
血中コレステロールを調節する遺伝子を発見:群大生体調節研究所
研究成果は欧州学術専門誌「EMBO Journal」電子版で公開された。血中コレステロール量を調節する新薬開発などで活用できる可能性があるという。
大腸がんの発症率を高めるDNA変異(SNP)を特定
大腸がんに関連するDNA解析では最も大規模な調査で、30日付の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に発表した。
ラット実験で肝硬変の完治に成功:心筋梗塞の治療に応用も
肝硬変は、肝炎などがきっかけで臓器の細胞が硬くなる病気で、進行すると肝臓がんを引き起こす危険性が高いとされている。
花粉の出ないスギの開発に成功:石川県
植樹できるまでに約3年かかるが、早くもほかの自治体や製薬会社から問い合わせが相次いでいるという。
血管老化を抑える体内物質を特定:脳卒中や動脈瘤予防に期待
糖尿病や高血圧になると血管が老化し、脳卒中や動脈瘤が起きやすくなる。この体内物質(HGF)によって血管老化を抑えて病気を予防するという期待がかかりそうだ。
寝ている間に基礎体温を測定:世界初の温度計が5月に発売
従来の基礎体温計は毎朝、決まった時間に口の中に入れて測らなくてはならず、「面倒くさい」と挫折する人が多かった。働く女性など生活が不規則になりがちな女性には重宝されそうだ。
患者の皮膚から万能細胞:京大が研究計画
iPS細胞は移植医療への応用が期待されるが、実用化はまだ先。それとは別に患者の生体組織を使うことで、病気の解明や新薬開発が加速すると期待されている。
乳がん細胞の増殖と転移を促す遺伝子を特定:米国立研究所
この遺伝子はギャングのボスのように多数の遺伝子の働きを変え、がん細胞の増殖と転移を促す。乳がんの悪性度の診断法や治療法の開発につながりそうだ。
筋委縮性側索硬化症(ALS)の進行抑制をラットで確認
引き続き効果と安全性が確認されれば、少数の患者を対象にした臨床試験を来春にも始める計画。
血液凝固阻止剤「ヘパリン」を自主回収:米国の副作用報告を受け
回収対象は扶桑薬品工業、テルモ、大塚製薬工場の3社が製造販売する17製品。ヘパリンは豚の小腸から取った成分を精製してつくる薬で、国内約27万人の透析患者ほぼ全員が使っている。
骨粗鬆症の原因細胞をつくる酵素を発見:治療薬開発の可能性
人でこの酵素の働きを抑える物質が開発できれば、これらの病気の治療薬につながる可能性があるという。
イソフラボンの摂取で乳がんリスクが低下:厚労省研究班
調査は岩手、秋田、大阪など9府県の40−69歳の女性約2万5000人を平均で10年半追跡。この間に乳がんになった144人と、ならなかった288人について、保存してあった血液の成分を比較した。
朝食を食べる人は、朝食を抜く人よりも肥満が少ない:米研究
普段朝食を食べる若者ほど肥満度を測る指数であるBMIが低いことや、常に朝食を抜く人は毎日食べる人に比べて体重が平均2.3キロ多いことも分かった。
脂肪細胞の形成を刺激するタンパク質を発見:カロリンスカ研究所
このタンパク質は酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRAP)で、新たな脂肪細胞の形成を刺激し、肥満の進行を促進する。
糖尿病の発症を抑える膵臓の仕組みを確認:東北大大学院
研究グループは、血糖値を下げるインスリンを分泌する「ベータ細胞」に負担がかかると、ベータ細胞内に「4EBP1」と呼ばれるタンパク質が多く作られ、ベータ細胞の働き過ぎを抑えることを突き止めた。
失明したラットの視力回復に成功:ヒトへの早期実用化を目指す
視野が狭まったり、視力が急に落ちる「網膜色素変性症」や「加齢黄斑変性症」の治療に応用できるという。