
細胞シートで心臓機能が回復した男性が退院:大阪大病院
治療は、左大腿部から組織修復の働きを持つ筋芽細胞を採取して培養し、シート状にして左心室外側を覆うように張った。心臓血管外科の沢芳樹教授は「機能回復ぶりは想像以上だった」と話した。
緑茶に進行前立腺がん予防効果:1日5杯以上でリスク半減
1日5杯以上飲む人は、1杯未満の人の約半分のリスクだった。緑茶の進行前立腺がん予防効果を示す研究は初めてという。
放射光で小さな乳がんを立体画像化:東京理科大学ら
放射光施設「Spring-8」の放射光を使う。一般のエックス線とは異なり直進性が強いのが特徴で、がんに当たってわずかに角度がずれるところを検知してがんを見極める。
肺がん用の抗がん剤「タルセバ」が発売:中外製薬
がん細胞の表面にある特殊なたんぱく質を狙い撃ちする分子標的薬の一種で、増殖や転移を抑制したり他の抗がん剤を効きやすくしたりする。
小児がんの後遺症対策で専門外来設置へ:厚生労働省
厚生労働省の研究班が2009年度までに、全国14カ所の病院に、治療による後遺症「晩期障害」などを診る長期フォローアップ(FU)外来を開設する方針を決めた。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が流行中
ノロウイルスなどの病原体による感染性胃腸炎が今冬も流行していることが、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめで分かった。
器具の使いまわしで患者5人がC型肝炎発症:茅ケ崎市立病院
神奈川県茅ケ崎市は、茅ケ崎市立病院で心臓カテーテル検査を受けた患者5人がC型肝炎を発症したと発表した。「トランスデューサー」と呼ばれる器具を使い回したため、昨年12月から今年4月にかけて院内感染した可能性が高いという。
肥満の人は口臭も強い:イスラエル研究チーム
口臭の強さを6段階に数値化し、その人の年齢や病歴、喫煙・飲酒の習慣などとの相関関係を探った。その結果、太っている人ほど口臭が強い傾向のあることが統計的に確かめられた。
ジフテリア菌に卵巣がんの増殖抑制効果:臨床試験を開始
伝子を変異させたジフテリア菌から出るたんぱく質が卵巣がんの増殖を抑える働きがあることを大阪大微生物病研究所と福岡大医学部の研究チームが動物実験で突き止めた。
メタボ関連遺伝子を1時間で検出:08年度に実用化へ
メタボリック症候群に関連する遺伝子として学会や論文で報告されて信頼性の高い6遺伝子の計7カ所の個人差をみる。1日以上かかっていた検査時間が短くなり、病院ですぐに検査結果がわかるようになる。
療養病床の削減目標、達成困難に:地域ケア体制整備構想
長期入院する療養病床を2012年度末までに約6割削減する目標を立てていた国の計画に対し、これまでに削減案を示した21都道府県の削減率は平均34%にとどまっている。
神経を刺激して心不全を治療:試作装置で性能を確認
国立循環器病センター研究所と微小電子機械システム(MEMS)開発のメムス・コアは、心臓の拍動を支える神経を刺激して心不全を治療する装置を試作した。
人工血管「トリプレックス」に不具合、回収へ:テルモ
動脈瘤などの手術に使う人工血管「トリプレックス」に血液が漏れる可能性がある不具合が見つかったとして、医療機器メーカー「テルモ」が1自主回収を始めた。
「がん情報さがしの10カ条」を作成:国立がんセンター
10カ条は同センターの「がん対策情報センター」が11月に開いた市民向け講演会の資料として、がん患者会「グループ・ネクサス」理事長の天野慎介さんらと共同で考案した。
来春のスギ花粉の傾向予測:猛暑の影響で2倍以上の地域も
スギ花粉を作る雄花は、前年の夏に気温が高く、日照時間が長いと多くできる。今夏は全国的に記録的な猛暑で、現時点でも昨年より多めの雄花が全国で観察されているという。
薬価を1%強引き下げへ:2008年度の薬剤費予算
厚生労働省は16日、2008年度の薬剤費予算を、薬価の総額を1%強引き下げて960億円抑制する方針を固めた。すでに薬価の単価を幅広く下げて800億円分を抑えることにしている。
川崎病の関連遺伝子を特定:原因解明に期待
遺伝子のタイプによっては2倍近く発症しやすく、心臓の冠動脈に瘤ができる合併症や治療効果とも関係するという。原因解明や治療法の選択に役立つと期待されている。
足の筋肉細胞からシートを作成:拡張型心筋症の患者が回復
心臓血管外科の澤芳樹教授らは、筋肉が傷ついたときに修復する働きを持つ筋芽細胞を、男性の左大腿部から採取。培養して増やし、直径約3・5センチ、厚さ0・1ミリ以下の円形のシートを20−30枚つくった。