特に低い人または高い人、過体重の人などはリスクが高かった。また、搭乗から2週間以内は特にリスクが高かった。(NIKKEI NET)

静脈血栓塞栓症とは
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症(主に下肢の深部静脈に血栓ができる病態)と肺血栓塞栓症といった一連の病態の総称です。

静脈血栓塞栓症は、報道に見られるようなロングフライトの乗客よりも、病院において手術に伴って発症するケースが多くを占めます。特に股関節置換術・膝関節置換術等の下肢の手術後は、深部静脈血栓症の発症率が高く、急性肺血栓塞栓症を発症すると、死亡率は約30%とされ、死亡例の半数が発症1時間以内に死に至っています。発症してからでは救命が困難なため、その予防の重要性が指摘されています。

小学4年〜中学1年の児童、3%はうつ病に:国内初の大規模調査

小学4年〜中学1年の一般児童・生徒に、医師が面接して診断した北海道大研究チームの調査で、うつ病とそううつ病の有病率が計4.2%に上ったことが分かった。これまで質問紙を郵送する方式では例があるが、医師が面接する大規模な疫学調査は国内初という。

児童のうつ病について

調査は北海道内の小学4年から中学1年までの児童、生徒計738人を対象に実施。調査への協力が得られた小学校8校、中学校2校に精神科医が出向き問診、小児・思春期用の基準などに基づき診断した。

それによると、軽症のものも含めうつ病と診断されたのは全体の3.1%、そううつ病が1.1%。学年が上がるほど割合が高くなった。就寝・起床時間や一日のうちに外で遊ぶ時間、テレビ視聴時間、ゲームをする時間、朝食を取るかどうか、など生活スタイルについても尋ねたが、分析の結果、関連はみられなかった。

これとは別に、高機能自閉症などの「高機能広汎性発達障害」や、注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われたケースが2.6%あったが、日常生活や発達歴に関する情報がないため明確な診断には至らなかった。

調査結果は12日から徳島市で開かれる日本精神科診断学会と、30日から盛岡市で開かれる日本児童青年精神医学会で発表する。(中国新聞)

うつ病について
うつ病という病名から感情面のみの病気と思われがちですが、実際は身体症状も現れるのが特徴です。1日中、気分の落ち込みがありますが、とくに朝方にひどく、夕方にかけて軽くなっていく傾向があり、これを日内変動といいます。

睡眠障害はほとんどの患者が訴える症状で、全く眠れない、寝ついてもすぐに目が覚める、朝早く目が覚めるなどのタイプがあります。食欲も低下し、味気なく感じます。そのため、体重減少が見られることもあります。睡眠欲と食欲は、逆に異常に高まり、仮眠や過食になる人もいます。
そのほか、性欲減退、疲労・倦怠、頭痛、めまい、便秘・下痢などもみられます。

精神的症状としては、決断力が鈍り、仕事に対する医薬や趣味に対する興味もわかなくなります。気持ちが落ち着かなくなり、イライラして焦りや不安も強くなります。
動作は緩慢になり、ひどくなると、意識があるのに身動きができなくなることもあります。
また、罪悪感は特徴的な症状で、自分のことを責める気持ち(自責感)が強くなります。

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がん患者や家族参加型の医療情報を発信:国立がんセンター

国立がんセンター(広橋説雄総長)は来年度から、がん患者や家族が参加したがんの医療情報の発信に乗り出す。患者らと医師、専門家が手を取り合い、きめ細やかな情報の提供をすることで、がん対策基本法が目指す、がん治療の質向上を図る狙いがある。

全国からがん患者と家族を公募

計画によると、同センターの研究者、医師で構成する「がん対策情報センター」に、新たに全国からの公募を含めたがん患者や家族、市民らが参加する作業班を設置する。

患者らは実際に最新医療情報や研究成果を伝える原稿作りにかかわり、ホームページで広く国民に発信するほか、新たな企画の提案、発信した情報の評価などの実務も担う。作業班のメンバーは約30人で、総長が委嘱し、任期は2年の予定。

これまでがん対策情報センターの運営方法などを話し合う評議会に、がん患者団体の代表らが加わっていたが、専門家が行う情報提供の助言や提案にとどまっていた。
そのため、ホームページやパンフレットの掲載内容などを決める実際の作業にも「患者や市民の視点が不可欠」という意見が相次ぎ、作業班を設置することを決めた。

がん対策基本法
年間30万人以上ががんで死亡する中、患者がどこに住んでいても、本人の意向を尊重して適切ながん医療が受けられるよう体制を整備することなどが基本理念となっています。

同法は、国に対し、具体的な目標や達成時期を定めた「がん対策推進基本計画」の策定を義務づけているが、計画の策定にあたり、がん患者や家族、学識経験者で構成する「がん対策推進協議会」の意見を聞くよう明記したのが特徴。
計画の内容や達成状況は、インターネットなどで速やかに公表することも求めています。

