
受精卵を使わず、人の皮膚から万能細胞:山中伸弥教授ら
人の皮膚細胞などに複数の遺伝子を組み込み、各種の組織のもとになる万能細胞(人工多能性幹細胞=iPS細胞)をつくることに、京都大・再生医科学研究所の山中伸弥教授らが成功した。
iPS細胞による再生医療の実用化研究:国が全面的に支援へ
「ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の作製に世界で初めて成功したのを受け、iPS細胞利用を中心に据えた再生医療の実用化研究に本格的に乗り出す。
エーザイが肥満症治療薬「KES524」の承認申請
満腹感を得やすくして過剰な栄養摂取を抑え、体内での熱の生成を高めて体重を減らす。1年から1年半後に発売できる見通し。
世界初となる椎間板の再生医療、臨床研究を了承:東海大学
研究対象は、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎椎間板症に苦しむ20〜30歳の患者10人で、これらの病気は患部だけでなく、周辺部も弱っている症例が多く、その補強を目的としている。
尖圭コンジローマ治療薬「ベセルナクリーム5%」が発売
従来は外科手術で患部を切除していたが塗り薬で治療できるため患者の負担が軽くなる。
「足湯」による温熱治療で拡張型心筋症が改善
体の深部の温度が上がって末梢血管の血流がスムーズになることで、心臓のポンプ機能への負担が軽減する。
重症心不全の「免疫吸着療法」を発表:信州大学医学部
既存の装置を応用して血液から病因物質のみを除去するもので、10月中旬から治療に着手。近く全国規模の研究会を立ち上げ、健康保険の適用を目指して効果を立証していく。
大豆で脳梗塞や心筋梗塞の予防:閉経後の女性に効果
大豆に含まれるイソフラボンなどの複数成分の効果に加え、一緒に野菜や海藻などを食べる献立になりやすいため。
タミフルと睡眠障害の因果関係はなし:厚労省作業グループ
異常行動が、寝起きの状態で多く起きていることから、タミフル輸入販売元の中外製薬に対して睡眠試験の実施を指示していた。
血流検査も可能なCT「アクイリオン・ワン」
東芝メディカルシステムズは、心臓や脳の形だけでなく血流なども検査できる新型のコンピューター断層撮影装置(CT)「アクイリオン・ワン」を開発した。
マイコプラズマはクラゲ骨格構造:治療薬開発に期待
肺炎治療では抗生物質の効かない耐性菌が問題になっており、マイコプラズマ性肺炎の新たな治療薬開発が期待される。
タンパク質「ガレクチン9」に感染症を予防する作用
炎症が関係するリウマチや膠原病など、自己免疫疾患の新たな治療薬として期待されるほか、インフルエンザなどの感染症治療にも役立つとしている。
更年期障害、診断つかず重複検査:年間434億円が無駄と推定
更年期障害の女性が、発症から適切な治療を受けるまでに、多い人で10か所以上、平均2・4か所の診療科を受診していた。
葉酸の摂取量が少ないほど、うつ症状の人が多い:初の国内調査
日常の食事が精神的な健康にかかわっていることを示す研究。関連は欧米では報告されていたが、日本人のデータは初めてという。国際栄養学雑誌に近く発表する。
幹細胞注射で脳梗塞の後遺症を治療:国立循環器病センター
腰の骨から採った骨髄中の幹細胞を注射して脳の血管を再生させ、脳梗塞による後遺症の治療を目指す臨床試験を、国立循環器病センターが年内にも始める。
アルツハイマー病関連たんぱく質が老化による物忘れの原因に
このたんぱく質が脳内に蓄積すると、アルツハイマー病の原因になる神経細胞の変質(神経原繊維変化)をもたらすが、早期に発見できれば、発症予防が期待できるという。
ウイルス遺伝子の差異でインターフェロンの有効性を判定
患者のウイルスの変異をあらかじめ検査しておけば、無用な治療をせずに、副作用や高額な医療費を避けることができる。
生活習慣病管理料を引き下げへ:利用促進で糖尿病などを予防
中医協の調査では「患者の負担増につながる」などの理由から、予防指導をした医療機関は11%にとどまり、利用しやすい額への引き下げが必要と判断した。