がん医療に関する情報収集や、患者・家族への相談支援体制の整備についても明記。患者の治療経過などのデータを一元的に記録・管理する「がん登録」については、法律には記されませんでしたが、付帯決議という形で推進の必要性が盛り込まれました。

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川崎病の患者数が2年連続で1万人を突破

日本に集中する、原因不明の子どもの病気・川崎病の患者が05年、06年とも1万人を超えたことが中村好一・自治医科大学教授(公衆衛生学)らの全国調査で分かった。
爆発的流行のあった82年、86年以来のことで、2年連続は初めて。4歳以下の乳幼児に多く、発熱、発疹、目の充血などが特徴で、心臓に後遺症を残すことがある。40年前に川崎富作博士が報告した病気だ。

川崎病について

小児科のある病院に調査用紙を送り、2年分の患者の病状や治療経過を聞いた。993病院から05年1万41人、06年1万434人の患者が報告され、患者総計は22万5000人余になった。

中村さんは「90年代半ばから患者は増え続け、疫学的には流行状態だ。病気にかかる率は06年は男女とも86年を超え、82年に次ぐ史上2番目になった。
毎年約300人の心臓後遺症の子どもが出ており、治療法、原因などの研究が必要だ」と指摘している。(asahi.com)

川崎病とは?
昭和42年に川崎博士が発見した新しい病気です。3歳以下の子供に多くみられ、診断基準となる症状には以下の6項目があります。

  1. 5回以上続く発熱…38〜40度になる高熱が突然出て、1〜2週間続きます。事前に風邪の症状がみられることもあります。
  2. 白目の充血…発熱して2〜5日くらいで結膜が真っ赤になりますが、結膜炎と違って目やには出ません。
  3. 唇の発赤、いちご唇…唇が真っ赤に腫れて、下は充血して表面がブツブツになります。
  4. 首のリンパ節の腫瘍…リンパ節が腫れて痛みを訴えます。
  5. 全身に出る発疹…全身に赤い発疹がみられます。水疱にはなりません。
  6. 手のひら、足の裏の発赤…しもやけのようにパンパンに腫れることもあります。発熱後、10日を過ぎてから、指先のほうから皮が向けてきます。

また、心臓の冠動脈に動脈瘤ができるのも特徴ですが、この動脈瘤は川崎病が完治するまでに、ほとんど消えていきます。治療に際しては、ガンマグロブリンを大量に服用します。
また、血栓ができないように、アスピリンを少量ずつ服用します。動脈瘤がなければ、完治後は普通に生活することができます。

高度・急性期総合病院制度の創設で急性期医療を充実へ

厚生労働省は、脳梗塞や心臓病など治療の難度が高く緊急性を求められる治療に対応するため、「高度・急性期総合病院制度(仮称)」を08年度に創設する方針を固めた。
勤務医不足が深刻化するなかで、こうした病院に医師や医療設備を重点的に配置し、急性期医療を充実させる。これらの病院が外来に頼らないでも経営が成り立つよう08年度診療報酬改定で報酬点数を加算する。

高度・急性期総合病院制度について

高度・急性期総合病院は人口約50万人につき1カ所程度とする。現在全国の病院に90万床ある一般病床のうち、30万〜40万床を高度・急性期総合病院向けにあてたい考えだ。
さまざまな診療科を持ち、地域医療の拠点になっている国公立の総合病院や民間の大病院が移行するよう促す。

現在、こうした大病院は、症状の軽い外来患者も多数受け入れ、勤務医の過剰労働の一因になっているうえに、急性期の入院医療に十分な対応ができない問題が起きている。
一方、これら以外の一般急性期病院も、難度が高く人手のかかる治療を行うケースが多く、結果として医師の配置が分散化することにつながっている。

そのため、高度・急性期総合病院は、一般外来の受け入れを絞り、専門的な外来と入院治療に特化。そのほかの一般急性期病院は、比較的簡単な手術や在宅患者の短期入院、高度・急性期の治療を終えた患者が退院するまでの受け皿とし、役割分担を進める。(asahi.com)

脳梗塞について
脳梗塞は脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、脳の組織が死んでしまうものです。
血管の詰まりかたには2つあります。高血圧や動脈硬化によって脳血管に血栓ができて詰まるのが脳血栓で、心臓など脳以外でできた血栓や脂肪のかたまりが血液に運ばれて脳の動脈で引っ掛かって詰まるのが脳塞栓です。
ただし最近は、アステローム血栓性梗塞症、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症の3つに分類する考え方が一般的になっています。

  • アステローム血栓性梗塞症…頚動脈や脳の太い血管が詰まり、血流が途絶えてできた大きめの梗塞です。
  • ラクナ梗塞…脳動脈は太い血管から細い血管へと枝分かれしていますが、その最先端のごく細い血管が詰まってできた小さめの梗塞です。
  • 心原性脳塞栓症…心臓でできた大きな血栓が脳動脈に流れ込み、比較的太い血栓を詰まらせるために起こります。突発的に起こるので、症状も急激に現れ、重くなりがちです。

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